ゴルフの楽しさ伝えます
スピン、やさしさ、どちらもそろってます!

《2020年版》激スピンで攻めろ! キャロウェイのウェッジ、違いと選び方を打って解説

オグさんです。

今回はキャロウェイのウェッジ4モデルをコースで試打させてもらうことができましたのでレポートしたいと思います。

左から、「SURE OUT 2 ウェッジ」「マックダディ フォージド ウェッジ19」「JAWS MD5ウェッジ」「PMグラインド19 ウェッジ」

キャロウェイのウェッジは、操作性とすぐれたバックスピン性能からツアープロに愛され、プロがそのウェッジで見せる数々のスーパーショットがアマチュアの心をつかみ、高性能ウェッジとして認知されてきました。同社のウェッジの愛用者として有名なのがフィル・ミケルソンですね。彼がとんでもないライから、いともたやすくピンそばに寄せてくる妙技をテレビやSNSで見たことがある人は多いのではないでしょうか。

今回はそんなキャロウェイのウェッジ「SURE OUT 2 ウェッジ」「マックダディ フォージド ウェッジ19」「JAWS MD5ウェッジ」「PMグラインド19 ウェッジ」の4モデルを芝の上から打ち比べてみました。

ウェッジの真の性能は、やっぱり芝の上からグリーンに向かって打ってこそ体感できるものだと思っています

ウェッジの真の性能は、やっぱり芝の上からグリーンに向かって打ってこそ体感できるものだと思っています

■JAWS MD5ウェッジ

同社ウェッジの最新作。新たな「37Vグルーブ」という溝を搭載し、溝のエッジ部分をルール上最大限に鋭角化。さらに独自のフェースミーリングマイクロフィーチャーを搭載し、スピン性能をとことん磨いたモデルです。

JAWS MD5ウェッジ

JAWS MD5ウェッジ

爽やかなブルーのドット?が印象的なキャロウェイの最新ウェッジJAWS(ジョーズ)。ヒール側のフェースが比較的低く設計されていて、エッジギリギリのところまで溝を切るために一番下の溝が短くなっているのは、最近のキャロウェイのウェッジに見られる共通の特徴ですね。バックフェースの中央部には幅広い溝が掘られていて、重心を高くしてスピンがかかりやすくなってますよ〜という意図が感じられます。トゥ側の形状に少しだけ角を持たせてあるのも特徴のひとつです。

大ヒットモデル「MAC DADDY4」の後継モデル

JAWSは前作でヒットモデルとなった「MACK DADDY4」の後継機。好評を博した操作性やソール形状などを引き継ぎつつ、スピン性能にさらに磨きをかけてきました。新たなに搭載された「37Vグルーブ」と呼ばれる溝は、溝をあえて鈍角に彫ることで、フェース面に接する溝のエッジ部分をルール範囲内で最大限鋭角にすることができたそうです。

さらには「マイクロフィーチャー」という独自のフェースミーリングを施すことで、厳しいライからでも高いスピン性能を発揮できるように設計されています。ソールの形状は全部で4タイプ。オーソドックスで操作性と許容性を両立した「Sグラインド」、トゥとヒールを削り、テクニックを使いやすくした「Cグラインド」、ややワイドな設計でソールが滑りやすい「Wグラインド」、ワイドソールでありながらトゥとヒールを削り、テクニックも使えるようにした「Xグラインド」と、好みに応じて選べるようになっています。

操作性と許容性を両立させたオーソドックスな形状のSグラインドソール

操作性と許容性を両立させたオーソドックスな形状のSグラインドソール

ソール幅を広くすることで刺さりづらくソールが滑りやすいWグラインド

ソール幅を広くすることで刺さりづらくソールが滑りやすいWグラインド

ワイドソールでありながらトゥとヒールを削ることでテクニックを使いやすくしたXグラインド

ワイドソールでありながらトゥとヒールを削ることでテクニックを使いやすくしたXグラインド

“激スピン”は技術のある人ほどメリットがある

最初は花道からグリーンに向かって打ってみました。打ってすぐ感じたことはやはりスピン性能の高さ!短い距離からでもキュッ!と、スピンによる減速が入ります。最初のうちはイメージどおりに打ててもピンに届かなかったぐらいです。

ラフからは、さすがにビタっとはいきませんが、ヌケがよくスピンがほどけてコロコロとピンをオーバー……なんてパターンが少なかったですね。テクニックがある人ほど、このスピン性能はありがたいと感じるのではないでしょうか。

