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直進性の高さがいい!

安定した弾道で勝負! スリクソン「Z H85ハイブリッド」試打

オグさんです。

今回はスリクソンのユーティリティー(以下、UT)、「Z H85 ハイブリッド」を試打させてもらいましたのでレポートしたいと思います。

ボディ素材/フェース素材(製法):マレージング鋼(ロストワックス精密鋳造)/ HT1770鋼(鍛造)
ロフト:#3 19°/#4 22°/#5 25°/#6 28°

プロ、アスリート向けの性能

ダンロップがワールドワイドで展開するブランド「SRIXON」は、プロやアスリートに向けた性能を標榜しており、一般的には“お助けクラブ”として活躍するUTも例外ではありません。厳しい状況からでも安定したスピン量と高い打ち出し角を生み出し、グリーン狙うためのクラブとして設計されています。

ドライバーやフェアウェイウッドと共通のデザイン。可変ウェイトや弾道調整機能は搭載しておらず、シンプルにクラブとしての性能を追求しています

フェースも黒く見えるよう処理がされていて、かなり精悍な雰囲気を醸し出していますね。ヘッド形状はオーソドックスなウッドタイプで、フェース側のクラウンに段差を持たせているのが特徴です。フェースのトウ側の処理が開いて見えるような形になっており、上級者が嫌う左に飛ぶイメージを持たせない工夫がいいですね

フェースにはHT1770鋼という素材を採用。ソール形状はきれいな丸みを帯びており、ラフなどでのヌケはよさそうですね

後方を低く設計したシャローバック形状で、ボールは上がりやすそうな印象。この角度から見るとソールがかなり縦に丸みを帯びているのが分かります

上級者の好みをよくわかった顔

ポンと置いて構えると、とても好感が持てました。UT、特にウッド型はロフトの多い番手ほどつかまりの度合いが高まりやすい傾向があり、自分でボールをつかまえられる人ほど左に行く要素を嫌がるのですが、このZ H85は視覚的な部分でそれを払拭しています。

リーディングエッジのトゥ寄りの処理を、いわゆる“逃がす”形状にし、そのエッジのラインがヘッドシェイプときれいにつながっています。ヘッドサイズは標準的で形状もオーソドックスですが、全体をブラックでまとめることで精悍なイメージがありますね。

2〜3球打ってみると、形状からイメージする通りの弾道が出ました。目標方向に飛び出す直進性の高い弾道で、とても扱いやすい印象。少々芯を外して打っても、方向性は狂いにくかったです。インテンショナルに曲げることはできましたが、思ったよりは曲がらず、直進性が高いと言えます。このへんは「Z85」シリーズに共通する性能ですね。つかまり性能はニュートラルなので、ミスしてもそれなりに飛ばしてくれるお助けクラブとして購入を考えているなら、別のモデルのほうがいい結果を得られると思います。

悩まずにスッと構えられる形状はとても好感が持てました。形と弾道が一致するので、スイングの傾向が弾道に素直に出るところもいいですね

トゥ側の処理が絶妙で、左に行くイメージをうまく払拭しています。アスリートには好まれる形状だと思います

トゥ側の処理が絶妙で、左に行くイメージをうまく払拭しています。アスリートには好まれる形状だと思います

打感は軽いはじき感をともなう爽快な印象。音は小さめの乾いた金属音で、打っていて気持ちいいです。このへんはシリーズで統一感がありますね

Miyazakiシャフト2本を打ってみた

用意されている標準のシャフトは2本。共にダンロップ製の「Miyazaki」ブランドのモデルです。標準シャフトとして用意されている「Miyazaki Mahana」は、比較的しなり量が多くタイミングの取りやすいモデル。多少のミスも許容してくれますね。やさしく使いたいならこちらがオススメです。

もう1本、受注生産となる「Miyazaki for HYBRID」は、よりシャキッとした振り心地で強振してもしっかりと応えてくれるハードヒッター仕様。重量もMahanaと比べて重めに設定されており、ある程度パワーがないとボールの高さが出せないでしょう。

上が「Miyazaki Mahana」、下が「Miyazaki for HYBRID」

上が「Miyazaki Mahana」、下が「Miyazaki for HYBRID」

Mahana:試打した番手は#4(22°)。ほぼストレートに近い軽いドローボール。高さも十分で、スピンもしっかり入っています。この弾道ならグリーンに直接落としてもしっかり止まってくれます

for HYBRID:こちらも#4の22°。少しだけ右に飛び出し、そのまま一直線に飛んでいく強いストレートボール。高さがかなり抑えられており、そのぶん飛距離は伸びていますが、グリーンでは止まらない感じですね。高さが自分で出せる方なら、飛距離ロスが少なくグリーンを狙える弾道が打てると思います

強い”お助け性能”はない

Z H85は、アスリートのためのお助けクラブといった仕上がりでした。上級者が嫌がる要素をうまく軽減し、ロングアイアンなどでは狙えないような状況でも、高い打ち出し角でキャリーを生み出し、攻めるゴルフを実現させてくれます。

標準のMiyazaki Mahanaシャフトであればパワーがなくても高い直進性を生かしたクラブとして使うことはできると思いますが、つかまり性能がニュートラルなので、何でもかんでも助けてくれるというクラブではありません。ですが、スイング傾向を素直に弾道に反映してくれるので、安定した弾道を打つという点では非常に高い性能を持っていると思います。

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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