南井正弘の「毎日走って、わかった!」
スキンズの最上級タイツが男女別の設計でフルモデルチェンジ!

2万円近いタイツは買いか? 男のために作られた新コンプレッションタイツ

「SKINS(スキンズ)」は、独自の「段階着圧設計」を採用したコンプレッションウェアコレクションが世界中のアスリートから高い評価を得ているブランド。

なかでも、「動的段階着圧設計」を採用した「A400」シリーズは、メジャーリーガーの大谷翔平選手(ロサンゼルス・エンゼルス)を始めとしたトップアスリートに愛用されている同ブランドの最上級モデルだ。そんな高機能モデルが、2019年春、男女別の「動的段階着圧設計」を採用することでフルモデルチェンジ。そのパフォーマンス性能の高さを検証した。

スキンズ「A400 ULTIMATE メンズ ロングタイツ」

スキンズ「A400 ULTIMATE メンズ ロングタイツ」

機能性の高さに定評のあるスキンズの製品群の中でも、特に高い評価を得ることに成功しているのが、「A400」シリーズだ。運動中のアスリートに対応した「動的段階着圧設計」を採用することで、パフォーマンスの向上が期待できるプロダクトコレクションであり、2009年のデビュー以来、根強い人気をキープしている。

そんな「A400」が2019年春にモデルチェンジしたが、最も特筆すべきウリが男女別の「動的段階着圧設計」。スキンズは長年の研究から、男女でサポートすべき筋肉は異なるという研究結果を導き出した。今回の「A400」には、その考えを取り入れ、メンズモデルはハムストリングス(大腿後部)、ウィメンズモデルはふくらはぎに重点をおき、下半身の筋肉をサポートする仕様に仕上げているのだ。

「A400」の後部。部位によって細かく生地の種類が分けられていることがわかる

「A400」の後部。部位によって細かく生地の種類が分けられていることがわかる

「A400 ULTIMATE メンズ ロングタイツ」を試用レビュー

今回トライしたのは、「A400」の最新ロングタイツ「A400 ULTIMATE メンズ ロングタイツ」

今回トライしたのは、「A400」の最新ロングタイツ「A400 ULTIMATE メンズ ロングタイツ」

実際に着用してみてまず感じるのが、単一の生地ではなく、硬さの異なる3種類の生地「MX FABRIC」を使うことで、部位ごとに筋振動を抑えるサポートがなされているということだ。筆者はこれまで、5本のスキンズのロングタイツを使用しているが、いずれとも異なった履き心地だった。

また、腰の部分は上端が曲線を描くような形状を採用しており、フィット感が高い。筆者は「SS」、すなわちSサイズの短めレングスのタイプをセレクトしたが、日本人にピッタリなレングスが用意されているのはうれしいポイントだ。

ウエスト後部内側には、スマートフォンが収納可能な大容量ポケットを装備。表示サイズの「SS」とは、Sサイズの短めのレングス丈のこと。日本人ランナーの多くはSレングスがフィットするだろう

走り始めてみると、同社が標榜するハムストリングス部分のサポート強化はしっかりと感じられたが、変な窮屈さはなく走りやすい。個人的には、硬い素材をヒザや腰部分に使用したサポートタイプのタイツは苦手だが、この「A400」は基本的に段階着圧タイプであり、過剰な締め付け感や固定される感覚はあまり感じられなかった。それでいて、走行中のランナーが持っているパフォーマンスを最大限発揮させるようなスペックを随所に配している。

ヒザ部分にはリフレクターを配置。夜間に自動車のヘッドライトを反射させ、ランナーの存在をドライバーに伝えてくれる

今回走っていて最も気に入ったのが、腰の中央が押されるような感覚だ。よく長距離練習で腰の位置が落ちてきたランナーに、腰の位置を高くすべくコーチがそっと腰を押すように指導することがあるが、このタイツを着用すると、まさにそんな押されているような感覚で走ることができたのである。

ウエスト上端が曲線を描くことでフィット感が向上。腰の中央が押されるような独自の感覚は、特に速いペースで走ったときに感じられるはずだ

また、日課の6kmランを終えたときには上半身は汗ばんでいたが、「A400」を履いていた下半身はサラッとしていた。通気性が高いというほどではないが、吸汗速乾性能も納得できるレベルは確保しているようだ。走ったあとにストレッチを長時間行ったが、その際も快適で、「走り終わったら早く脱ぎたい!」と思うタイツも少なくない中、走行時から走行後まで、高いレベルの履き心地のよさを提供してくれた。

【まとめ】
コンプレッションタイツの締め付け感を嫌うランナーにこそ試してほしい

そのあとも2度、6kmランで着用してみたが、同モデルは毎回すぐれたパフォーマンス性能を発揮してくれた。コンプレッションタイツ特有の締め付け感を嫌い、冬でもショーツとゲイターの組み合わせでレースに出る知り合いのランナーは多いが、彼ら彼女らにもこのタイツをトライしてほしいと思った。それくらい履き心地は快適である。

いっぽうで、公式サイト価格は18,360円(税込)とコンプレッションタイツとしては高額に設定されているために、購入できるランナーは限られてしまうという心配はある。同モデルの機能性を考慮すれば決して高くないのだが、20,000円近い価格のタイツを買うことのできるランナーは、おのずと限定されてしまうかもしれない。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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