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「タナのチェック」は上達への第一歩!

エリアフィッシングの超基本! 1.5〜1.8gクラスのスプーンでタナを探れ

エリアフィッシング上達のための基本テクニックを紹介

エリアフィッシング上達のための基本テクニックを紹介

エリア(管理釣り場)のルアーは、実に多彩だ。

各種スプーン、クランクベイト、ミノー、トップウォーター、それにボトム系ルアーなど、あらゆる状況に対応すべく各社より数多くのルアーが生み出されている。そんな数あるルアーを、あれやこれやと選び抜いて釣るのがエリアの釣りの醍醐味。そして数ある中でも、新しく発売された話題のルアーは、釣り場の魚たちもその動きに見慣れていないため釣果も出やすい。そんな新しいアイテムを手にして、その使い方や釣果に一喜一憂するのも楽しいものだ。

ただ、もしエリアフィッシングの上達を目指しているのなら、目先の釣果だけにとらわれない基本のテクニックを覚えておきたい。まずは、1.5〜1.8gクラスのスプーンでタナを探ることから始めてみよう。

エリアの達人たちが口をそろえて言う「1.5〜1.8gクラスのスプーンでタナを探る」ことの意味

釣り場の水深を3等分して反応する魚の居場所を探る

反応のいいタナは、いつも同じではない。

エリアでは、放流されてからの時間の経過や、釣り人たちからのプレッシャーによって、ルアーに反応する魚がいる「タナ(レンジ)」は変化する。そのため、エリアの達人たちが釣り場で必ず行うのが「タナのチェック」だ。

まず、投げたスプーンが着水してから、「1、2、3、4……」とカウントして、何カウントで着底するかを計測する。そして、釣り場の深さを大まかに3等分しよう。たとえば、着底までのカウントが9ならば、1〜3を表層、4〜6を中層、7〜9をボトムといった具合に分ける。そして、3等分したどのタナに反応がいい魚が多いかを探る。この大事な作業を担うのが標準ウエイトと言われる1.5〜1.8gクラスのスプーンなのだ。

「1、2、3、4……」と何カウントでルアーがボトムに着くかを確認。これを1.5〜1.8gのスプーンで行う。いつも決まったスプーンで水深をチェックすることで、そのイメージはより研ぎ澄まされていく

反応のいいタナを探る

カウントダウンによって水深を把握できたら、どのタナに最も反応する魚がいるのかを探る。

ここで重要なのは、スプーンをキャストしてカウントダウンしたら、そのタナをキープして一定の速度で巻き続けること。そして表層、中層、ボトム付近のどのタナで、ヒットやアタリが多いかを探る。タナを探る作業で大事なのは、「釣れた」「アタリがある」というプラスの反応だけではない。「このタナでは追いもアタリもない」というマイナスの反応も大事な情報だ。

そして、表層、中層、ボトム付近で反応の多いタナに目星をつけたら、そのタナを重点的に攻めていく。すると、偶発的な1尾ではなく、再現性のある釣果となり、連続ヒットが生まれるようになる。だからこそ、このタナのチェックは数多くの魚を釣るためには欠かせないというわけだ。

まずは、ボトムまでカウントし、水深を3等分して考える。そして、標準ウエイトのスプーンを真っ直ぐに引いて、それぞれのタナの反応をチェック。このタナのチェックがエリアフィッシングの上達のキーになる

なぜ標準ウエイトのスプーンでタナを探る必要があるのか?

タナを探るだけなら他のルアーでもいいじゃないか……と思うかもしれない。

たとえば、もっと軽い1g以下のスプーンならどうか。この場合、ウエイトが軽いため、飛距離は落ちて射程距離が短くなる。そしてフォールスピードも遅い。そのせいで、表層からボトムまでタナを探るという作業には適さないのだ。

では、重めの2g以上のスプーンならどうか? ウエイトがあるため飛距離は出るので射程距離は広い。しかもフォールスピードも速くなるので手返しもいい。ただし、レンジをキープして泳ぐ速度も速くなるため、速い動きを好む魚の反応しか得ることができない。

というわけで、安定した飛距離が出せ、表層からボトムまで適度な速度でタナが探れる1.5〜1.8gのスプーンが最適なのだ。

標準ウエイトのスプーンは、単に魚を釣るだけじゃなく、釣り場の深さや反応する魚のいるタナを知るためのベースルアーなのだ。写真は、ムカイの「ルーパー プラス 1.8g」でキャッチ

