南井正弘の「毎日走って、わかった!」
シリーズ最新作「GT-2000 7」を試走レビュー

アシックスのベストセラー「GT-2000」がフルモデルチェンジ! 機能とデザインが大きく向上

アシックスの「GT-2000」といえば、トータルバランスにすぐれた1足であり、数多くのビギナーランナーをフルマラソン完走へと導いてきたランニングカテゴリーのロングセラーシリーズ。同社の日本国内における売上No.1モデルでもある。

そんな名作が今回モデルチェンジ。これまで以上に機能性をアップすることに成功している。

2018年12月より全国で販売開始となった「GT-2000 7」。メンズのカラーバリエーションは3色で展開。メーカー希望小売価格は、13,824円(税込)

アシックスのランニングカテゴリーを代表するモデルのひとつである「GT-2000」シリーズは、2018年末にフルモデルチェンジを実施し、「GT-2000 7」が登場した。

筆者の周りでも、本モデルはかなり評価が高い。まず、その見た目が従来モデルよりもスタイリッシュに仕上がっていることで、これまでは「GT-2000=初心者」といったイメージだったのが、中級レベルのランナーの購入が増えている気がする。特に「ブラック」は洗練された雰囲気があり、ランニングシーンだけでなくストリートシーンでも活躍するほどだ。アメリカでは、デザイン性にすぐれたランニングシューズをランでもカジュアルでも着用することを「24/7」と言うが、今回の「GT-2000 7」なら、そんな用途にも十分に通用するだろう。

「GT-2000 7」は、標準モデルのほか、幅広の「EXTRA WIDE」と幅狭の「NARROW」をラインアップ

「GT-2000 7」は、標準モデルのほか、幅広の「EXTRA WIDE」と幅狭の「NARROW」をラインアップ

試走レビュー! キロ5分30秒〜6分15秒が適正か

実際に足を入れてみると、まず感じるのがフィット感のよさ。さまざまな方向に縫われた「ジャガードメッシュ」は、通気性を高めるのと同時にシューズと足の一体化にも大きく貢献しているようだ。

アッパーの前足部には、さまざまな方向に縫われた「ジャガードメッシュ」を採用。アッパーサポートパネルと組み合わさり、これまでの「GT-2000」シリーズ以上に足にピッタリとフィットしてくれる

走り始めると安心感のある走り心地。特に感じるのは安定性と衝撃吸収性だが、以前のモデルと比較するとアウトソールのフォアフット(前足部)のラバーがやわらかくなったことで、フォアフット着地のランナーにもやさしく、蹴り出しもスムーズになった気がする。

ヒール部分の「ビジブルゲル」は着地時の衝撃を確実に吸収。ランナーの足を保護する

ヒール部分の「ビジブルゲル」は着地時の衝撃を確実に吸収。ランナーの足を保護する

筆者が初めて履いた同シリーズは、2007年リリースの「GT-2130」。そのクッション性、安定性、サポート性の絶妙なハーモニーに魅了されてヘビーローテーションで履いていたが、今回の「GT-2000 7」と比較するとかなり硬い印象で、もう少し適正スピードが遅かった。何度か走ってみて、「GT-2000 7」は自分の脚力だとキロ5分30秒〜6分15秒が適正だと思う。

ある日、所属するランニングチームのメンバーと共に“皇居ラン”した際に、「ナイキ ズームフライ フライニット」、「ナイキ ズームペガサス ターボ」を履いたメンバーたちのペースが途中から上がり、手元のスントのウォッチでキロ5分15秒を表示したときには、「GT-2000 7」はこのペースで走るには向いていないことを悟ったのだ。このシューズは速めのペースで走るよりも、ゆっくりめのペースで安全かつ快適にトレーニングする際にピッタリのシューズなのだ。

着地時に足が内方向へと過度に倒れこむオーバープロネーション。これはランニング障害の大きな原因だが、ミッドソールのヒール部内側に搭載された「ダイナミック デュオマックス」がオーバープロネーションを防止し、着地から蹴り出しまでの正しい足の動きをサポートする

アウトソールには、従来よりもソフトな素材を前足部に使用し、足にやさしい着地感を実現。蹴り出しもよりスムーズになった

最近は、アシックスでいうと「ゲルカヤノ」や「ゲルニンバス」を履くことが多く、個人的にはここ数シーズンの「GT-2000」シリーズにはあまり思い入れはなかった。だが、今回の「GT-2000 7」に関しては、手に入れてからすでに7度走ったほどで、久しぶりに「GT-2000」シリーズのポテンシャルの高さを実感している。「GT-2000 7」は13,824円と、シリーズの従来モデルよりも価格は高くなったが、前述の「ゲルカヤノ」や「ゲルニンバス」よりも3,000円ほど安い点はうれしいポイントだ。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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