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最新モデルから初めての登山にもうってつけな1足を見つけよう!!

山のプロが厳選! 春夏秋の山登りに最適なトレッキングシューズ9選


数ある登山用装備の中でも「シューズ」は、まさに最重要アイテム。なにしろ地面という山そのものとダイレクトに接し、自分の体重だけではなく荷重の重さをも支えるものだからだ。足元が不安定であれば、その不安定さはシューズの上に位置する膝への負担となり、そこからさらに膝の負担が腰に、腰の負担が全身にと、疲労の原因となっていく。そもそもほかの動物は4本脚歩行なのに、人間だけは唯一、2本脚歩行。ゆえに、1本の足にかかる負担は倍となる。

だからこそ、街とは違って不整地が続く山中ではますます足元の安定性は欠かせない。そのために、さまざまなシチュエーションと使用する人の個性に合わせて、国内外のメーカーが多様な登山用シューズを開発している。そんな数ある登山用シューズの中から、山岳ライター・高橋庄太郎が厳選した9足のトレッキングシューズを紹介しよう。

トレッキングシューズとは?

登山用のシューズは用途に合わせて、いくつかのタイプにカテゴライズされる。凍てついた雪山や岩稜帯に向いているのがアルパイン系ブーツで、ハードなシチュエーションに合わせてアッパーやソールはかなり硬い作りだ。それに対し、最近はやわらかな構造のトレイルランニング系のシューズも登山によく使われており、起伏がゆるやかな低山を中心に、身軽なスタイルで行動するときに向いている。そして、それらの中間ともいうべきポジションに位置するのが、トレッキング系ブーツ&シューズだ。アッパーの適度な硬さとホールド感で足を守り、ソールのグリップ性も上々。高いスリップ防止力を持ち、足首を守る効果が増すハイカットやミッドカットが中心である。無雪期の山ではもっとも汎用性の高いタイプで、山歩きを始めるならば、まずはこのタイプから選ぶべきだろう。

全体的に硬い素材が使われ、堅牢な構造。柔軟ではなく、重量もかさむので、一般登山で使用すると疲れやすいが、足元がぐらつかないため、ハードなシチュエーションではむしろ足元が安定する

アルパイン系ブーツに対し、使用素材がやわらかく、柔軟な構造。フィット感が高く、比較的軽量なので疲れにくい。急峻な岩場や雪山での安定性は落ちるが、無雪期の登山道を歩く場合は大半の状況をカバーできる

もともと山中でのランニングを想定したものだけに、トレッキングシューズ以上に柔軟性を重視。体重や荷重を支える力はそれなりで、使用できるコンディションは限定的だが、その軽量性にはメリットがある

厳選トレッキングシューズ9足

ザンバラン「NEWトレイルライトEVO GT」

上品な雰囲気をもつヌバックレザーを使い、平織りのシューレースに最近のブーツではあまり見られないクラシックなDリングを組み合わせるなど、どことなく上品な雰囲気。足首まわりのやわらかさにも配慮した、軽快に歩けるミッドカットモデルだ。アウトソールやミッドソールのクッション性にもすぐれ、足への衝撃を吸収して疲れにくい。ライニングには防水透湿性のゴアテックスが使われており、雨にも強い。

重量(片足):約540g(26cmサイズ) カラー:441ダークブラウン

重量(片足):約540g(26cmサイズ) カラー:441ダークブラウン

キャラバン「C1_02S」

日本の老舗ブランドらしく、日本人の足の形に合う足型とフォルム。窮屈にならないように足先に余裕を持たせ、足首の可動を妨げないようにアッパーのかかと部分を浅くするなど、登山初心者のはじめの1足としても使いやすいように考えられている。いっぽうで、樹脂パーツによるつま先の補強面積は比較的広く、耐久性にも配慮。手に入れやすい値段なうえ、ソールが摩耗した時には張り替えも可能だ。

重量(片足):約590g(26cmサイズ) カラー:100グレー、220レッド、440ブラウン、670ネイビー、941ブラックシルバー(サイズによって該当するカラーが用意されていないこともあり)

モンベル「テナヤブーツ」

最大の特徴は、ブーツのフロントとサイドに付けられた丸いパーツ。これは、リールアジャストシステムというもので、ダイヤルを回すことで靴紐代わりにワイヤーの締め付け感を変えられるものだ。しかも2か所に装備されているため、足首より上と先を分けたうえで、簡単にフィット感を変更でき、登り道、下り道それぞれに合わせて微調整可能。アッパーの素材には化繊のメッシュ、ヌバックレザー、スウェードを適材適所で使い分け、耐久性や柔軟性をアップしている。

