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新シリーズ「T-SERIES」詳細テスト

スコアをガッツリ縮めるならコレ! タイトリスト「T200」試打

オグさんです。

今回はタイトリストの新シリーズから、「T200アイアン」を試打させてもらいましたのでレポートします。

ロフト:#4 21°/#5 24°/#6 27°/#7 30°/#8 34°/#9 38°/P 43°/W 48°

「AP3」の後継にあたるアイアン

タイトリストが新しく打ち出した「T-SERIES」は、さまざまなゴルファーのニーズを研究し、モデルごとに異なる性能を与えることで幅広いゴルファーに対し、どんなゴルファーに対しても理想に近い性能と高い安定性を備えたモデルを届けたいという思いが込められたシリーズです。

「T200」は左右のバラつきを抑えたアイアンとなっていて、個人的な考察ですが「AP3 718」の後継モデルに相当すると思います。T200は(兄弟モデルのT300も)、アスリートアイアンと比べると1番手ほどロフトを立てた設定ですが、狙う性能を重視したうえでその性能を邪魔しない程度に飛距離性能を追加したといったところでしょうか。
ロフト角だけを立てるとインパクト時のフェースの角度が立つので打ち出し角が低くなり、摩擦も減るのでスピンが減ります。ヘッドスピードが速い人はエネルギー効率が高くなるので飛距離が伸びます。ですがアイアンは一定のエリアを狙うクラブですので、ただ飛ぶだけでは狙う性能は低下してしまうのです。

最近流行っている飛び系のアイアンは、ロフトを立てることで、ボール初速を高めかつスピン量を減らし、また重心を深く低くすることでインパクト時にボールをフェース面の重心より上でヒットするように設計してあります。これらにより、インパクトの瞬間のヘッドの押し返される挙動を利用して打ち出し角を稼ぎ、球の“高さ”で止まる性能を実現しているのです。

T200は、ヌケと打点のミスのへ許容性を兼ね備えたヘッドサイズ。タイトリスト社が考える「止まる性能」が最低限実現可能な打ち出し角やスピン量が確保できるロフト角が設定されていると私は分析しています。

バックフェース内は非常に凝ったデザインになっていて、メカニカルな印象を与えます。スポーティーなイメージもあり、個人的にはかなりかっこよく仕上がっていると思います

T200 #5

T200 #5

T200 #7

T200 #7

T200 #9
アスリートに好まれるタイトリストらしく、どの番手も鈍重なイメージはありません。特徴的なのが、横に長くデザインされたフェース。安心感と直進性の高さをイメージさせる形状です

フェースの広い範囲でボールスピードの最大化を可能にする「マックスインパクトテクノジー」を搭載しており、ソールまで回り込んだL型鍛造フェース、ヘッド重量の1/3を超えるタングステンウェートをトゥ・ヒールに配置した設計などと合わせて、少々の打点のズレをものともせず、高い安定性を生み出します

アスリートモデルらしく、ソールの幅はそれほど広くなく、ヌケのよさとミスへの許容性のバランスを考えた形状。トゥからの形状を見てもわかる通り、重心は深くしすぎず、いたずらにやさしさを追求したモデルではないことがわかります

直進性の高さが光る

構えてみて印象的なのがブレードの長さ。これはマイナスの印象ではなく、プラスの印象としてという意味です。一般的なブレードの長いアイアンはヘッド全体を大きくすることでブレードの長さを意識させないようにしているのですが、このT200はシャープな形状を維持しつつもブレードを長くすることで、鈍重なイメージを持たせることなく、「直進性が高そうだな」といった印象を与えてくれます。

実際に打つと、ヘッドの形状通りの弾道が打てました。打ち出した方向に直進性の高い弾道がポンポン打てます。多少芯を外しても方向性はブレにくく、コンセプト通り方向性は非常に高いですね。半面、操作性は最低限といったところ。操作することはできますが、大きくは曲げられません。

ですが、上下、つまり弾道の高さや縦のスピンコントロールは通常のアスリートアイアンとほぼ変わらずできました。ある程度の操作性やフィーリングは欲しい、不意の曲がりを最小限に抑えたいというゴルファーにピッタリなモデルです。

こういった直進性の高いモデルははじく打感のモデルが多いのですが、このT200は適度な“フェースの乗り感”があり、やわらかめの感触。打感にこだわる方も満足できる気持ちよさを持っています

#5:やや右に飛び出したドローになっていますが、実際の弾道はほぼストレートに見えました。少しロフトが立っているモデルにしては、しっかり高さも出てスピンも入り、グリーンでしっかり止まる弾道ですね

#7:ドストレートな弾道。狙ったところにゆっくりと飛んでいく、とても安心できる弾道が打てました。短い番手でもつかまり過ぎることなく安心してピンに向かって打っていけます

過度なお助け機能がないところがイイ!

前回レポートした同じT-SERIESの「T100」は縦の距離の安定性を高めたモデルでしたが、このT200は横のバラつきを抑えたモデル。技術に関係なく、ある程度スイングが固まったゴルファーが使えば、同じ方向に安定した球が打てるモデルに仕上がっていると思います。

技術的なことよりも、とにかくスコアにこだわりたいゴルファーにいいモデルですね。タイトリストブランドらしく、過度なお助け機能を持たないところが個人的には非常に気に入りました。ある程度振れてきた初心者から、スクラッチレベルの上級者まで使えるモデルだと思います。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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