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5代目「PHYZ」分析試打! ゆ〜ったり振ると、一番飛んだ

オグさんです。

今回はブリヂストンゴルフのブランド「PHYZ(ファイズ)」が5代目となるフルモデルチェンジを果たしましたので、さっそく試打レポートをお届けしたいと思います。

シニア層がターゲット

このPHYZはダンロップのゼクシオと同じように、団塊の世代を主なターゲットにしたブランドです。クラブの性能はもちろん、デザインやカラーなどシニア層が所有感も満たせるようにさまざまな面で気を配っています。そういった気配りはキャッチフレーズにも表れていて、「パワーで飛ばすだけがゴルフじゃない」「より美しく無駄のない弾道で飛ばしたい」など、いかに効率よく飛ばすかというニュアンスを含む文言。さて、どんなクラブに仕上がっているのでしょうか。

発売に先立ち、ブリヂストン契約の倉本昌弘プロがシークレットイベントでユーザーを前にデモンストレーションを行いました。

倉本プロがヘッドスピード47m/sくらいで純正シャフトを試打するとボール初速は69m/sを記録! 「アマチュアの方が振り切れてヘッドスピードが上がり、何よりつかまるクラブです」とコメントしていました

私も、5代目PHYZをお借りして打たせていただきました。クラブ開発の方によると「ヘッドスピード38m/sのゴルファーをターゲットに作られた」ということなので、私もそれに近い感じで打ってみました。

■PHYZドライバー

ややヒール側にボリュームを持たせた輪郭と軽いフックフェースで、つかまりのよさを視覚で感じさせてくれます。安心感があり、それでいて美しさも感じる形状ですね。グラデーションを付けた深いグリーンは美しいカラーリングです

大変によくつかまるドライバー

まずはドライバーから。ヘッドはいびつなところがなくきれいな形状。カラーは深いグリーンで、クラウンはグラデーションに仕上げてあり、美しさと高級感を両立していますね。デザインもシンプルでいいと思います。構えてみると、ややヒール側にボリュームを持たせた形状に加えて、フェースもヒール側に寄った設計になっており、つかまりやすそうだな〜と感じさせてくれます。加えて軽いフックフェースにもなっているのでとても安心感があります。

軽く素振りをしてみると、重量はとても軽いのですが、いい意味でヘッドの重さを感じやすく、シャフトのしなりも大きめに感じました。ビュンビュン振るよりも、ヘッドで大きな弧を描くようにゆったりとブ〜ンブ〜ンと振るようなイメージを持つとタイミングが合いそうな印象を受けました。

非常にきれいなフォルム。構えているだけでも所有感を満たしてくれます

非常にきれいなフォルム。構えているだけでも所有感を満たしてくれます

フェース面をややヒール寄りにすることで重心距離を短めにし、小さな力でもヘッドがターンさせやすいように設計されていますね。つかまりのよさをこういったところからも確認できます

シャフトはゆったりと大きくしなり、自然とタメを作ってくれる特性を持っています。自分が一生懸命振るというよりは、ヘッドの重さを感じつつ、ヘッドで大きな弧を描くように振ると効率のいい弾道が打ちやすかったです

一発目はできるだけストレートな弾道をイメージしてスイングしてみたのですが、それよりも少しだけ左に飛び出し、そのまま軽いドローで飛んでいきました。次に、やや振り遅れてみたり、フェースを開き気味にしてみたりしながら何発か打ってみましたが、それでもスライスになることはほとんどなく、安定してボールをつかまえてくれました。弾道を計測してみましたが、このヘッドスピードにしては、打ち出し角も理想に近い高さが出ており、スピンも適量。さすが効率をうたうクラブだけありますね。実際のコースで使用したらもう少し距離は出るでしょう。やはり、自分が頑張って振るよりもヘッドの重さを感じながらゆったり振るほうが効率よい弾道が出やすかったです。いい意味で自分が頑張らなくていいクラブといえますね〜。

打感は弾き感のある感触で気持ちよかったですね。「カキーン」という心地よい金属音を伴って気持ちよく振り切れました。音自体はそれほど大きくはないので、不快な感じは全くありません。このへんも抜かりがありませんね。

弾き感のある気持ちいい打感と心地よい金属音で、打っていて爽快感がありました。これはいったゾ! と思わせるフィーリング面もしっかり作り込まれていますね

■PHYZ フェアウェイウッド

こちらは5番ウッド。UT(ユーティリティー)と見間違えそうなぐらいコンパクトに設計されていますね。ドライバー同様、きれいなシェイプをしていますね。ミートしやすくウッドが苦手な人にはおすすめです

