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アイアンが得意な方へおすすめしたい

これはやさしいロングアイアン! ピン「G410 クロスオーバー」試打

オグさんです。

今回は、ピンのアイアン型ユーティリティー(以下、UT)「G410 クロスオーバー ハイブリッド」を試打しましたのでレポートしたいと思います。

ヘッド素材:ボディ-17-4ステンレススチール・フェース-マレージング鋼C300
ロフト:#2 17°/#3 20°/#4 23°

直進性の高い弾道が特徴のクラブ

このモデルはいわゆるアイアン型UT。ロングアイアンよりもミスに強く、ボールが上がりやすいように作られています。UTはFW(フェアウェイウッド)とアイアンの中間に位置するクラブで、このモデルのような「アイアン型」とは別に、「ウッド型」が存在します。

FW、ウッド型UT、アイアン型UT、アイアンの順にヘッドの奥行きが狭くなっていき、UTでは、FWとアイアン、それぞれに似た形状のクラブが作られていて、プレイヤーの好みで選べるようになっています。形状を似せているだけあってそれぞれに近い性能を持ちながら、それぞれのデメリットを軽減した設計になっているのがUTです。

このG410クロスオーバーは、シャープな形状でありながら、高強度マレージングフェースと中空ヘッドにより打点のミスに強く、直進性の高い弾道が特徴です。

中空構造を採用しているので、見た目はほとんどマッスルバックアイアンのようですね。ボテッとした印象はなく、とてもシャープな形状をしています

#2(17°)

#2(17°)

#3(20°)

#3(20°)

#4(23°)構えたときにロフトの立った2番だけバックフェースが見えますが3番、4番は普通のアイアンとさほど変わりがありません。アベレージ向けのアイアンとサイズも変わらないですね

フェース面には硬く軽い高強度マレージング鋼を使用。強度を保ちながらフェース面を薄くすることで余剰重量を生み出し、重心を適正な位置に配置することでミスに強いクラブに仕上げています。ちなみに、ネックの窪みはライ角を調整するために設けられているものです

アイアンとしてみればやや幅広のソールですが、UTとしてみると比較的狭めと言えますね

アイアンとして見ればやや幅広のソールですが、UTとしてみると比較的狭めと言えますね

めちゃくちゃやさしいロングアイアン

構えてみると、こういう表現でいいのかどうかわかりませんが、「普通の直進性の高いアイアンに見えます」。アスリート向けのフォージドアイアンと比べるとひと回り以上大きいですが、フェース長が長いだけあって、大きい印象はありませんね。

アイアン型UTには、構えたときにバックフェース側の張り出しが見えるモデルが多いのですが、このG410クロスオーバーは、ロフトの立った2番以外は見えません(すごくハンドファーストに構える方には見えるかもしれませんが……)。この張り出しは、やさしそうな印象をもたらす部分でもあったりするので、2番以外はロングアイアンに苦手意識がある方は少しプレッシャーを感じるかもしれません。反対に、アイアンが得意な方からすれば、きれいないい顔に感じるでしょう。

何球か打ってみた感想は、めちゃくちゃやさしいロングアイアンといった感じですね。はじき感のある、やや硬めながら軽やかな打感で、直進性の高い弾道が打てます。ウッド型の「G410 ハイブリッド」と比べると高さはやや出にくいかもしれませんが、アイアン型UTとしては十分高さが出ていたと思います。特筆すべきは“ちょうどいいつかまり”。すこ〜しだけボールをつかまえてくれるので安定した距離が出しやすく、ライン出しもしやすかったです。

ただ2番は基本ティーショット用と考えたほうがよさそうですね。強い弾道でライナー性の弾道は打ちやすいですが、芝からだとそこそこのパワーがないと高さが出ないため、キャリーが不足するかもしれません。

絶対に曲げたくないティーショットなどに活躍しそうですね。森林コースや狭いホールでプレイするときバッグの中に欲しい1本です

やや硬めの打感ですがはじき感が強く、いかにも飛びそうな。直進性が高いのもこのクラブの美点ですね

やや硬めの打感ですがはじき感が強く、いかにも飛びそう。直進性が高いのもこのクラブの美点ですね

シャフト3種類を比較試打

ピンは標準でもたくさんのシャフトを用意しており、好みに合わせて選ぶことができます。特にUTは自分の使っているクラブに合わせて選ぶことが重要なので、メーカーが数多いシャフトラインアップを用意するということは非常にすばらしいと思います。

今回試打させてもらったのは3種類。メーカーオリジナルの「ALTA J CB RED」と「TOUR173-85」、そして日本シャフトの「NSプロ モーダス3 ツアー105」です。

上から「NSプロ MODUS3 ツアー105」「TOUR173-85」「ALTA J CB RED」

上から「NSプロ MODUS3 ツアー105」「TOUR173-85」「ALTA J CB RED」

ALTA J CB REDはG410シリーズ共通の純正シャフトで、クセがなく適度なしなりとはじき感を持ちながら、しっかりヘッドを走らせてくれます。ミートもしやすくタイミングも取りやすいので、使い手を選ばないと言えます。やや軽めに仕上げてあるので、アイアンで純正のカーボンシャフトを使用している方はまずこのモデルから試すといいですね。

TOUR173-85は、ALTAと比べてもう少しシャキッとした、よりはじき感の強いシャフト。つかまりも抑えてあり、どちらかと言えばインパクトで強くたたくゴルファーに向いている特性。90g台以上のスチールシャフトが刺さったアイアンを使っている方は、このあたりから試すといいでしょう。少しハードに感じたらALTAを試してみてください

NSプロ モーダス3 ツアー105は、アイアン用のスチールシャフト。シャキッとした振り味で、より緻密にターゲットを狙いたい方に合うシャフトと言えます。120g台の重量スチールをアイアンで使用している方で、しっかりとした振り味を求める方にいい組み合わせです。

#3・ALTA

#3・ALTA

#4・ALTA:狙ったところに打ち出しやすい方向性のよさがALTA一番の売り。ロフトの多い番手ほどつかまり度合いが大きくなるのがUTの常ですが、それがないのがいいですね。高さはアイアン型UTとしてはそれなりで、さらに高さを求めるならウッド型のG410ハイブリッドがいいでしょう

アイアンが得意な方にすすめたい

G410クロスオーバーは直進性が高くラインが出しやすいモデルで、とても使いやすいと思いました。シャフトの選択肢が多いので、パワーヒッターからアベレージゴルファーまでそれぞれに合わせて仕様を選べるのもいいところだと思います。

アイアン型UTは、ウッド型が苦手な方、もしくはアイアンが得意な方におすすめですが、ウッドが苦手でない場合でグリーンを直接狙うUTをお探しならウッド型UTも選択肢に入るでしょう。単純に構造だけを比べればアイアン型UTに比べてウッド型UTやFWの方がボールの高さが出しやすくなるので、高さでグリーンを狙いたいならウッドタイプのほうがいいですね。アイアン型UTのメリットは、目標に打ち出しやすいこと。そういった意味では狭いコースでプレイしている方にもおすすめできますね。ウッドが苦手な方は、こういったクラブが1本あると、プレイがグッと楽になると思いますよ。

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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