レビュー
多くのゴルファーを”レスキュー”してくれそう

UTを選ぶならコレは外せない! テーラーメイド「M6 レスキュー」

オグさんです。

今回はテーラーメイドのユーティリティー(以下、UT)、「M6レスキュー」を試打させてもらいました。

ヘッド素材:ボディ-ステンレススチール 450SS・フェース-ステンレススチール C300
ロフト:#3 19°/#4 22°/#5 25°/#6 28°

2019年モデルのレスキューはM6のみ

テーラーメイドは慣例的にUTを「レスキュー」と呼んできました。一部のゴルファーには定着しており、UT全般をレスキューと呼称する方もいるぐらいです。ユーティリティー、ハイブリッド、と色々な呼称をされるクラブですが、今回はUTに統一してお話していきますね。

さて今回試打させてもらいました「M6レスキュー」は現行「M」シリーズで唯一のUT。前シリーズで「M3」「M4」にはそれぞれにレスキューがラインアップされていたのですが、2019年モデルの「M5」「M6」では、レスキューはM6のみとなっています。詳しい理由はわからないのですが、“クラブのアジャスト能力を高めてゴルファーのポテンシャルをより発揮する”というM5シリーズの開発コンセプトに見合ったUTを作れなかったのではと思います。UTはヘッドのサイズが小さいため、M5に求められた調整幅を大きく設計できなかったのかもしれません。

また、複数のヘッドタイプを用意した「GAPR」(ギャッパー)というUT専用ブランドが新たに誕生したことも要因の1 つなのかなと推測しています。

それではMシリーズ唯一のレスキューとなったM6をじっくり見ていきましょう。

ソール前方に彫られた溝「スピードポケット」が確認できます。これは打点のミスを補正するテーラーメイドオリジナルの技術。ソール中央部分以外を少しだけ凹ますことで接地面を減らし、ヌケをよくする工夫も見られますね

シルバーに塗られたクラウン部分と、黒色系フェースのコントラストが構えやすさを生んでいます。ソール後方の丸みはいびつなところがなく、これが構えにくい、苦手だという方はほとんどいないでしょう。とてもきれいな形です

アベレージゴルファーがミスする打点の傾向を踏まえ、フェースに丸みをつけるツイストフェースを搭載。直進性を高める工夫がなされています

ヘッド後方を低く仕上げるシャローバック形状を採用し、ボールの上がりやすさを狙っています

ヘッド後方を低く仕上げるシャローバック形状を採用し、ボールの上がりやすさを狙っています

ナチュラルに打つとドロー弾道に

M6レスキューは同社がドライバーで培った、ボール初速を高めやすく、打点のミスに強い「スピードポケット」、打点のミスが起きても弾道のバラつきを抑える「ツイストフェース」など、さまざまなオリジナル技術を搭載したUT。デザインもドライバー同様に凝っていて、クラウンはシルバーとブラックのツートンでアスリートらしいカッコよさを追求した仕上がりになっています。

構えると、シルバーのクラウン部分と黒く塗られたフェースのコントラストによりとても目標に合わせやすいです。座りもよく、地面に置いたときに左を向くこともありません。安心して構えられますね。

特に意識することなく打ってみると、少しドロー回転を伴った弾道が出ました。多少芯を外しても弾道の質は変わらず、飛距離ロスも少なめ。この直進性の高さはなかなか武器になりそうですね。ちょっとしたラフやパー3のティーショットなどに重宝しそうです。インテンショナルにスライス、フックも試してみましたが極端には曲がらないので、直線的に狙っていく方に向いているクラブです。

ツイストフェースというのでフェースを直視しているところですが、捻じれているのかどうかはほとんどわかりませんでした(笑)。 当然、構えているときにも違和感はありません

標準シャフトは2種類

M6レスキューに標準で用意されているシャフトは2種類。カーボンの「FUBUKI TM6 2019」とスチールの「REAX85 JP」。FUBUKIは適度にしなり感を持たせたクセの無い挙動で、誰でも使いやすいシャフトです。シャフトの重さが約60gで、軽量のアイアンを使っている方から90g台のシャフトが装着されたアイアンを使っている方ぐらいまで幅広い方におすすめできますね。

REAX85 JPは、約100gのスチールシャフト。振りごたえもしっかりあるので、アイアンに重量級のスチールシャフトを装着している方におすすめです。

上がカーボンの「FUBUKI TM6 2019」カ。下はスチールの「REAX85 JP」。どちらもヘッドの特性をじゃましないクセの無いシャフトなので、自分が使っているアイアンやフェアウェイウッドの重さの流れに合わせて選ぶといいでしょう

#3での飛球データ。ややトゥ側でヒットしたショットでしたが、ツイストフェースの効果か、しっかり目標に向かって戻ってきてくれています。高さもまずまずといったところ。ミスに強い上にクセがないので非常に使いやすいUTと言えます

幅広いゴルファーが使えるクラブ

テーラーメイドは、特性を絞り込んだ、いわゆる“とがったクラブ”を作るのが非常に上手なメーカーだと認識しています。過去にそういったクラブで多くのヒットを生んできました。しかしこのM6レスキューは、非常に幅広いゴルファーが使える懐の深いクラブに仕上がっています。それだけに、テーラーメイドのラインアップの中では目立たない存在になってしまっているのかもしれません。ですが、カスタムも含めて自分に合わせたシャフトをしっかり選べば、多くのゴルファーを“レスキューして”くれそうです。UTをお探しなら必ず候補の1つに挙げることをお忘れなく。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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