南井正弘の「毎日走って、わかった!」
新作ランニングシューズ「FUELCELL PROPEL v1」試走レビュー

ニューバランスからフワフワした走り心地の新作登場! 新たな選択肢をランナーに提供

ニューバランスの新作ランニングシューズ「FUELCELL PROPEL v1」の「BLACK MULTI」

ニューバランスの新作ランニングシューズ「FUELCELL PROPEL v1」の「BLACK MULTI」

今シーズン、ニューモデルとしてリリースされることになった「FUELCELL PROPEL v1(フューエルセル プロペル v1)」は、これまでのニューバランスのランニングシューズとは異なる感覚のクッション性と反発性を発揮し、抜群の推進力を感じられる1足であるという。

ニューバランスは以前にも、「フューエルセル」の名を冠したスポーツシューズをリリースしていたが、ミッドソール上層部がスポーツシューズ業界では最も一般的な「EVA(エチレンビニールアセテート)」系素材、下層部が「TPU(熱可塑性ウレタン)」に窒素を含有させた素材という2層構造を採用していた。

いっぽう今回のプロダクトは、リニューアルした「フューエルセル」をフルレングスで採用。同新素材は、「EVA」系素材をニューバランス独自の配合によりやわらかく軽量に仕上げており、従来の「フューエルセル」とはまったくの別物だとという。

ウィズ(足囲)は、Dと2Eの2種類で展開

ウィズ(足囲)は、Dと2Eの2種類で展開

立った状態でもフワフワとした感触を足裏に得られる!

「フューエルセル プロペル v1」は、一見するとかなりボリューミーで、配色もあいまって、「ちょっと重いかも?」という第一印象だったが、手に持ってみると予想に反してかなり軽い。

実際に足を入れてみると、前足部はゆったりとしていて、指が自由に動かせるくらいにつま先部分はルーミーないっぽうで、かかと部分はしっかりとフィットしている。今回履いたのは、標準的なDウィズ(足囲)だが、カラーコンビネーションによってはDウィズだけでなく、より幅広な2Eウィズも用意しているというから、これまで足幅が原因でシューズ選びに悩まされてきたランナーにも朗報と言えるだろう。

前足部は標準的なDウィズ(足囲)でも、かなりゆったりしている

前足部は標準的なDウィズ(足囲)でも、かなりゆったりしている

今回採用された「フューエルセル」フォームは、立った状態でもフワフワとした感触を足裏に得られる。実際に走り始めると、「こういう感じで弾むような走り心地になるのかぁ……」という、従来のニューバランスのランニングシューズにはなかった走行感。クッション性も高いが、反発性のほうをより重視しているのは明らかで、推進力を真っ先に感じられる。それでいて無理やり速いペースで走らされる感覚はないので、自分のペースでファンランしたいランナーにもピッタリだと思う。

ミッドソール自体もかなり厚めで、フワフワした走り心地はファンランナーから支持されそうだ

ミッドソール自体もかなり厚めで、フワフワした走り心地はファンランナーから支持されそうだ

アッパーの中足部からかかと部分にかけて、新機能の「トレース ファイバー」を採用。抜群の足群の足なじみとサポート性を提供している

フワフワした感覚のミッドソールを採用したシューズは、得てして安定性に不安を覚えるものだが、このシューズではその心配は無用。フレアなアウトソールが着地から蹴り出しまで、余分な揺れを防いでくれた。

アウトソールはかなりのワイドタイプで、走行時にほとんどグラつきを感じないほどに安定性が高い。アスファルトやコンクリートといった舗装路で最高のグリップ性を発揮するアウトソールパターンだが、土の上でも滑って走りにくいということはなかった

【まとめ】5〜6分/km台で走るのにピッタリなシューズ

1度目と2度目は日課の6kmランで、3度目は距離を伸ばして10km走ったが、本当に推進力が高くて、楽しく走れるシューズだと思った。メーカー希望小売価格が税込でも13,000円しないという点もうれしいポイント。

しかしながら、ペースが4分/km台になるとスピードを上げにくくなったのも事実であり、個人的には5〜6分/km台で走るのにピッタリなシューズだと思った。これよりも速いペースで走りたい場合は、同時に発売されている「フューエルセル レベル」のほうをオススメする。こちらもトライしているが、より速いペースに向いているのは明らかで、「フューエルセル フォーム」の走行感をより速いペースでトレーニングやレースで感じたいというランナーには、「フューエルセル プロペル v1」よりも「フューエルセル レベル」のほうがマッチしているはずだ。

いずれにしろ、「フューエルセル」フォームを採用したプロダクトは、ランニングシューズ選びに新たな選択肢を提供してくれることになるだろう。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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