小さな振り幅でもしっかりとスピンが入ってくれるJAWS。この安心感は武器になります

小さな振り幅でもしっかりとスピンが入ってくれるJAWS。この安心感は武器になります

37Vグルーブという新たな溝と、マイクロフィーチャーという凸状のミーリングが、高いスピン性能を生み出す秘密

下りのアプローチや深いラフからでもスピン性能が高いので、安心してピン回りを狙っていけます

下りのアプローチや深いラフからでもスピン性能が高いので、安心してピン回りを狙っていけます

■マックダディ フォージド ウェッジ

2016年に発売された前作をさらにブラッシュアップしたアジア限定モデル。素材に軟鉄を使用し、鍛造製法で仕上げた手の込んだ仕様で、ウェッジの基本性能を高めつつ打感などのフィーリング面も磨いた逸品。

マックダディ フォージド ウェッジ

マックダディ フォージド ウェッジ

4つのドットがメカニカルなシルバーに仕上げられた、シンプルなデザインを採用しています。JAWSと比べるとリーディングエッジがややまっすぐで、トゥ側に丸みを持たせた形状になっています。この4つのドットは低い位置にある重いソールの部分に穴をあけることで重心位置を高くし、スピンをかかりやすくするためのもの。

ソール形状は、トゥとヒールを削った、どちらかといえばテクニックを使いやすくした操作性重視の設計

ソール形状は、トゥとヒールを削った、どちらかといえばテクニックを使いやすくした操作性重視の設計

フィーリングを尊重した打感が特徴

こちらも最初はライのいい花道から打ってみました。JAWSはリーディングエッジにやや丸みを持たせてありますが、マックダディフォージドはストレート気味になっていて、個人的にはこちらのほうが構えやすかったです。

ソール形状は1タイプですが、JAWSでいうCグラインドの形状になっており、操作性はバッチリ。フェースを開いて構えてもしっかりボールを拾えますし、いろいろなテクニックが使えるモデルになっています。打感はフォージドのほうが気持ちやわらかいかなという程度ですが、よりフィーリングを大事にする方には大事な性能だと思います。

スピン性能はこちらも文句なし。ラフからのスピン性能ではJAWSに軍配が上がりますが、十分スピンはかかります。ロブショットなどテクニックを使える方にとってはマイナスにはならないでしょう。

ラフからでもボールを拾いやすく距離感が出しやすかったのがこのフォージド。ウェッジの性能としてバランスがいいなという印象を受けました

テクニックを使いやすいのがマックダディフォージドの一番の特徴。打感もやわらかいのでタッチも出しやすかったです

■PMグラインド19ウェッジ

ウェッジの名手として名高いフィル・ミケルソンが監修したモデル。フェース全面に溝が掘られ、開いたときに合わせてミーリングを斜めに施すなど、さまざまなライから安定したスピン性能を発揮するように設計されています。

PMグラインド19 ウェッジ

PMグラインド19 ウェッジ

4つのドットはグリーンに塗られ、開発の素になったフィル・ミケルソンのイニシャルであり、商品名でもある「PM」があしらわれています。トゥ側上部を尖がらせた三角形の形状は、フェースを開いたときにできるだけ長くフェース面を使えるようにするための工夫。

JAWSのCグラインドに近いソール形状。積極的に開いて打っていけます

JAWSのCグラインドに近いソール形状。積極的に開いて打っていけます

開いて使ってナンボのウェッジ

非常に個性的なモデル。個人的には大好きです。ウェッジ巧者であるミケルソンのこだわりがたくさん詰まった設計になっていて、さまざまな打ち方ができるようになっています。ミケルソンは基本的にフェースを開いてウェッジを打つらしいのですが、そういった状態でスピンの方向がねじれないよう、溝に対してミーリングを20°傾けて施す工夫がされています。

ソールはフォージド同様テクニックの使いやすいCグラインドを採用していますが、バウンス角が多めに付けられているのでいわゆる“ダルマ落とし”になるようなことはほとんどありません。少し奇妙な見た目よりもやさしい仕上がりです。

フェースを閉じて打つとオーソドックスな性能ですが、開いて打つとヌケのよさが際立ち、プレイヤーのテクニカルショットをお膳立てしてくれる、非常に懐が広い性能を持ったウェッジです。

