専門家・南井正弘のランニンググッズ連載
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GPSオンで120時間稼働! ウルトラのためのウルトラなランウォッチ「スント9」

今月の注目ギア「SUUNTO 9(スント9)」

今月の注目ギア「SUUNTO 9(スント9)」

近年、走行距離100kmのウルトラマラソンや、100マイル(約160km)以上のトレイルランニングなど、フルマラソン以上の距離のレースに出走するランナーは少なくない。

そういったレースで問題となるのが、GPS機能を搭載したランニングウォッチのバッテリー駆動時間だ。通常のランニングウォッチだと、GPS精度を優先すればバッテリーの持ちが悪くなり、バッテリーの駆動時間を優先するとGPSの精度に不安が残る。そんな状況を打破すべくリリースされたのが、「スント9」だ。

カラバリは、「ブラック」と「ホワイト」の2色で展開

カラバリは、「ブラック」と「ホワイト」の2色で展開

GPSがオンでも最長120時間持つ「ウルトラ」モード搭載

現在のランニングシーンでは、走行距離、ペース、心拍数などの管理が常識となり、レース時とトレーニング時の両方において、GPS機能を搭載したデバイスはランナーにとって不可欠の存在となった。現在では各ブランドからさまざまなプロダクトが発売されているが、目下の課題となっているのは、GPS機能を起動させた際のバッテリーの持続時間である。ほとんどの製品は、フルマラソンに対応する6時間程度の駆動時間は確保しているが、平均タイムが11時間半くらいとされているウルトラマラソンや、100マイルのトレイルランニングレースには対応しないし、逆に長時間モードを搭載したモデルでは、GPSの距離測定の信頼性に不安があった。

そんな中、スントから新しくリリースされた「スント9」は、従来のモデル同様、ユーザーがGPSの捕捉間隔を選択可能。GPS機能を作動させた状態で、最も精度の高いバッテリーモードの「パフォーマンス」で25時間、その次に精度の高い「エンデュランス」で40時間、そして最長モードの「ウルトラ」ではなんと120時間も電池が持つという。

ちなみに、モードの変更は運動前も運動中も可能だ。また「カスタム」というモードもあり、こちらはユーザーが求めるバッテリー駆動時間を自由にカスタマイズできる。

さらに、スント独自の「フューズドトラック」というテクノロジーを採用。GPS機能と加速度センサーを組み合わせることで、「ウルトラ」モードであっても距離と軌跡の記録精度が高められているという。つまり、GPS機能の測定精度とバッテリーの駆動時間を高いレベルで両立させているわけだ。

米国バレンセル社の生体識別測定技術「PerformTek」を採用

「スント9」は、同社の「スパルタン」シリーズと同様に、心拍数の計測には米国バレンセル社の技術「PerformTek」を採用。これは、業界トップクラスの高精度なセンサー技術を持つ同社が特許を取得した、精度の高さと信頼性に定評がある生体識別測定技術だ。もちろん心拍ベルトを使わずに手首に装着するだけで、精度の高い心拍数が計測できる。つまり、心拍計測の精度と利便性を高い次元で実現しており、本当に便利なのだ。

心拍数の計測用LEDランプは、一般的な光学式心拍計内蔵ウォッチでは通常1〜2個の搭載が普通だが、「スント9」は3個搭載する

実際に使ってみた!

50mmのケースサイズは人によっては大きすぎるかも

実際に「スント 9」を手にしてみると、まず感じるのはその大きさだ。スントの他のモデルでも採用される50mmというケースサイズは、「アップルウォッチ」と比較すると2回りほど大きい。この大きさは液晶画面の視認性の高さにつながっているが、女性や手首の細い男性には若干バランスが悪いかもしれないと思った。

50mmというスントの一般的なケースサイズは視認性が高い。風防にはサファイアガラスを使用しており、傷がつきにくいのが特徴だ

ケースの厚さは、16.8 mmで、重量は81g

ケースの厚さは、16.8 mmで、重量は81g

シリコンラバー製のベルトはフィット感が高く、オーストラリアで行われた「ゴールドコーストマラソン 2018」で使用した時には、スタートからゴールまで快適な着用感をキープしてくれた。

また、筆者はスントの歴代モデルを使用しているので、シリーズ特有のインターフェイスには慣れており、マニュアルを読まなくてもタッチパネルとサイドボタンを組み合わせた独特な操作方法に迷うことはなかった。同社のモデルを使っていた経験がある人であれば、すぐに使いこなせるはずだ。

驚きのバッテリーライフを実際に体感!

次に、先述の3種類のバッテリーモード「パフォーマンス」「エンデュランス」「ウルトラ」の各モードで走り、1km地点を比較してみた。するとその到達点の差異は、数mの範囲内だった。これくらいの誤差なら許容範囲と言えるだろう。

そして、「スント 9」の最もフィーチャーされるべきセールスポイントであるバッテリーだが、下の写真にあるようにバッテリー容量が残り28%の時点で、3モードの残りのバッテリー駆動時間をそれぞれチェックしてみた。

3種類のバッテリーモードで残バッテリーをチェック

3種類のバッテリーモードで残バッテリーをチェック

最も詳細なログを記録する「パフォーマンス」モードでは7時間、バッテリー駆動時間を延長する「エンデュランス」モードでは10時間、バッテリー駆動時間を最大化する「ウルトラ」モードなら38時間もGPS機能を作動できることがわかった。

バッテリーモードの選択は、運動前でも運動中でも可能。また、モードごとに残りのバッテリー駆動時間が確認できるのも便利だ

「ウルトラ」モードでは、電池寿命28%の状態で残り38時間という驚異のバッテリーの持続性を発揮

「ウルトラ」モードでは、電池寿命28%の状態で残り38時間という驚異のバッテリーの持続性を発揮

以上の結果から、「スント9」は従来のランニング用GPSウォッチでは考えられないレベルの電池の持ちを実現していることがわかった。筆者は「スント 9」を1か月半ほど使用したが、毎日のようにGPS機能を起動させても、充電は1週間に1回程度。ほぼ毎日の充電が必要なGPSウォッチも少なくない中、この電池の持ちの長さは本当に魅力的だ。電池残量(%)がひと桁になっても、数kmのランニングならGPS機能を駆動して走行データを記録できる。この「スント9」があれば、ランナーは電池寿命のことをほとんど気にせず、走ることだけに集中できる。これは本当にうれしい。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間56分09秒。

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