ミートしやすさを第一に

続いてはFW(フェアウェイウッド)。一見UT(ユーティリティー)? と思うほどコンパクトに設計されています。FWはヘッドを大きくすれば重心を深くできるので、ボールを上げやすく打点のミスに強く作りやすいのですが、半面、ラフなどでの摩擦抵抗が大きくなったり、ミートしにくくなってしまったりといったデメリットもあります。このPHYZのFWはミートしやすさを第一に考えて作ったと思われます。今ではヘッド自体を軽く仕上げ、余剰重量を後方に配置することによって重心を見た目以上に深くすることができるので、そういった技術も使いつつコンパクトに仕上げたのだと思います。

実際に打ってみると5Wとしては十分な高さが出ました。つかまり性能もしっかりありますね。私ではフックしてしまったぐらいです。とてもミートしやすく、フェアウェイウッドが苦手な方にはぜひおすすめしたいですね。ドライバーのところでも述べましたが、今回のPHYZはシャフトが秀逸。タイミングが取りやすく、ヘッドスピードがあまりない人でも効率よい弾道が楽に打てます。パワーに自信がない人ほど飛距離が伸びちゃう可能性を感じますね。

■PHYZ ユーティリティー

一見上級者用と見間違えそうな、シャープな印象を持たせる形状。でも打ってみるとよくつかまり、適度に上がってグリーンを狙える性能に仕上がっています。個人的には同シリーズでこれが一番のお気に入り

お次はUT。FWがコンパクトに設計されている流れに合わせて、UTはさらにコンパクトになっています。ヘッドの奥行きは最近の飛び系アイアンと変わらないかなというくらいですね。それでも難しさを感じさせず、構えやすさを演出しているのはさすが。

打ってみると“よくできたロングアイアン”といった振り味で、とてもミートしやすい。つかまり性能も十分で打ち出し角もしっかりあり、それでいてスピンも適度に入るのでグリーンでも止まりそう。狙えるUTですね。

シャローフェース設計で、ヘッドをコンパクトにしてもボールが上がりやすい仕掛けがちゃんとしてあります。ボールの高さもちゃんと出ましたよ

■PHYZ アイアン

PHYZ アイアン #7

写真上が#7、下が#10。強いグースネックに厚めのトップブレードが「つかまってミスに強い」ことを強く感じさせてくれます。個性的ですが、それだけクラブが仕事します! と主張しているような形状ですね

極大のグースネックでつかまえる

最後はアイアン。とても強いグースネックになっています。これだけ強いグースネックのアイアンを久々に見ました……。ブレードも厚く、“つかまりがよさそうで芯を外しても当たり負けしなそう”な、やさしさを前面に押し出した「顔」になっています。構造はポケットキャビティ、アイアンとしては非常に深い奥行きを持ち、重心を極力深くして打点のミスに強いモデルに仕上がっていますね。

打ってみると、ヘッドの構造や見た目どおり、ちょっと芯を外したぐらいじゃほとんど飛距離ロスや弾道に違いが出ないほどミスに強い仕上がり。つかまり性能もシリーズ共通で強めに設定されていて、多少振り遅れてもしっかりつかまえてくれます。ショートアイアンである#10も打ってみましたが、ロフトが立っているのにしっかりボールが上がり、距離が出るのにグリーンでちゃんと止められるような工夫がされていますね。打感は弾き感を強く感じるやや硬めな仕上がり。ですが不快な感じではなく、飛んだ! と感じさせる硬さといいますか……ボールを弾いているぞって感じる硬さです。

グースネック、つまりオフセットの大きさはつかまり性能の証しです。フェースが後方に下がることでインパクトまでにヘッドターンする時間を稼いでくれるので、振り遅れを防いでくれます

ものすごく深いポケットキャビティ構造。重心を深くすればするほど打点のミスに強くなります。アイアンヘッドの中では最大級の深さだと思います

#7(ロフト26度)の試打データ

#7(ロフト26度)の試打データ

フレックス選びが重要です

シリーズをひと通り打たせていただきましたが、どれも明確で一貫したコンセプトで設計されていて、非常に好感が持てました。特にシャフトの仕事ぶりが秀逸だと感じましたね。パワーに頼らないゴルファーに合わせて設計されているだけあって、タイミングの取りやすさ、しなりの具合など、設定どおりのヘッドスピードで打ったときの感触、飛距離や方向性の出しやすさはすばらしいと思います。

ユーザーを絞り込んで設計されているだけあって、フレックス選びは重要になります。今回試打したモデルは「Rフレックス」でしたが、ヘッドスピード42m/sで打ってしまうと、ちょっと振りにくさを感じました。データは計測しませんでしたが、おそらく飛距離ロスも大きかったでしょう。シャフトのしなり、ヘッドの重さを感じつつ、ゆったり振ると思いのほか飛んでくれる。頑張って振るよりサボって振りたいタイプにおすすめのシリーズですね(笑)。

自分で振りにいかず、クラブ任せにスイングするとうまく打てます

自分で振りにいかず、クラブ任せにスイングするとうまく打てます

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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