南井正弘の「毎日走って、わかった!」
イノヴェイト「F-LITE 235 V3」をレビュー!

脚の筋トレにはランニングシューズではダメ!? 専用シューズ実力診断

今回は、ランナーの筋力トレーニングに最適な1足を紹介!

今回は、ランナーの筋力トレーニングに最適な1足を紹介!

最近、トップレベルのランナーのみならず、一般ランナーの間でも「レベルアップにはただ走るだけでなく、補助としての筋力トレーニングが重要!」ということが常識となっている。

スクワットやレッグプレス、ランジなど、走力を高めるために効果的なトレーニングはいくつかあげられるが、それらを行う際にランニングシューズが最も適しているかというと、実はそうではない。より安定性やサポート性にすぐれたトレーニングシューズを履いたほうが、鍛えたい部位を正確かつ効率よく鍛えることができる。その点で、個人的に特に気に入っているのが、イノヴェイト「F-LITE 235 V3」というモデルだ。

【補足】
・スクワット……両足を肩幅くらいに広げ、椅子に座るときのように股関節から曲げるエクササイズ
・レッグプレス……座った状態で、負荷がかかったプレートを押し返すマシントレーニング
・ランジ……脚を前後に開いた姿勢で股関節や膝関節の曲げ伸ばし動作を行うエクササイズ

イノヴェイト「F-LITE 235 V3 MS」の「WGM(ホワイト×ガム)」(品番:NP2OGB02WG)

イノヴェイト「F-LITE 235 V3 MS」の「WGM(ホワイト×ガム)」(品番:NP2OGB02WG)

ベアフットタイプのトレンドが終わる中で見つけた1足

ほぼ毎日走るようになってしばらく経過した頃、のちに青山学院大学の箱根駅伝制覇に多大なる貢献をし、数多くの著書が出版されていることでも知られる中野ジェームス修一氏の雑誌連載を担当していたことがある。その際にいくつかのランに効果的なエクササイズが存在することを知ったが、それらはランニングに効果的ながら、ランニングシューズを履いて行うと、身体がぐらついたり、ミッドソールの厚みがじゃまをしたりして、自分が鍛えたいと思った部位をしっかりと鍛えることができないことを感じていた。

そこで、当時ポピュラーだった裸足感覚のシューズを履いて、スクワットやレッグプレス、ランジといったメニューを行うと、ストレスなく効率的に脚部を鍛えることができた。それが、タイムの向上や故障しにくい脚作りにつながったんだと思う。

あれから9年ほどが経過し、脚部の補強トレーニングを行うランナーは、あの頃よりも確実に増えているが、足元を見ると、ランニングシューズを履いていることがほとんどだ。「専用のシューズを履いたほうがいいですよ!」と知り合いには話すが、ベアフットタイプのシューズのトレンドが終わり、適切なシューズが入手しづらくなったのも事実。そんなときに「コレだ!」と思い、実際に手に入れてからヘビーローテーションで愛用しているのが、イノヴェイトの「F-LITE 235 V3」なのである。

実際に履いてトレーニングしてみた!

イノヴェイトは、野山を駆け巡るトレイルランニングのカテゴリーで実績のあるブランドではあるが、トレーニング分野においても確固たるポジションを築いている。

「F-LITE 235 V3」は、27cm片方で235gという軽量性にすぐれ、さらにフィット感や左右方向のサポート性、安定性を兼ね備えた1足。ソールユニットも薄めなので、足裏感覚が伝わり、地面をしっかりと感じられる。

実際に、スクワット、レッグプレス、ランジといった各エクササイズで使用してみた。スクワットとランジなどの全体重が脚に集中するエクササイズでも、足元がぐらつくことなく快適に脚部を鍛えることができた。また、ランニングシューズを履いてレッグプレスを行うと、その負荷からアッパーの前足部が変形した状態になり、力が逃げていることを感じたものだが、このプロダクトではアッパーのサポート性が高いので、その心配は一切なかった。

通気性にすぐれたナイロンメッシュアッパーに、サポート性を高めるために樹脂加工で補強を施している。シューズに強い負荷がかかっても、ランニングシューズのように大きく変形せず、力が逃げないから、脚部を効率よく鍛えることが可能だ

また、ミッドソールの厚いランニングシューズを履いてレッグプレスを行うと、その厚みから本来鍛えたい場所ではない筋肉に負荷がかかっている気がしたが、このシューズを履いて行うと、「この場所の筋肉を鍛えたい!」と脳が指令を出している場所とズレがほとんどない。「裸足でトレーニングしたら、もっといいんじゃないですか?」という声もありそうだが、スクワットはともかく、実際に裸足でランジやレッグプレスを行ったことのある人はわかると思うが、裸足だとバランスが取りにくいし、レッグプレスでは、自分の体重を超える大きな負荷でのトレーニングは行いづらいのである。

アウトソール中足部を上方に巻き上げた構造の「ROPE-TEC」は、その名の通り、元来はロープ上りのエクササイズの際にグリップを高める仕様だが、ランジを始めとしたトレーニングにおいても安定性を向上させてくれる効果がある

そして、「F-LITE 235 V3」を気に入ったもうひとつの理由が、そのスタイリッシュなデザインとカラーリングだ。機能美とも言えるシンプルなアッパー&ソールユニットのデザインを、ホワイト×ガムラバーのカラーリングとミックス。最近では、屋外用のシューズでのトレーニングを認めるスポーツジムも増えているので(シューズを清潔に保つという条件はあるが)、このシューズならオン&オフ兼用で使用できる。「ホノルルマラソン」のオフシーンでは、このシューズを履いている時間が多かったが、現地の人々からも「Good looking shoes!」とほめられたほどだ。

安定性、柔軟性、汎用性を考慮して開発されたアウトソール。ジムでのワークアウトだけでなく、軽いジョギング程度なら十分対応するなど、マルチなアクティビティで活躍する

ちなみに、自分が履いている「ホワイト/ガム」のほかに「ブラック/ガム」もラインアップ。こちらもスタイリッシュな1足に仕上がっており、トレーニングからストリートまでシームレスに活躍してくれそうである。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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