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超人気クラブがモデルチェンジ

やさしいアイアンの王道だ! 「ゼクシオ イレブン アイアン」試打

オグさんです!

今回は「ゼクシオ イレブン アイアン」の試打レポートをお届けしたいと思います。

ヘッド素材/製法:SUS630ステンレス(+タングステン #5〜7)/ロストワックス精密鋳造
フェース素材:チタン(ミーリング加工インサート)
ロフト:#5 22°/#6 25°/#7 28°/#8 32°/#9 37°/P 42°

チタンを感じさせない好打感はどう進化した!?

ドライバーの記事でも書きましたが、ゼクシオは19年連続売り上げNo.1を記録しているお化けブランド。それだけ売り上げを記録できるということは、ドライバーだけでなく、すべてのクラブがどの年代のモデルも評価されているという証しでもあります。

ゼクシオブランドのアイアンの最大の特徴は、打点のミスへの強さと大きく芯を外しても嫌な感触がないこと。個人的な分析ですがこの嫌な感触がない点が、ゼクシオアイアンが売れ続けている秘密ではないかと思っています。

ゼクシオアイアンは代々チタンフェースを採用しています。チタンフェースは軟鉄と比べて硬度があるため、しっかりと対策しない、ちょっと芯を外しただけで硬い感触が生まれてしまうのですが、ゼクシオアイアンはどの代のモデルにもそれがないのです。それどころか、軽やかな感触で軟鉄とはまた違う気持ちよさを持っている。さて11代目のアイアンはそんな打感も含めて、どう進化しているのか、詳しく見ていきたいと思います!

テンよりロフトが1°立てられた

11代目のアイアンは、ドライバー同様「イレブン」「X(エックス)」の2つのシリーズに分けられています。今回は、イレブンのアイアンです。前作「ゼクシオ テン アイアン」と比べてみると、ロフトの設定が1°立てられています。そして前作には設定されていた4番アイアンがなくなっています。これは、対象ゴルファーがよりよい結果を得られるラインアップとしての見直しでしょうから、打ってみてどのように進化したかを確かめてみようと思います。

クラブの重さは、5番アイアン、純正カーボンのRフレックス同士で比べると、イレブンのほうがわずかに重くなっています(4g)。これには新しい技術である「ウエイト・プラス・テクノロジー」が関係しています。そのへんは試打インプレッション部分で詳しく説明しますね。

形状はポケットキャビティ。バックフェースには新しいゼクシオロゴがあしらわれたバッチが装着されています。シンプルかつ、ひと目でそれとわかるデザインです

やや、大きめで厚めのトップブレードを採用していますが、インパクトエリアから回り込むブラスト処理に工夫がなされており、鈍重なイメージをうまく軽減させています

フェース下部の裏側には、従来あった溝のほかに、2倍の深さの溝を配置した新開発の「ツイングルーブ」を採用。インパクト時のソールのたわみを大きくすることで、フェース全体の反発性能を高めています

幅広いソールとグースネックはミスに強いアイアンの証。ダフリに強く、ボールをつかまえてくれます

幅広いソールとグースネックはミスに強いアイアンの証。ダフリに強く、ボールをつかまえてくれます

対象のヘッドスピードは38m/s

イレブンアイアンを構えてみると、ゼクシオらしいやわらかなフォルムは健在。やや大きめのヘッドにグースネック、厚めのトップブレードと、安心感があふれ出る形状ですね。ヘッドタイプは、最近のやさしいアイアンの主流であるポケットキャビティ。フェース裏下部はギリギリまで掘られており、いかにもミスヒットに強そうです。

イレブンのドライバーの対象ヘッドスピード38m/sをイメージして、イレブンアイアンも打ってみました。「ピシーン」と余韻のある乾いた打音が響き、爽快感がありますね。打感もさすが!芯で打てばはじき感を感じさせつつ、嫌な感触がありません。少々芯を外してもこの感触がほとんど変わらず、大きく芯を外したところで、少し打感が硬いかな?程度。フェースにチタンを用いていながら、この感触はやっぱりすごいです。

弾道は、直進性の高い高弾道。イレブンドライバー同様、直進性が高い半面、曲げようと思っても曲がらない仕様になっています。ソールが厚めになのでダフリにも打点のミスにも非常に強いので、目標に向かってシンプルに打っていくエンジョイゴルファーにピッタリの仕上がりです。