重量(片足):約576g(25.5cmサイズ) カラー:ガンメタル、カーキーブラウン

重量(片足):約576g(25.5cmサイズ) カラー:ガンメタル、カーキーブラウン

アゾロ「バレイGV Men's」

トレッキング系のブーツらしい軽量さとスリムなシルエットながら、アッパーとソールがともに硬め。ブーツ先端が細く、アウトソールにビブラメガグリップを使用しているため、平坦な場所よりも岩場などの難路で安定し、頼もしい存在となる。いわば、アルパイン系ブーツの特徴に近い性質を持つタイプだ。シューレースを締める部分に使う金属パーツを必要最低限にすることで、岩場でも引っかかりが少ないデザインになっている。

重量(片足):約600g(27cmサイズ) カラー:グラファイト×アイビー

重量(片足):約600g(27cmサイズ) カラー:グラファイト×アイビー

ローバー「メリーナ GT WXL」

タン(ベロ)の中心に装備された四角い小さな金属パーツにシューレースを引っかけながら締め付ける「Xレーシングシステム」を導入。このシステムは同社独自の工夫で、歩行中にタンが左右にずれることを防ぐ力が高く、高評価を得ている。甲高幅広といわれる日本人の足に合いやすいWXLの幅広の足型を使っているので、ほかのブーツでは締め付け感が高すぎるという人は1度試してみる価値がある。

重量(片足):約750g(26.5cmサイズ) カラー:ブラウン×グレー

重量(片足):約750g(26.5cmサイズ) カラー:ブラウン×グレー

サロモン「アウトパスプロゴアテックス」

表面にシューレースがまったく見えない特徴的なルックスなのは、外側をあらかじめ小石や土の侵入を防ぐゲイターで覆っているから。完全防水ではないが、ある程度は雨水の侵入を阻止する力も期待できる。実は、このようなゲイター付きモデルは最近になって増えているが、ゲイターの内側は一般的なシューレースを持ったブーツであり、自分の足に合わせてフィットさせられるので、履き心地は十分だ。

重量(片足):約396g(27cmサイズ) カラー:Moroccan Blue、LIME PUNCH

重量(片足):約396g(27cmサイズ) カラー:Moroccan Blue、LIME PUNCH

キーン「テラドーラレザーミッド」

男性用モデルを中心に開発されるトレッキングブーツが多い中、本製品は女性の足に合わせて設計された完全レディースモデル。男性よりも華奢な骨や筋肉をサポートするデザインになっており、やわらかな天然皮革が足を包み込むようにホールドする。前進性にすぐれたソールパターンのため、急峻な山よりも起伏がゆるやかな低山を軽快に歩きたい時に実力を発揮してくれるだろう。同社独自のキーンドライという素材で防水性もアップしている。

重量(片足):約397 g(24cmサイズ) カラー:PEPPERCORN/WINETASTING、TARRAGON/TURBULANCE

ホカ オネオネ「スピードゴート ミッド ウォータープルーフ」

もともとランニング向けのシューズを主体としたメーカーだけに、トレイルランニングシューズのミッドカットバージョン的な存在であり、スピーディーな行動を可能にする軽量タイプ。アウトソールとミッドソールは合わせて5cm近くも厚みがあって、驚くべき弾力性を持ち、まさに跳ねるような歩行感で膝への負担を軽減してくれる。このソールは幅も広く、足が斜めに接地した時でもしっかりと体を支えてくれる。

重量(片足):約358g (Men's 27cmサイズ)/約297g(Women's 24cmサイズ) カラー:Black/Steel Gray(men’s)、Grape Royale/Alloy(Women’s)

ザ・ノース・フェイス「エンデュラスハイクミッド GORE-TEX」

耐久性と通気性を兼ね備えた格子状の薄手のアッパーを備え、シューレース部分も極力シンプルにデザインすることで、無駄のないフォルムと軽さを実現。内部のライニングには速乾性にすぐれる特殊素材「フラッシュドライ」を使用し、その外側のゴアテックスと連動してシューズ内の蒸れをすみやかに排出するという、気温が高い時期に適したモデルだ。ミッドソールの弾力性も高く、横ずれもしにくいので難路でも歩行が安定する。

重量(片足):約435g(27cmサイズ) カラー:TNFブラック×ヴィンテージホワイト、アーバンネイビー×ケルプタン、バーントオリーブグリーン×ニュートープグリーン

高橋庄太郎

高橋庄太郎

テント泊での登山を中心に1年の半分近くは野外で過ごす、山岳/アウトドアライター。好きな山域は北アルプス。「山道具 選び方、使い方」など、著書も多数。

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