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新シリーズ「T-SERIES」詳細テスト

ミスに強くて飛ばせるタイト! 「T300」アイアン試打

オグさんです。

今回はタイトリストの新シリーズから、「T300アイアン」を試打させてもらいましたのでレポートします。

ロフト:#4 20°/#5 23°/#6 26°/#7 29°/#8 33°/#9 38°/P 43°/W 48°

「AP1」の後継にあたるアイアン

タイトリストが新しく打ち出した「T-SERIES」は「常に最高の品質を持ってプレイヤーのパフォーマンスを最大限に引き出す」といった理念に基づき開発されたシリーズです。

T-SERIESにはほかに「T100」「T200」があり、この「T300」は飛距離性能と高い許容性の両立を狙ったアイアン。T-200、T-300は、アスリートアイアンと比べると1番手ほどロフトを立てた設定ですが、最優先の“狙う性能”をじゃましない程度に飛距離性能を追加したといったところでしょうか。

ロフト角だけを立てるとインパクト時のフェースの角度が立つので打ち出し角が低くなり、摩擦も減るのでスピンが減ります。ヘッドスピードが速い人はエネルギー効率が高くなるので飛距離が伸びます。ですがアイアンは一定のエリアを狙うクラブですので、ただ飛ぶだけでは狙う性能は低下してしまうのです。

最近流行っている飛び系のアイアンは、ロフトを立てることで、ボール初速を高めかつスピン量を減らし、また重心を深く低くすることでインパクト時にボールをフェース面の重心より上でヒットするように設計してあります。これらにより、インパクトの瞬間のヘッドの押し返される挙動を利用して打ち出し角を稼ぎ、球の“高さ”で止まる性能を実現しているのです。

T300は打点のミスへの許容性を重視しているため、ヘッドがやや大きめ。ヘッドが大きくなれば重心が深く低く設計できるので、止まる性能が最低限実現できる打ち出し角やスピン量が確保できる範囲のロフトがT200と比べて1°立った設定(#8以下)になっているのだと思います。

T300は、従来の「AP1 718」の後継に相当。AP1は、タイトリストのワールドワイドモデルの中ではミスしたときの補正能力が一番高いアイアンでした。ある程度技術のあるアスリートゴルファーが使っても、プレイヤーの技術をじゃましない、ちょうどいいやさしさであったことでしょうか。

バックフェースを下部まで深く削ったポケットキャビティ構造を採用し、トゥ側のポケット後方側のボディとバックフェースをバーでつないだ、かなり複雑な形状をしています。好みはあると思いますが、メカニカルなデザインで所有感が高いデザインだと思います

T300 #5

T300 #5

T300 #7

T300 #7

T300 #9
ヘッドは安心感のあるやや大きめなサイズを採用していますが、形状はややブレードを厚めにしているものの、ちゃんと“タイトリスト顔”をしており、適度なシャープ感がありますね

薄くて広いフェースをバックフェース側で支えることで、確かな手ごたえとインパクト時のはじき感を演出する「マックスインパクトテクノジー」を搭載。ポケットキャビティ構造とトゥ側に多く配置したタングステンウェートにより、飛距離性能と高い安定性を両立しています

T-SERIESの中で、一番ヘッドサイズが大きくソール幅が広い設計。やさしさを追求した形状。少々のダフリやトップのミスをしっかりと許容してくれそうな形です

高さは十分、低スピンのライナー弾道

構えると、やや大きめなヘッドサイズで安心感がありますね。それでいてボテっとした感じはなく、程よいシャープ感を残した形状に仕上げてあるのは流石というか一般のゴルファーが持つ同社のイメージに沿った仕上がりになっていると思います。

打ってみると、しっかりと高さのある弾道が出ました。高さは出ているのですがスピンがやや少なそうなライナー性の弾道。曲がりも少なく直進性も非常に高いです。何球か、芯を外して打ってみましたが、飛距離は少々落ちるものの弾道の質は変わらず、高さがある低スピンの弾道が安定して打てました。

飛距離に関しては、一般的なアスリートモデルと比べると1〜1.5番手ぐらい出ますがクラブ長を長くしているわけではないので、極端に飛距離を追求したモデルではないと思います。

その分安定性を高めてあるので、飛距離だけでなく、ちゃんと“狙う”性能も考えたモデルに仕上がっています。つかまり性能は、ニュートラルから少しだけつかまるといった具合。左のミスを嫌がる上級者でも使えるはずです。

クラブ長はほかのT-SERIESと同じなのでミートのしやすさを下げることなく、ヘッドが大きい分ミスに強い。それでいて飛距離出しつつ、高さをも確保しているのはすごいですね。ややはじき感のある硬めの打感ですが不快なものではありません。むしろ弾道のイメージと合うので、個人的には、好感が持てました

#5:飛距離の差がほかのT-SERIESとあまり差がないですが、実感的には、もう少し飛んでいるはず。高さがちゃんと出ていて、スピンが少ないのでキャリーもランももう少し出ていると思います。少々芯を外しても曲がりが少ないのもこのクラブの美点です

#7:ミドルからショートの番手になると少しだけつかまる印象。左のミスを嫌がるゴルファーでも使えるレベルなので、クラブが“じゃま”をすることにはならないと思います。こちらも実際にはもう少し飛んでいると思います

プレーをシンプルにしてくれる

T-SERIESの中では、一番やさしいポジションに位置するT300、プレーをシンプルにしてくれるアイアンだと感じました。打点のミスに強く、曲がりづらく、飛距離をも追求した欲張り仕様。それでいて、いたずらに特化した部分を持たないバランスいい仕上がりです。ストレス無くゴルフをしたい、それでいてスコアにもこだわりたいゴルファーにオススメのモデルですね。

少しでも弾道にこだわりがある方、何か自分で操作したいと考える方はほかのT-SERIESがいいですね。また、アイアンでも飛距離に強くこだわる方は、ほかのモデルを検討すべきでしょう。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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