新製品レポート
アシックス史上最も革新的な機能を搭載したランニングシューズ

違和感スゴい! エコカーのように省エネな新感覚ランニングシューズ「メタライド」

アシックスは、走行時の足にかかるエネルギー消費を約5分の1削減するという、新コンセプトのランニングシューズ「METARIDE(メタライド)」を、2019年2月28日から発売する。

メーカー希望小売価格は、29,160円(税込)。

「METARIDE(メタライド)」は、アシックス直営店各店、アシックスオンラインストア、東京マラソンEXPO会場などで発売

「メタライド」は、少ない力で長く走ることをコンセプトにしたランニングシューズ。「アシックススポーツ工学研究所」が約2年にわたって研究開発を行い、走行時のエネルギー消費につながると言われる足首部の過度な屈曲を抑えるように設計されている。実際、走行時に足にかかるエネルギー消費を約19%削減していることが科学的に実証されているという。

以下、特徴をチェックしていこう。

機能性が異なる3つの素材の積層構造を採用

「メタライド」の最大の特徴は、ミッドソールと靴底に採用する新構造「GUIDE SOLE(ガイドソール)」だ。

「ガイドソール」は、衝撃緩衝材「GEL」、軽量性と耐久性を両立するスポンジ材「FLYTEFOAM(フライトフォーム)」、そして反発性が高い「FLYTEFOAM PROPEL(フライトフォーム プロペル)」の3つの素材を積層構造にしたもの。さらに、ソール前部はカーブ形状なうえに高硬度に仕上げられている。これらにより、走行中の足への負担を軽減しながら、従来モデルより少ない力で長く走れるようになった。

「メタライド」の外側側面。後部のミッドソールを見るとわかるように、上から「フライトフォーム プロペル」「GEL」「フライトフォーム」の3層構造を採用している。またアウトソールは、中足部からつま先へ向かって急カーブを描いているのがわかる

AI技術で解析し、フォーム改善のための適切なトレーニングを提案する計測アプリ「ASICS RUNNING ANALYZER(アシックスランニングアナライザー)」で計測した様子。ランナーは左では「メタライド」を、右では従来モデルを履いている。走行中の足首の屈曲角度が従来モデルは47°だったのに対し、「メタライド」では37°に抑えられているのがわかる

「メタライド」は、「ガイドソール」以外にも注目すべき機能が搭載されている。そのひとつが、「3D GUIDANCE LINE(3Dガイダンスライン)」だ。

アウトソールに搭載された「3Dガイダンスライン」。かかとの着地から蹴り出しまでの自然な足の動きに沿っており、走行時の足の横ブレを抑える

「3Dガイダンスライン」はかかと部分まで空洞を形成している。クッション性が向上し、安定した足運びをサポートしてくれる

アッパーには、フィット感が向上する新ハトメ構造を搭載したニットアッパーを採用。部位によって編み方が異なり、サポート性と通気性を両立している

ヒールカウンター「METACLUTCH(メタクラッチ)」は、外付けの内外非対称仕様。かかと部のぐらつきを抑えながら、フィット感やサポート感にも寄与する

アウトソールには、フレキシブルな基布(きふ)をベースに、やわらかな樹脂製の突起を付けて軽量化した「ASICS gripsole(アシックスグリップソール)」を採用。グリップ性と耐久性も高い

実際に履いてみた!

「メタライド」を履いてみた。

足を入れた時の印象は、同社のほかのランニングシューズと同じように足をやさしく包み込んでくれる感じ

足を入れた時の印象は、同社のほかのランニングシューズと同じように足をやさしく包み込んでくれる感じ

同モデルの記者発表会では、実際に履いたランナーから散々「最初違和感があった」という言葉が飛び出していた。その「違和感」は、「メタライド」を履いて立った瞬間に理解することができた。

簡単に言えば、足の中足部とかかとしか地面に接地していないのだ。

横から見るとわかるように、指の付け根からつま先まで地面に接していない

横から見るとわかるように、指の付け根からつま先まで地面に接していない

最初は少し不安定過ぎると感じたが、歩いた瞬間にこの構造の意味を理解した。

アウトソールにはつま先に向かって上にカーブを描いており、素材も比較的硬いので、身体を前のめりにするだけで足の裏のカーブに沿って、重心が前へ移動し、自然と足が蹴り出せるのだ。

つまり走行中は、かかとから着地したあと、中足部が接地し、そしてスムーズにつま先が接地して、足が蹴り出される。これなら、クルマで言う燃費のよいエコカーのように走行効率が高く、ラクに走れそうだし、疲れも残りにくそうだ。

【まとめ】長距離のファンランを楽しみたいランナーに最適

個人的には、走行時のソール着地の流れがホカオネオネの厚底ランニングシューズ「ボンダイ6」に似ていると感じた。走り心地がスムーズで足もしっかりと守ってくれる印象なので、足首がまだ鍛え上げられていないランナーや、長距離のファンランを楽しみたいランナーにとって最適な1足と言えるだろう。練習はもちろん、ベストタイム更新を狙わないのであればレースにも使えるはずだ。

いっぽうで、つま先から着地する「フォアフット走法」のエリート/シリアスランナーには向かなそうだ。

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
スポーツシューズのその他のカテゴリー
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る