特集
キャンプや登山、ツーリングなど目的に適したテントもわかる!!

初めてのテント選びに役立つ! アウトドアのプロが種類から選び方までやさしく教えます


キャンプはもちろん、登山やツーリング、野外フェスなど、いろいろなシーンで目にすることの多い「テント」。そろそろ購入を、と考えている方に、テントの種類や構造などの基本的なことから選び方のポイントまで、アウトドア雑誌の副編集長を経て、現在、アウトドアライターをしている筆者がやさしくお教えします!

目次
・テントって、どんなもの? 構造と役割を知ろう
・キャンプ用テントの種類と特徴を紹介
・山岳用テントの種類と特徴を紹介

テントって、どんなもの? 構造と役割を知ろう

キャンプにおいて“寝床”にあたるテントは、近年、運動会や海水浴、バーベキューなどの場ではシェードやタープのように日よけ目的、荷物などを置いておけるスペースとしても使われるようになりました。そんなテントの選び方をさっそく紹介したいところですが、各部の名称や役割を知っておかないと選ぶ際に困ることもあるので、まずはテントの構造から見ていきましょう。

オートキャンプなどで使われる基本的なテントは、本体となる「インナーテント」に「フライシート」をかぶせた構造のものがほとんど。ただし、テントによってはフライシートがないこともあります。以下の2枚の写真は同じテントで、1枚目がインナーテントのみの状態、2枚目がフライシートをかぶせて完成した状態となります。


●インナーテント
寝室を作るテント本体。通気性にすぐれた素材が使用されています。

●フロアシート
インナーテントの床面。地面の湿気や雨が浸透してこないように、高い防水加工が施されています。

●ポール
テントの骨格。アルミ合金、スチール、グラスファイバーなど、モデルにより素材は異なり、これが価格にも大きく影響します。

●ドアパネル
主にファスナーによって開閉される、インナーテントの出入り口。ほとんどが、メッシュ状のパネルを備えているので、ドアパネルを巻き上げ、通気性を高めることもできます。



●フライシート
インナーテントにかぶせて使用するシート。防水性があり、インナーテントを雨から守るほか、外気の影響を受けにくくする働きもあります。

●前室
インナーテントにフライシートをかぶせた際にできる入り口前の空間。前室が広ければ、荷物置き場としても機能します。

●ベンチレーション
テント内の空気循環を生み出す通気口で、雨が降っていても換気可能。また、テント内の湿気を逃がし、結露も防ぎます。

●キャノピー
ファスナーを開けてポールで支えることで、ひさしのように使えるテントの出入り口。ないものもあります。

●スカート
フライシートの裾部分にある生地で、外からの冷気や雪などの侵入をガード。おもに、冬にも対応するオールシーズンモデルに装備されています。

ところで、テントの近くやテントにつなげて日除けのように建てられているシートを見たことはないでしょうか。あれは「タープ」と呼ばれるもので、基本的にはテントとは別のものとなります。テントがキャンプにおける“寝床”だとすれば、タープは“リビング”。タープの下にテーブルやチェアを並べて食事したり、団らんを楽しめるので、あるほうが快適なのは間違いありません。なお、テントの種類によってはタープを用意しなくても、テントのみでリビングスペースが作れるものもあります。

タープは日差しをさえぎってくれるだけでなく、急な雨にも役立ちます

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キャンプで使うか登山で使うかで選ぶテントは異なる

テントは、ポールの構造や設営方法などの違いから「ドームテント」や「トンネルテント」などいくつかの種類に分類されていますが、その前段階として「キャンプ用」と「山岳用」では重視されているポイントが違うので、まずは、主にキャンプで使うのか、登山で使うのかを明確にしましょう。あとは、好みの形や使い方に合った種類をチョイスするとともに、テントの定員をチェックするのみ。素材や細かい仕様の部分で使い勝手に差は出ますが、初めて買うテントなら、用途と人数さえ間違わなければ、大きく後悔するような事態には陥らないはずです。

