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らしさを捨てて、モデルチェンジ!

ストレートボールしか出ない!? ヤマハ「RMX 220 ドライバー」試打

オグさんです。

今回はヤマハの「RMX 220 ドライバー」を試打させてもらいました。

ヘッド構造(製法):ボディ:811チタン(精密鋳造)/フェース:6-4チタン(CNC精密加工)
ヘッド体積:460cc

ヤマハらしさを捨て、飛びを求めた

ヤマハのアスリートブランド「RMX」は、上級者が好む美しい顔、操作性、フィーリングなどを軸に作り上げてきた信頼のブランドです。2012年日本ツアー賞金王で日本ツアー18勝を誇る藤田寛之プロが長く契約しているメーカーであり、プロの意見を大事にし、それが商品に色濃く反映されているブランドでもあります。

そんなRMXシリーズが今回、かなりの覚悟を持ってモデルチェンジをしてきました。というのは、これまでのモデルに見られた「ヤマハらしさ」を捨て、飛距離とやさしさを最優先に開発したというのです。プロから「操作性よりも、真っすぐ300ヤード飛ぶクラブが欲しい」と要望があり、従来とはまったく異なるモデルを仕上げてきました。

テクノロジーのキモはフェースを囲むようにリング状に施されたリブ「BOOSTRING」と、打点のブレの抑制に大きく寄与する慣性モーメントの増大化。BOOSTRINGによってボール初速が大幅に向上したようですし、大きくなった慣性モーメントによってミスにかなり強くなったようです。

今回試打させてもらった220はRMXシリーズでもアベレージゴルファーも視野に入れた、ミスに強いモデル。どのように仕上がっているのか非常に楽しみです。

メッキ仕上げのソールにブラックとレッドを効果的に使ったシンプルなデザイン。ソールから見ても投影面積の大きさは伝わってきます。弾道調整機能はロフトが±1°、ライ角が+1.5°アップライトに変更が可能です

前モデルの218も投影面積が大きかったですが、最新型の220はさらに大きくなった印象。両者の最大の違いは、ネックの位置。新作ではできるだけフェース側(前方)に設置することで出っ歯具合を弱め、ボールのつかまりに影響する重心角を高める工夫がなされています

前作「RMX 218」はこんな感じ。きれいな形状を保ったうえで最大限の性能を追求していました。今回のモデルは性能優先で開発されたため、人によっては形状に好き嫌いが出るかもしれませんね

お尻の低いシャローバック形状を採用。ボールの上がりやすさとミスへの強さを追求するのに適した形です

お尻の低いシャローバック形状を採用。ボールの上がりやすさとミスへの強さを追求するのに適した形です

芯を外したときに真価を発揮する!

構えてみると、非常に大きい投影面積に圧倒されます。弾道のイメージなんてものは湧かず、狙ったところに打ち出すだけといった感じで、プレッシャー的なものはみじんも感じません。これはこれで“やさしさ”と言えると思います。

まずは8割程度で打ってみると、構えた方向に飛び出すやや軽めのドローボールが出ました。打感は、適度に引っ付く感触でなかなかのもの。高めの金属音と低めの乾いた音が混じったような音で耳触りがよく、打っていて心地よかったです。

次にフルスイングしてみましたが、ややつかまりが強くなる程度で弾道に大きな差が生まれませんでした。スピン量も適度で安定した弾道が打てますね。意外だったのが、この形にしてはボールの高さが適度で、強い弾道だったこと。いたずらに高さを求めず、前に飛ぶ弾道にすることで飛距離を追求した結果なのでしょう。

このモデルが真骨頂を発揮するのが、芯を外したとき。慣性モーメントの高さが売りだけあって、飛距離ロス、曲がりともに少ないです。ストレスなくティーショットを打ちたい方にはとてもいいドライバーですね。毎回気合いを入れて打つ方には、ちょっと物足りなくなるぐらい安定した弾道が高確率で打てます。

最初の構えさえちゃんとしていれば、ミスを抑えてくれるクラブ。打感も心地よく、安定感を求める方に強くおすすめできます

後方にこれだけ大きいヘッドだとミスには強いですが、球筋を意図的に操作するのは難しいですね。フルオートマチックな仕上がりです

2本のシャフトを打ってみた

RMX220は純正シャフトのほかにカスタムシャフトが数種類用意されているのですが、今回は純正とフジクラの「スピーダーエボリューション6」をお借りしたので同じヘッドで打ち比べてみました。

上が純正の「TMX-420D」、下がカスタムシャフトのフジクラ「スピーダーエボリューション6」です。特性はかなり異なります

安定性を求めるなら「純正」がいい

純正のTMX-420Dはしなり量がかなり大きく、ゆったりとしたスイングで振るのに適したシャフトです。今回お借りしたのはSRフレックスでしたが、以前Sフレックスを試打させていただいたときも同じ印象でした。タイミングが非常に取りやすく、ある程度しっかり振ってもちゃんとついてきてくれるシャフトですね。思ったより強い弾道が出るヘッドなので、より安定性を求めるならこの純正シャフトがおすすめです。

カスタム扱いになるスピーダーエボリューション6は、シャキッとした振り味でかなり振りごたえがあります。純正と比べると同じSフレックスでもかなり硬く感じるので、ある程度振れる方向けですね。ヘッドスピードだと40m/s以上は欲しいところです。弾道もさらに強くなるので、ヘッドスピードがないとキャリーを出しにくくなってしまうでしょう。

このシャフトだと、わずかですがヘッドのつかまりも抑制されるので、左のミスを嫌がる方にいいですね。強振してもへこたれない強さがありますので、やさしいヘッドを振り回したいと考えている方にこの組み合わせはいいと思います。

純正:目標方向に打ち出し、軽くドロー。ニュートラルのスイングをしているとこの弾道が非常に高い確率で打てます。たとえニュートラルでなくても、再現性の高いスイングのゴルファーなら同じ弾道を打ちやすい組み合わせでもありますね

スピーダー:やや右に打ち出して戻ってくるドローボール。打ち出しが低くなり、純正よりもボール初速が速くなっています。それだけ強い弾道が打てる組み合わせです。つかまりは抑えられるので、右のミスが嫌な方は純正のほうがいいでしょう

パワーに関係なく、スコアを重視する人へ

「とにかく安定感が高い」。このひと言に尽きます。それだけに操作性はほとんどなく、オートマチックに運んでいくクラブですね。飛距離性能も高いのですが、それ以上にロスの少なさ、意図しない曲がりの少なさが光ります。こういったモデルには最初から右に飛び出す傾向が散見されるのですが、本モデルはこれをうまく消しているので、スライス傾向の方でも安定感は間違いなく高まるでしょう。パワーに関係なく、スコアを重視するなら試す価値のあるモデルだと思いますよ。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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