ゴルフの楽しさ伝えます
ジャスティン・ローズのパーソナルモデル

芯を食った打感は病みつきに! 本間ゴルフ「TW-MB ROSE PROTO」アイアン

オグさんです

今回は本間ゴルフの「TW-MB ROSE PROTO アイアン」を試打したので、レポートしたいと思います。

ヘッド素材/製法:軟鉄/一体鍛造
ロフト:#3 21度,#4 24度,#5 27度,#6 30度,#7 34度,#8 38度,#9 42度,#10 46度

久しぶりに登場したパーソナルモデル

このアイアンは、2019年から同社と契約するジャスティン・ローズ選手のパーソナルモデルとして開発されました。パーソナルモデルとは、特定の選手の要望や好みをヒアリングしてそれを形にしたクラブのこと。そのクラブを見ればその選手がどんな好みなのかを知れますし、手に入れれば、憧れの選手と同じクラブを打つことができます。

かつては有力選手のために作られたパーソナルモデルが各社からたくさん市販されていました。しかしここ最近ではほとんどありませんでしたので、久々にプロの名前を冠したクラブが発売されてワクワクしています。

ジャスティン・ローズ選手は日本ツアーを含む全世界で23勝をマークしているイギリスのプロゴルファー。2013年にはメジャータイトルである全米オープンを制しており、世界ランク1位にも登り詰めたトップ選手のひとりです。2019年5月現在のランキングは2位(写真提供:本間ゴルフ)

ローズ選手のこだわりや要望、好みはこのクラブの各所に反映されています

1つ目は「アドレス時のクラブへの信頼感」。トゥ側を高めに、ヒール側を低めにデザインすることでアップライトに見えるような工夫がされていて、構えたときにつかまるイメージを持たせてあります。またトップブレードをまっすぐに設計することで、目標に構えやすいようになっていますね。

要望の2つ目は「各番手のスピンを100〜200rpm単位でコントロールできるクオリティ」。本間ゴルフは、フェースの溝のピッチを狭めることでこれに対応しています。

そして3つ目の要望が「操作性とヌケのよさ」。ソール幅を狭くすることでヘッドのヌケをよくしつつ、バンス角を2度増やすことで刺さりすぎないように設計されています。ローズ選手の要望に即したこれらの設計を実際に打ってみてどのように感じるのか、楽しみです!

ヘッド下部が肉厚になっていて中間にスリットが入ったデザイン。マッスルバックに分類されます

ヘッド下部が肉厚になっていて中間にスリットが入ったデザイン。マッスルバックに分類されます

上が#5、下が#7。顔 トゥ側を高くヒール側は低く、差を持たせることで構えたときにアップライトに見えるように設計されています。番手にかかわらず、ストレートなトップブレードもローズ選手のこだわりのひとつです

きめ細かいスピンコントロールをしたいというローズ選手の要望に対し、同社のほかのモデルより溝の感覚を狭く設計することで対応しています

ヌケをよくするためにソール幅を狭く設計。その分バンス角を増やすことで、芝に刺さりすぎない設計になっています

振り抜きやすく、操作性にすぐれる

ではさっそく打ってみたいと思います。構えた印象は「小ぶりなサイズにトップブレードが薄目でいかにも操作性がよさそう!」といった顔。とはいえ、トゥ側の丸みのある形状が、マッスルバックアイアンにありがちな「いかにも難しそう」みたいな印象を与えず、身構えることなく構えられました。

2〜3球打ってみた感想は、「振り抜きやすい!」といった感じ。重心距離が短いようで、自分で振りたいと思う方向にヘッドがスッと抜けました。

ヘッドのターンを意識しなくともスムーズに行えるので、振り抜きたい方向に気持ちよく振り抜けます

ヘッドのターンを意識しなくともスムーズに行えるので、振り抜きたい方向に気持ちよく振り抜けます

次に操作性をチェックすべく、インテンショナルショットにチャレンジ。フック、スライスどちらも気持ちよくボールを曲げられます。これは大変楽しいです! 上下の打ち分けにも挑戦しましたが、こちらも問題なく打ち分けることができました。操作性は抜群です!

飛距離性能は「思ったより飛ぶな」というのが正直なところ。ロフトはストロング化されていないのですが、クラシカルなマッスルバックアイアンよりも半番手ぐらい飛距離が出ていました。

上級者がこだわる打感ですが、こちらも文句なし。芯でとらえたときの感触は余韻が残るぐらいです。振動の少ないやわらかい感触で、それでいて重く、何度も味わいたいと思えるものでした。自然と練習量も増えそうです。ソールの評価は、実際のコースで打ってみないと断定はできませんが、マットでも突っかかりは少なくスッと抜けてくれる印象。これだけ薄ければ少々のラフでもボールに直接コンタクトできますね。

バックフェースが肉厚になっていて、芯で打つと柔らかくも重い、得も言われぬ気持ちいい感触を味わえます

バックフェースが肉厚になっていて、芯で打つとやわらかくも重い、えも言われぬ気持ちいい感触を味わえます

薄いソールでも突っかかる感じはありません。バンス角を多めに付けている効果でしょう、マットでもヌケのよさを実感できました

ヘッドと好相性の純正シャフト

試打したシャフトは、日本シャフト「モーダス3」の本間ゴルフ・ツアーワールド専用モデル。これが個人的には非常によかったです。重すぎず軽すぎず、やや先端側が動いてくれる特性で(アスリート系スチールシャフトにしては珍しい)、操作性の高いヘッドとうまくマッチングしていました。

ツアーワールド専用にチューニングされたモーダス3。振り抜きがよくヘッドとのマッチングがよかったです

ツアーワールド専用にチューニングされたモーダス3。振り抜きがよくヘッドとのマッチングがよかったです

本モデルにはこのモーダス3のほか、カスタムシャフトがいくつか用意されています。パワーヒッターにはおなじみの「ダイナミックゴールド」は、手元側がゆったりとしなる特性で、ボールをダウンブローに打っていきたい方にマッチします。

「ダイナミックゴールドAMT TOUR WHITE」は短い番手になるにつれて重くなるよう設計されたシャフト。ロングアイアンはシャープに、ショートアイアンは安定したスイングがしやすいようになっています。ロングアイアンがハードに感じるような方にいいシャフトですね。

#5:「モーダス3」での数値です。しっかり右に出せてドローが打てるのは操作性のいいアイアンの証。高さもしっかり出ていてスピン量も適正。データ上ではランが多めに出ていますが、実際のコースではグリーンに直接落としてもランは1〜2ヤードで済むでしょう

#7:こちらもシャフトは「モーダス3」です。目標に打ち出したドローボールで、高さ、スピン量と申し分ないですね。キャリーが5番と変わらない数値になっていますが、実際はもう少し差は出ているはず。グリーンに直接落とせばこちらもランはほとんどないでしょう

とにかく打っていて楽しいアイアン

いやー、とにかく打っていて楽しいアイアンでした。意外だったのは、思ったよりも飛んだこと。ミスへの許容度はキャビティモデルなどには及びませんが、それでも芯を外したからと言って飛距離がガクっと落ちるといったこともありませんでしたし、左に巻き込んだミスをしても想定外に飛んだりしません。上級者ほど、結果を出しやすいと感じるアイアンに仕上がっていると思います。やさしいと言われるアイアンを使っているけど、思ったより結果(スコア)に結びつかないなんてゴルファーにはぜひ一度試してもらいたいですね。一度芯で打ったら病みつきになりますよ〜。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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