ゴルフの楽しさ伝えます
ポイントはソールの弾道調整ウェート

抜群のコントロール! テーラーメイド「M5」フェアウェイウッドを試打

オグさんです。

今回は、テーラーメイド「M5」のFW(フェアウェイウッド)の3番に限定してじっくり試打させてもらいました。シリーズが発表になったときに一度打たせてはもらったのですが、本稿はシャフトバリエーションも含めてのレポートになります。

今回は「3番ウッド」にしぼって試打

テーラーメイドはFW作りに定評あるメーカーで、過去に多くの「名器」と呼ばれる大ヒットモデルを世に送り出しています。「ファイヤーソール」、「Vスチール」、「RBZ」などいまだに中古ショップなどで値崩れしていないモデルもあり、それらをなかなか手放せないというトップアマの方も多くいます。

2019年に発表された「M5」シリーズは、弾道調節機能を搭載したアスリートモデル。ご存知今年のメジャートーナメント「マスターズ」を制したタイガー・ウッズがM5のウッド類を使用しています(1Wと3W)。自身のパフォーマンスを最大限に発揮できるよう細かな調整ができるように設計されており、今回試打するFWにも、ネックはもちろんソールにも弾道調整機能が搭載されるという、かなり凝った作りになっています。

今回打つのはM5の3番ウッドのみ、5番ウッドはロフト角があるので、比較的どんなゴルファーでも使えますが、3番はモデルによってはかなり使い手が左右される番手ですので、あえて3番だけでどんな性能か検証してみたいと思います。

ソール中央のプレート「スライディング・ウェート」がネジで脱着でき、固定する位置を変えることでヘッドの返りやすさを調整することができます

ドライバーと同じく、シルバーとカーボンブラックのツートーン仕上げ。個人的にはかっこいいと思います。ヘッドサイズは現代のFW全般と比較すると、小ぶりで引き締まった印象。ミスの傾向に合わせてフェースを湾曲させるツイストフェーステクノロジーを採用していて、トゥ側がやや逃げているように見えます。左に行く印象が希薄でアスリートに好まれる作りです

海外ブランドのFWとしては異例のチタン素材を採用したフェース。クラウンのカーボン、ソールの可変ウェイト、そしてチタンのボディにチタンフェースと、現在のテクノロジーをすべて詰め込んだような贅沢なFWになっています

ヘッド後部が下がったシャローバックデザインですが、球質は、ライナー性の低スピン弾道で、打ち出し角はロフトなりといったところ。球が上がりやすいモデルではないですね

さっそく打ってみました

さっそく打ってみました

ウェートを動かしてみた

打ってみると、とてもコントロールしやすいヘッドです。つかまりはニュートラルで適度な操作性を持ち、狙ったところに打ち出しやすいですね。打感は、重めの感触を伝えながらも弾き感のある気持ちいいもの。打ちごたえがある気持ちよさです。

次にウェートを動かしてみました。ノーマルのほか、ドローとフェードの全3ポジションが用意されています。

ウェートは3つのポジションに可変できます

まずはドローポジションにして打ってみました。ドローという表現が使われているのでつかまるといった印象を与えますが、個人的には「操作性が向上したな」というのが率直な感想です。あえて曲げて攻めたり、自分でスイングを調整して弾道方向を一定にしたいといった考えを持つゴルファーにはこのポジションはいいですね。

反対のフェードポジションはというと、スイング中にヘッドを重く感じるくらい操作性がマイルドになりますね。とにかく曲げたくないという方にはいいと思いますが、ほかのポジションと比べて、フェースをスクェアに戻すのにちょっと意識しないと右に出てしまうかもしれません。

2種類のシャフト、違いは?

今回はシャフト違いもテストしてみたく、お借りしたシャフトは2種類。

下が純正のKUROKAGE、上が純正カスタムのツアーAD VR-6

下が純正の「KUROKAGE」、上が純正カスタムの「ツアーAD VR-6」

「KUROKAGE TM5 2019」は純正仕様で、中間からやや手元寄りがしなるシャフト。しなり量は比較的大きいですね。ヘッドが操作性を重視した比較的ハードな仕様ですが、このシャフトですとスピンを少し増やしてくれるのでボールも上がりやすくなり、難易度をやや下げてくれる印象があります。シビアなコントロールは受け付けてくれないながらもまずまずの操作性があって扱いやすかったです。

「ツアーAD VR-6」はメーカー純正カスタムで、粘る挙動を持ちつつ弾き感のあるシャフト。ヘッドとのマッチングはとても良好で、強振してもスピンが増えにくく、操作性もじゃましません。パワーのある人ほど飛距離が出る組み合わせですね。正直私は、ドライバーではこのシャフトはハードで手に負えなかったのですが、FWとの組み合わせはとてもいい印象を持ちました。操作しやすく、ミートしやすかったです。ただパワーは足りないので高さは出ませんでしたけどね。

KUROKAGE:ニュートラルなヘッド特性をじゃましないシャフトとの組み合わせで狙ったところに打ち出しやすかったです。しなりが大きめのためスピンが少し多めですが、飛距離は十分。欲を言えばもう少し高さが欲しいので、ネックの弾道調整機能でもう少しロフトを付けてもよかったですね

VR-6S:打ち出しはKUROKAGEと同じですが、スピン量が全然違いますね。実際にはもっと飛距離差は出ていると思います。風に強いドライバーのような弾道でした

3Wはつかまえられる人向けか

ヘッド性能は間違いなく結果を求める上級者用。3Wでもあわよくばグリーンを狙っていきたいといった方にピッタリの高性能モデルでした。ニュートラルな特性は、どんなゴルファーにも合うでしょうし、シャフト選びや弾道調整機能を駆使すれば、より自分好みのクラブに染められると思います。

今回は打ちませんでしたが、5Wならパワーのない人でも“低スピンで飛ばせるFW”として使えると思いますので、試す価値はあると思います。スライス持ちの方でもスピンは少ないので飛ばせる可能性はありますが、3Wではなくロフトの多い5Wがいいですね。3Wは多少ボールをつかまえる技術を持った人でないと厳しいでしょう。

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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