だから「ザ・ノース・フェイス」は選ばれる!
最新トレイルランニングシューズ「フライトトリニティ」ガチレビュー

山道を軽快に! ザ・ノース・フェイスのトレランシューズは実は優秀だった

先月からスタートした「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、自腹で実際にプロダクトを購入し徹底テストを行うことで、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。

連載第2回となる今回は、軽量でグリップ性能にすぐれた最新トレイルランニングシューズの「フライトトリニティ」をピックアップした。

ザ・ノース・フェイス「フライトトリニティ」(商品型番:NF01900)。公式サイト価格は、16,200円(税込)

ザ・ノース・フェイス「フライトトリニティ」(商品型番:NF01900)。公式サイト価格は、16,200円(税込)

満を持してリリースされた
高機能トレイルランニングシューズ

個人的に、アパレルと比較すると過小評価されていると感じるのが、ザ・ノース・フェイスのフットウェアコレクションだ。これまでに筆者はオンロードモデルの「ウルトラスムース」や「ウルトラベロシティ」をはじめとして、数々のモデルを着用。その機能性の高さを体感してきた。特に着用者の脚力を効率よく伝達してくれるソールユニットは、他ブランドと比較してもまったくそん色はなかったが、その完成度の高さを考慮すると、セールスは納得のいくものではなかったはずだ。

今回テストした「フライトトリニティ」は、軽量性にすぐれ、グリップ性を強化したトレイルランニングシューズで、スピードを求めるショート〜ミドルレンジのレースを想定。中級レベル以上のランナーに向くプロダクトだとされていて、すでに着用している何人ものランナーから、ポジティブなフィードバックを聞いている。この1足にザ・ノース・フェイスがフットウェアにおいて培ってきたノウハウが集約されていることがうかがい知れる。

足裏で路面を感じられる
ソールユニットを採用

「フライトトリニティ」を履いて実際にトレイルラン!

「フライトトリニティ」を履いて実際にトレイルラン!

実際に着用してみると、まず感じられるのはその軽さ。

カタログスペックでは279g(27.0cm)とされているが、フィット感の高さからか、「それよりももっと軽いのでは!?」と感じた。ミッドソールの厚みもある程度あるので、衝撃吸収性も高そうだ。

今回のテストも東京・青梅市の青梅丘陵ハイキングコースにて。走り始めると、その走行感はオンロードシューズに近い感じがし、グイグイとスピードを上げられるタイプのシューズであることがわかる。トレイルランニングシューズでも足の保護性を重視したタイプだと、こういった走り心地は得られず、もう少し鈍重な感じになってしまうが、「フライトトリニティ」は軽快な走行感で、特に下りやゆるい上りでそれを感じられるだろう。

そしてしばらく走って感じたのは、フォアフット部分にプレートが入っていないので、足裏で路面をしっかりと感じられ、クイックな反応を得られるということ。プレートが入ったタイプは路面からの突き上げを減少し、足を保護するというメリットはあるが、クイックな動きには反応しにくいというデメリットがある。「フライトトリニティ」はタイムラグなしにシューズがリアクションしてくれる点が楽しいし、着地時の衝撃を推進力へ変える高反発素材「ファストフォーム」を装備しているので、推進力にもすぐれている。

ミッドソールには、軽量で反発弾性にすぐれた「ファストフォーム」を搭載。着地時の衝撃を推進力へと変換してくれる

アウトソールは、トレイルでの加速と減速、屈曲性のパフォーマンスを高めた、独自開発の「EXTS」システムで設計。耐久性の高いラバーとグリップ力の高いラバーの2種類を採用しつつ、アウトソールパターンは三角形とテトラポッド状のスタッドを組み合わせており、落ち葉の上ややわらかい土の上、木の根、岩の上といったあらゆる路面で高いグリップ性能を発揮してくれた。前日に雨が降ったせいでぬかるんだ個所もあったが、そこでもグリップ性は落ちなかったし、泥が付着してもすぐに落ちる点もありがたかった。

「フライトトリニティ」のアウトソール。トレイルでの加速と減速、屈曲性のパフォーマンスを高めた「EXTS」システムで設計されている

アウトソールパターンは、三角形とテトラポッド状のスタッドを組み合わせている。あらゆる路面で高いグリップ性を発揮

アスファルトやコンクリートといった舗装路を走るオンロードランニングと異なり、トレイルランニングは落ち葉の上ややわらかい土の上、木の根、岩の上と目まぐるしく路面が変化する。これに対応するアウトソールが不可欠だ

新たなアッパーパターンは
ソフトなフィット性を追求

次にアッパーに目を移すと、以前からのザ・ノース・フェイスのフットウェアコレクション愛用者は、ひとつのことに気づくだろう。

それは、同社のフットウェアのアイコンであった「ジオデシック構造」をモチーフにしたアッパーサイドのサポートデザインが採用されていないことだ。これはオンロード&トレーニングモデルの「イヴォルブトレーナー」でもそうだったが、今シーズン登場モデルの大きな特徴のひとつで、さらにアッパーサイドには「THE NORTH FACE」とアルファベットのロゴが入る。

アッパーの上にサポートパーツはプラスしていないが、アッパー素材自体が格子状のリップストップになっているので、激しい動きに対してもしっかりと対応。足をシューズ内部の適切な位置に固定し、着用者の脚力を路面に伝達してくれた。またブランドロゴを強調したデザインは、ザ・ノース・フェイスのフットウェアコレクションが新たなステージへと進んだことを象徴しているような気がした。

アッパーの素材自体に格子状のリップストップを採用。トレイルランニングにおける激しい動きに対してもしっかりと対応する

脚力に自信のあるランナーや
軽快に飛ばすのに最適な1足

以上のように、軽量かつ推進力を重視した「フライトトリニティ」は、スピードを求め、ショート〜ミドルレンジのレースを走るランナーをターゲットに開発されている。

あと、筆者のように普段はオンロードを中心に走り、時々トレイルランニングを楽しむというランナーも違和感なく履くことができるだろう。急傾斜を歩いて登るような個所が多いコースではなく、斜度はそれほどなく、上りも下りもしっかりと走れるようなコースを軽快に飛ばすにはピッタリの1足だと思った。

反対に、「足の保護性が欲しい!」「ロングのレースを走るので、反発性よりもクッション性を重視したい!」というタイプのランナーには、「フライトトリニティ」ではなく、ザ・ノース・フェイスのラインアップでは「アンペッツォ」のようなモデルのほうが向いているだろう。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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