つかまり性能に関しては、適度な印象で、極端に左に引っかける弾道はほとんど出ません。非常にバランスがいいですね。肝心の飛距離性能については、同時に打ち比べしたわけではありませんが、同じ力加減でスイングすると半番手ぐらいは飛距離が伸びていると思います。前作と比べるとロフトが1°立っていますが、弾道の高さは遜色ありません。

掘りの深いポケットキャビティはミスヒットへの強さを確認できるひとつの目安。実際、かなり下側で打ってもしっかりボールは上がってくれました

ソールの厚みはダフリのミスに強い証拠。少々手前から入ってもかなりミスを軽減してくれます

ソールの厚みはダフリのミスに強い証拠。少々手前から入ってもかなりミスを軽減してくれます

“理想のトップ”に近づける技術

今回のゼクシオシリーズの目玉テクノロジーである「ウエイト・プラス・テクノロジー」はアイアンにも搭載されています。ドライバーの記事にて詳しく説明しましたが、これは、グリップエンドに重さを持たせることで理想のトップ位置に納めやすくさせるというもの。ひと言で言えば“カウンターバランス”で、ヘッドの重さを打ち消して軽やかに振れるような仕掛けといったところでしょうか。

正直なところ、振ったときの特別感はほとんどありません。それだけ違和感なく仕上げられているのでしょう。ただ今回は新作のイレブンとXを打ち比べて感じたところなので、それを搭載していないクラブと打ち比べると感じ方に少しは差が出たかもしれません。それくらい違和感がない仕上がりです。

ドライバー同様、アイアン、そしてフェアウェイウッドやユーティリティーにも搭載されている「ウエイト・プラス・テクノロジー」。カウンターバランス効果で理想のトップに導いてくれるんだとか。個人的にはスイング中のヘッドの重さを軽減してくれる効果により、スペック以上に軽やかに振れる印象がありましたね

「ウエイト・プラス・テクノロジー」の効果なのか、非常に軽いスイングで軽やかにヘッドが振り抜けます。自分が頑張って振るより、ヘッドを走らせるイメージを持つと効果をより体感できましたよ

チタンアイアンは打感を作るのが難しいという認識があるのですが、ゼクシオはどのモデルも気持ちのいい打感が味わえます。はじき感があり、芯を外しても不快感がほとんどありません

純正シャフトはスチールとカーボン2種類

純正で用意されているシャフトは2種類。カーボンの「MP1100」とスチールの「N.S.PRO 860GH DST for XXIO」です。カーボンは非常に大きなしなりがあり、ゆったりと動く印象。対象ヘッドスピードより速く振ったらシャフトがしなったままインパクトしたのか、若干弾道が低くなりました。飛距離は出ましたが、クラブ本来の性能が生かされていない気がしました。ヘッドスピードが38m/s以上ある方はスチールがおすすめですね。

そのスチールシャフトは、シャキッとした振り味になっており、スイングテンポの早い方でもミートしやすい仕上がりになっています。

上がスチールのN.S.PRO 860GH DST for XXIO。シャキッとした振り味でオリジナルのチューニングがされています。下は、11代目ゼクシオイレブンオリジナルのMP1100カーボン。こちらはゆったりしたリズムが合う、動きの大きいテイストです

#7・MP1100
対象である、ドライバーのヘッドスピード38m/sを意識して打ってみた弾道データです。適度なつかまり性能で目標に打ち出しやすく、打点のミスに強い仕上がりで、直進性の高い弾道が安定して打てる仕上がりです

#7・NS PRO 860
カーボンと比べるとスピンがやや多くなりましたが、飛距離はほぼ同じぐらい出ています。最大飛距離を比べるとカーボンに軍配は上がりますが、安定感という点ではスチールも大いにありです。ミートのしやすさという点でも個人的にはスチールのほうがよかったですね

パワーのないゴルファーにうってつけ!

間違いなく、11代目のゼクシオのアイアンも進化していましたね。2つのシリーズに分けることで、やれることがより明確化したのが大きかったのではないのでしょうか。イレブンアイアンは、想定ユーザーを“パワーのないゴルファー”に絞り込むことで、カーボンはヘッドスピードがなくても上がって飛ばせる、スチールは楽にボールを上げつつ安定性を高めた仕様に仕上がっていました。

こまけぇことはいいんだ、やさしいクラブ持ってこい〜なんて人には、ヘッドスピードに合わせたゼクシオシリーズを持っていけば解決してしまいそうな懐の深さを感じますね。ただ対象ゴルファーが明確な分、対象外のゴルファーが使用すると性能が十分に生かされない気がしましたので、そんな気がする方はXシリーズも試したほうがいいでしょう。

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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