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少し軽めのTSシリーズ

軽く振っても“棒球”で飛ぶ! タイトリスト「TS1」ドライバーを試打

オグさんです。

今回はタイトリストの新モデル「TS1」ドライバーを試打させてもらいましたのでレポートしたいと思います。

「TSシリーズ」の後発モデル

「TS1」は、現行の「TS2」「TS3」に次いでタイトリストから発表されたモデルです。モデル名にもなっている「TS」とは“タイトリスト スピード”の頭文字。文字どおりスピードをテーマにした同社の最新シリーズです。先だって発売されていたTS2の売りは安心感と許容性の高さ。可変ウェートを搭載し、アジャスタブル機能を充実させたTS3に加え今回試打させていただいた「TS1」と、カスタム専用モデル「TS4」が加わり、全部で4タイプとなりました。

TS1の特徴は、ボール初速に定評のある同社独自の技術スピードシャーシを極限まで軽量化し、高いボール初速を維持しながらクラブスピード、つまりヘッドスピードの増大を狙ったこと。これにより、さらなる飛距離が期待できるモデルに仕上がったと言えます。

ヘッドデザインはTSシリーズ共通の黒を基調としたシックでスポーティーなあしらい。アスリートらしい精悍さが漂いますね

ヘッドサイズはルール上限の460cc。投影面積が大きく安心感はありますが、黒いカラーリングもあり、適度に引き締まって見えます

最近のトレンドに沿ったややディープフェースを採用、左右だけでなく上下のミスにも強そうです

最近のトレンドに沿ったややディープフェースを採用、左右だけでなく上下のミスにも強そうです

シャローバック形状をしていて、見た目からはボールが上がりやすそうな印象を受けます。重心も深そうでミスに強そうです

軽くても“振りごたえ”がある

ではさっそく打ってみたいと思います。構えた印象は、投影面積が大きいので難しそうな印象はありません。しかし黒いカラーのおかげで適度な精悍さがあり、顔にこだわる日本人ゴルファーが“いい顔”と感じるちょうどよさがあります。フェースアングルもストレートで、目標にスッと構えられるでしょう。

特に意識することなく、自分のスイングで1〜2球打ってみましたが、タイトリストらしい、重く低スピンの弾道がズドンと飛んでいきました。275gという総重量とは思えない良質の弾道です。アドレス時に軽さは感じるのですが、46インチという長さとシャフトとのマッチング、そして慣性モーメントの高いヘッドの効果なのか、適度な振りごたえがあります。この振りごたえが、スイング中にいい効果をもたらし、軽めに振っても強振してもタイミングが取りやすく、それでいて明らかに普段よりヘッドスピードを高めてくれます。

そして驚いたのが、球質です。軽く振ってもスピンが増えすぎず、いわゆる“棒球”が打ちやすい。これだけ重量が軽いとインパクトで当たり負けしてしまい、スピン量は増えてしまいがちなんですが、このヘッドはそういった現象が起きにくかったです。さすがに強振するとスピンは少し増えますが、カスタムモデルで自分に合ったシャフトを装着すれば解消できると思いますし、よりハードヒッターに対応したTS2、TS3がラインアップされているのでそちらを選ぶ手もあります。

つかまり性能はTS2より高く、ほどよいつかまりといった印象。左のミスを呼びこむようなものではなく、スライスの弾道がストレートになるといったものでもないです。言ってみればストレートが軽いドローになる程度。それでもTSシリーズの中では一番つかまるモデルであり、打点のミスの許容度も高いので、今までTSシリーズがうまく打てずに諦めていた方々はぜひ試すべきモデルだと思います。

「軽いのに軽くない」と言いましょうか、爽快に振れるのに適度な振りごたえがあり、それでいてボールは重い。今までにあまりなかったタイプのドライバーです

重心角はやや大きめに設定されていて(クラブを水平にするとフェース面の傾きが大きい)、適度につかまる仕様に設計されているのがわかります。それでもタイトリストらしく、上級者が過剰と思わない具合に仕上がっているのはさすがといったところでしょうか

適度な弾き感があり、軽やかに振り抜けたときの気持ちよさは格別です。打音も乾いた「パシッ」といった感じで好感が持てます!

シャフトはディアマナとエアスピーダー

シャフトは標準として2種類用意されているモデルを打たせてもらいました。「Titleist Diamana(タイトリスト ディアマナ)」と「Titleist AIR SPEEDER(タイトリスト エア スピーダー)」です。ディアマナ、AIR SPEEDERともにアフターマーケット用に市販されているシャフトの名前ですが、はそれをタイトリストが独自にチューニングしたシャフトのようです。

Titleist Diamanaは、しなりが適度でつかまりがよく、クセのないシャフト。タイミングが取りやすい印象でした。Titleist AIR SPEEDERはTitleistディアマナより軽いのですが、シャキッとしていてミートしやすいシャフトです。

標準で用意されているのはこの2本。上がTitleist Diamana、下がTitleist AIR SPEEDERです。フレックスは、DiamanaがR、SR、S、AIR SPEEDERはR、SRの設定。AIR SPEEDERはDiamanaと比べてやや軽めに設定されています

スピーダー:ほぼ狙ったところに打ち出した、中弾道の軽めのドローボール。この弾道が安定して打てました

スピーダー:ほぼ狙ったところに打ち出した、中弾道の軽めのドローボール。この弾道が安定して打てました

ディアマナ:スピーダーよりつかまり性能が上がり、やや強めのドローに。スライス系の弾道の方はこちらの組み合わせのほうがスライスを軽減できますね

お助けクラブではないが気負わず飛ばせる

タイトリストのワールドワイドモデルの追加モデルとして生まれたこのTS1はTS2、TS3とは違ったアプローチで性能を追求したクラブだと感じました。先行の2モデルよりもつかまり性能をアップさせ、高いボール初速性能を維持しながら軽量に仕上げることで従来のユーザーに新たな提案をしつつ、また今までは結果につながりにくかったゴルファーにも十分使えるクラブに仕上がっています。

決してお助けクラブではありませんが、気負わなくても飛ばせるクラブだと思いますので、興味のある方はぜひ試打してみてください。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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