キャンプ用テントの種類と特徴を紹介

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キャンプ用テントには、「ドームテント」「2ルームテント」「トンネルテント」「モノポールテント」「ワンタッチテント」「ポップアップテント」「エアテント」「ロッジテント」「パップテント」と、ざっとあげただけでもこれだけの種類があります。それぞれに特徴はありますが、好みやスタイルに合ったタイプを選んでかまいません。ただ、定員だけは必ずチェックしてください。基本的にいずれも、4〜6人で使える大型モデルと1〜3人で使う小型モデルが用意されいるので、使用する人数に合わせて選びましょう。なお、小型モデルはオートキャンプだけでなく、バイクツーリングなどでもよく使われます。

ドームテント

たわませたポールをクロスさせて建てる半球状のテントで、初心者でも建てやすいモデルが多く、現在のテントの主流。ファミリーキャンプ向けの大型モデルからソロキャンプ向けの小型モデルまで、バリエーションも豊富です。

ロゴス「neos AL PANEL V-DOME WXL-AI」
2本のフレームを交差状にしたPANELキャノピーを採用することで、風雨に強いひさしを作り出す6人用テント

コールマン「ツーリングドーム/LX」
前室の高さを上げることで開放感をアップした2〜3人用テント。ひとりでも建てやすいポールポケット式を採用している

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2ルームテント

大きな分類的にはドームテントと同じカテゴリーですが、前室がリビングとして使えるほど広く作られているので、タープを別に準備しなくてもいいのが魅力。大型テントに多いタイプです。

コールマン「タフスクリーン2ルームハウス」
広いリビングを備えながら、ひとりでも簡単に設営できるアシスト機能を採用。定員は4〜5人

DOD「ライダーズバイクインテント T2-466-TN」
バイクを入れられるほど広い前室を持った2人用の2ルームテント。組み立て簡単なワンタッチ式

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トンネルテント

たわませたポールを平行に並べてトンネル状に組み立てる構造で、ここ数年、注目を浴びています。大型モデルはおもに広々とした空間を作り出す2ルームタイプとなっており、5〜6人でもゆったり過ごすことが可能。小型モデルはツーリング用が多いですが、なかには山岳用のものもあります。

コールマン「トンネル2ルームハウス/LDX スタートパッケージ(オリーブ/サンド)」
4本のポールをスリーブに通すだけと、設営はカンタンです。出入り口にひさしを付けた構造により、リビングスペースを30%アップ。定員は4〜5人

DOD「カマボコテントソロTC T2-604-TN」
焚き火の火の粉に強いポリコットンを採用した1〜2人用テント。前室は2人でもゆったりくつろげます

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モノポールテント

テント中央に1本のポールを立てて設営するとんがり屋根が特徴で、「ワンポールテント」とも呼ばれています。設営にはコツが必要ですが、慣れてしまえばカンタン。コンパクトに収納できることもあり、近年人気も上昇中です。インナーテントが別売のモデルもあるので、購入時は確認しましょう。

ロゴス「LOGOS ナバホ Tepee 400」
ナバホ柄がかわいい4人用テントですが、ポールには、航空機にも使用される軽量で強靭な「7075超々ジュラルミン」を採用

テンティピ「オリヴィン 2」
山歩きにも使えるほどコンパクトに収納できる2人用テント。インナーテントなし(Tentipi Olivin 2 Light)とあり(Tentipi Olivin 2 Combi)がラインアップされています

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ワンタッチテント

テントとポールが一体となっており、傘を開くように開けばテントが立ち上がるので、テントの設営に自信がない初心者でも安心。大型モデルから小型モデルまで幅広くラインアップされており、小型モデルはピクニックや海水浴で使うのにも適しています。

キャプテンスタッグ「CS クイックドーム250UV(キャリーバッグ付)」
生地には紫外線を95%カットするコーティングが施されており、インナーテントの天井には通気性を高めるメッシュ窓も装備。定員は4人

DOD「ライダーズワンタッチテントT2-275-TN」
バイクへのパッキングを考慮し、2Lペットボトル2本分サイズでの収納を実現。定員は2人

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ポップアップテント

バネ状のフレームが内蔵されており、パッと開くだけで設営完了。このような構造上、フレームがやわらかいため、大型モデルはなく、大きくても3名用となります。ワンタッチテント同様、簡単に建てられるのでビーチやピクニックでの使用にも最適。ただし、収納にはちょっとしたコツが必要なので、事前に練習しておくほうがいいでしょう。