同じウエイトでも、異なる泳ぎの性質

以上のように、釣り場の状況や魚の状態を把握するのに欠かせない標準ウエイトのスプーンだが、当然ながらどれも一様というわけではない。

標準ウエイトのスプーンにも、さまざまなタイプがある。それを大きく分けるなら「動きの大きなタイプ」「動きの小さなタイプ」だ。前者はボディを大きく振って泳ぐため、活性の高い魚を呼ぶ力が強く、後者はタイトで小刻みな動きで泳ぐため、ややスレた魚に対して喰わせ能力が高いとされている。

初めはアピールの強い「動きの大きなタイプ」で様子をうかがい、活性の高い魚の有無を確認してから「動きの小さなタイプ」にチェンジしてみるといいだろう。

動きの大きなヴァルケインの「ハイバースト 1.6g」でキャッチ。まずは動きの大きなタイプのスプーンで反応を探る。それで反応が渋ければ、動きの小さなタイプに替えて反応を見てみよう

以下では、「動きの大きなタイプ」「動きの小さなタイプ」それぞれの代表的な標準ウエイトスプーンを紹介する。

比較的動きの大きなタイプの標準ウエイトスプーン

ムカイ「クラウン1.8g」。動きが大きく、高活性の魚を効率よく釣るのに適したモデル

ムカイ「クラウン1.8g」。動きが大きく、高活性の魚を効率よく釣るのに適したモデル

ヴァルケイン「ハイバースト 1.8g」(上)と「ハイバースト1.6g」(下)。ハイアピールをコンセプトに開発されたスプーン。0.5g〜3.6gまで9ウエイトのモデルがラインアップされている。標準ウエイトとしては、1.6gと1.8gが使いやすい

ムカイ「ルーパープラス1.6g」(左)と「ルーパープラス 1.8g」(右)。ほかに2.0gもそろう。リトリーブ中にイレギュラーな動きが入らないのが特徴だ

ヴァルケイン「シャイラ 1.8g」。アピールの強いハイバーストとアピールを抑えたアイスフェイクの中間の動きが特徴のモデル。「強すぎず弱すぎない」がキーワードだ。レンジキープがしやすいのも魅力。ほかに0.9g、1.2gがそろう

比較的動きの小さなタイプの標準ウエイトスプーン

ヴァルケイン「アイスフェイク 1.6g」。先述の「ハイバースト」とは対極に位置し、アピールを最小限に抑えたタイトロール設計が特徴。強いアピールを嫌がるスレ気味の魚に対して効果的だ。ほかに1.1g、2.6gがそろう

【まとめ】時間や回数を決めて集中してやろう!

通い慣れた管理釣り場や、限られた短時間での釣りの場合、タナを探る作業は省いてしまいがちになる。というのも、タナを探りながら釣果を求めていると、あっという間に時間が過ぎてしまうからだ。

しかし、この作業、好反応な魚のいるタナの目星がつくので、やるのとやらないのでは大違い。だから、最初の10分や状況が大きく変わった際に各タナで5投ずつ標準ウエイトのスプーンで状態の確認する、というように時間や回数を決めて集中してやろう。

そして、反応のあるレンジに目星がついたら、それをヒントに別のルアーで詰めていく……。それがタナを探ることの意味であり、この釣りの面白さ。決して、面倒くさがることなく、基本の作業から釣りを始める。この積み重ねが、上達につながっていく(ハズ……)!

筆者も実際にやってみた!  「ルーパープラス 1.8g」でキャッチ。スプーンなら1g以下が定番の「朝霞ガーデン」だが、放流が入ったタイミングでは標準ウエイトのスプーンも活躍。どこの釣り場でも、やはり標準ウエイトのスプーンは必携だ

筆者も実際にやってみた! 「ルーパープラス 1.8g」でキャッチ。スプーンなら1g以下が定番の「朝霞ガーデン」だが、放流が入ったタイミングでは標準ウエイトのスプーンも活躍。どこの釣り場でも、やはり標準ウエイトのスプーンは必携だ

協力していただいたお店

「朝霞ガーデン」住所:埼玉県朝霞市田島2-8-1

朝霞ガーデン」(埼玉県朝霞市)
「エリアの東大」とも称される名門の管理釣り場。都心からもアプローチしやすく短時間の釣りも楽しめる

宮崎紀幸

宮崎紀幸

釣り雑誌を中心に取材&執筆を行うフリーランスライター。自身も渓流トラウトやライトソルトの釣りを楽しむ。エリアフィッシング専門誌「アングリングファン」などで執筆。シングルモルト好き。

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