普通のウェッジとしてももちろん使えますが、意味なくロブを打ちたくなるウェッジですね(笑)。使っていて楽しいモデルでもあり、悪いライからテクニックが使いやすい、頼りになるモデルとも言えます

フェース上部の溝が深いラフでヘッドが少々下をくぐってしまうような状況でもしっかりとボールをつかまえ てくれるので安定してスピンをかけることができますね

■SURE OUT 2

さまざまな名作ウェッジを生み出した同社が設計したオートマチックなモデル。幅が広くハイバウンスでありながら丸みを持たせた独自のソールで、さまざまなライに対応するテクニックを必要としないお助けウェッジです。

SURE OUT 2

SURE OUT 2

ほかのモデルと違い、幅広いソールを採用しつつソールの中を削り取ったような独特のデザインを採用。フェースサイズはかなり大きく安心感がありますね。多少打点がバラついてもスピンがかかりやすくするため、フェース全面に溝が掘られています。

非常に幅広く、丸みを帯びた形状。接地してからの滑りがとてもよく、少々ダフってもボールを上げてくれます

非常に幅広く、丸みを帯びた形状。接地してからの滑りがとてもよく、少々ダフってもボールを上げてくれます

バンカーショットで本領発揮!

最初は花道から、特に意識せずほかのウェッジと同じ打ち方をしてみたのですが、ちょっとバウンス角が強いかなと感じる程度で普通に打つことができました。スピンもちゃんとかかります。さすがに、テクニックを駆使して球を打ち分けることはできませんでしたが、少々ダフってもボールは上がりますし、安定感の高いアプローチができますね。

ラフからは、やや手前から、ズルっとヘッドを引きずるようにボールを払えば簡単にボールが飛んでくれました。一番感心したのがバンカー。ほかのアプローチとほとんど打ち方を変えず、砂の抵抗に負けないよう意識するだけでポンと脱出できます。これはやさしいですね。高さも出るので、少々のアゴがあっても怖くありません。

SURE OUT 2はバンカーで本領を発揮してくれます。軽くボールの手前を砂の抵抗に負けないようになぞるように振るだけでボールがフワッと上がってくれます。少々高いアゴでもまったく問題なく脱出できました

この幅の広さが滑りをよくし、地面に刺さりにくくしてくれます。できるだけなだらかに振ると効果を最大限に発揮するでしょう。反対に、ヘッドを鋭角に入れてしまうと強く跳ねてしまうことがありました。何にも余計なことをしないことが、このウェッジの性能を最大限に発揮できる打ち方だと思います

今回の4モデルの選び方と注意点−56°がおすすめ−

実際のコースで、個性のあるウェッジを試打させてもらった今回の試打は、非常に楽しかったです。モデルによって、またライによってボールの飛び方が変わるので、やはりウェッジ選びは大事だと痛感した試打でもありました。

JAWSの高いスピン性能は、テクニックを持っているゴルファーにはとても武器になりますね。ウェッジの技術を磨きたいと考える方にもいいモデルだと思います。フォージドは、高い性能は欲しいけど、自分の打ち方をじゃましないモデルを探している人にはオススメですね。PMグラインドは、無駄にテクニックを使いたくなる楽しいモデル(笑)。ゴルフに新たな刺激が欲しい方におすすめです! もちろんテクニックを持つ方が使うと武器にはなりますし、シビアなライからでも一発逆転のアプローチが可能な高性能ウェッジではあります。SURE OUT 2はウェッジが苦手な人にぜひ使ってもらいたいですね。自分が余計なことをしなければどんなライからでもまずまずの結果を高い確率で生んでくれる、まさにお助けウェッジです。

ウェッジの購入時に悩ましいのが、モデルのほかにソール形状とロフト角、そしてバウンス角を選択することです。ソール形状が複数ある場合、ウェッジに苦手意識や打ち方の意図がなければ、基本となる形状を選ぶとよいでしょう。キャロウェイでいえばSグラインドですね。

ロフト角は、SWの場合58°が基本とされることが多いですが、少しロフトの立った56。のほうが、距離感が出しやすく安定感が高まりやすいのでおすすめです。バウンス角は個人的に12°前後の、いわゆるハイバウンスがいいと思います。バウンス角が大きいと、よほど芝がないベアグラウンドみたいな状況でない限り、ミスを助けてくれる確率が高くなりますから。

取材協力:鶴カントリー倶楽部(栃木県宇都宮市)

写真:富士渓和春

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る