コールマン「クイックアップドーム/S+」
日光を90%ブロックし、テント内の温度上昇を軽減する素材を生地に採用しているので、太陽の光で朝早く起こされることも少ないのが魅力。光を取り入れるための天窓も付いています。定員は1名

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エアテント

内蔵されたチューブに空気を入れるだけでテントが設営できるので、ポールを組み立てる必要がなく、誰でも簡単に建てられます。3名用以上の大型モデルが多く、収納サイズは少々大きめ。

テントファクトリー「エアキャビン4」
大きなクリアウィンドウを備えた広い前室が魅力的な2ルームタイプの4〜5人用テント

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ロッジテント

ドームテントのようにポールをたわませず、直線的に組み上げていくタイプで、その形状から「家型テント」「キャビンテント」と呼ばれることも。90年代前半まではドームテントと並ぶ人気のテントでしたが、収納サイズが大きくて重いため、現在は主流からは外れてしまいました。しかしながら、居住性と安定性を好むファンも多く、ベテランを中心に長期キャンプでよく使用されています。

ogawa「ロッジシェルターU」
ベンチレーションやひさしなどの快適装備が充実。別売のインナーテントを装着すれば、2人用、または5人用のロッジテントとして使用できます

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パップテント

もともと軍用テントとして各国の軍隊で使われていたテントで、最近のソロキャンプブームを受け、これをモチーフとしたアウトドア用モデルも少しずつ登場してきています。テントの内側に2本のポールを立てて設営するスタイルで、基本的にインナーテントはなし。そんなワイルドな仕様にそそられるソロキャンパーが多いようです。

tent-Mark DESIGNS「炎幕」
使うほどに味が出るコットン製で、就寝スペースが作りやすいグランドシートが付属。別売でメッシュインナーも用意されています

山岳用テントの種類と特徴を紹介

└ キャンプ用テントをチェック!

居住性を優先して作られているキャンプ用テントと違い、山岳用テントは天候が変わりやすく、過酷な環境での使用を想定して、コンパクト性、耐風性、設営の簡便性を重視した作りとなっています。そのため、シンプルな構造のドームテントが多く、1〜2人用が主流。キャンプ用テントにも1〜2人用モデルはありますが、人力で運ばなければならない山でのキャンプ泊には、軽量で設営がすばやく行える山岳用を選びましょう。なお、山岳用テントには、フライシートの有無で「ダブルウォール」と「シングルウォール」という2つのタイプがあります。少し前までは、軽量性を重んじるならフライシートのないシングルウォールがいいと言われていましたが、最近では、その差はわずか。もちろん、モデルによって重量も違ってくるので、どちらのタイプを選ぶにせよ、重量は必ずチェックしましょう。ただし、軽量なテントは生地に薄い素材を使用しているため、本体を踏んでしまったり、荷物を入れたまま引きずったり、サイトの整地をおこたったりすると破損につながります。フロアシートの下に敷くフットプリントを必ず用意しておきましょう。

ダブルウォール

インナーテントとフライシートの二重構造となっており、シングルウォールに比べると多少重く、設営にも少々時間がかかります。しかし、前室があるため、雨の日でも出入りがしやすく、結露しにくいというメリットも。初心者であればダブルウォールのテントを選ぶほうが安心です。

NEMO「アトム 1P」
素早い設営を可能にした1人用テントで、最小重量は1.28kg。重量を抑えながらも耐久性のあるフロア素材を採用している

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シングルウォール

インナーテント1枚のみの構成なため、軽くて設営が簡単なのが大きな魅力。生地には防水透湿素材が採用されているので雨漏りもしませんが、外気温の影響を受けにくくするフライシートがないことにより、テント内は結露しやすく、前室も作れないため、快適性はダブルウォールテントに劣ります。山でテント泊する場合、翌日も山道を歩かねばならないので、体をどれだけ休められるかが超重要。慣れないうちは、それほど重さが変わらないならダブルウォールのテントで万全を期すことを推奨します。

NEMO「アンディ 1P」
シングルウォールとしてはめずしい前室を備える1人用テント。吊り下げ式を採用することで、素早い設営と撤収を実現

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牛島義之

牛島義之

アウトドア雑誌の副編集長職を経てフリーランスとして独立。以降、アウトドアをはじめ、グッズ、クルマ、旅行などレジャー関連を中心に執筆している。

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