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「飛び系なのに、ズルい!」は本当か!?

爽快にゴルフをしたいならコレだ! ピン「G710」アイアン試打

皆さんこんにちは! ゴルフ大好きオグさんです。

今回はピンのアイアン「G710」の試打レビューをお送りします。

G710アイアン

G710アイアン

「飛び系なのに、ズルい」とは……!?

G710アイアンは2020年1月に発表され、何かと話題になっているモデルです。メーカーは「飛び系なのに、ズルい」というキャッチコピーを打ち出しています。

これの意味するところは、飛距離が出るのに打感もよく、ミスに強い!という、アマチュアゴルファーが求める要素のほとんどを兼ね備えたアイアンだということ。

はたして、そんな夢のようなアイアンに仕上がっているのか!?
打って確かめてみたいと思います。

ブラックなボディが精かんなイメージを醸し出していますね。バックフェースはクラブ名が記載されるのみと、シンプルでカッコいい

G710アイアン #5

G710アイアン #5

G710アイアン #7

G710アイアン #7

G710アイアン #9
形状はグースネックですが、ブレードはそれほど厚くなく、やさしそうでありながら、鈍重なイメージがない絶妙な顔です。ブラックのカラーも効いていて、一見すると小ぶりにすら見えますが、実際はかなりの大きさがあります。やさしく見えるのに大きく見えない、実に絶妙なバランスです

フェースには「マレージングC300」という素材を使い、中空構造のヘッドと合わせて、高初速でありながら高弾道を実現させています。また、インパクト時の余計な振動を抑制することで、心地よい打感も実現させているそうです

中空構造は、高慣性モーメント化にも効果を発揮し、芯を外してもヘッドがブレにくくなっています。ソールも厚めで、ダフリにはかなり強そう。重心もユーティリティー並みに低く深くなっていそうです

ロフト:#4 18.5°/#5 21.5°/#6 24.5°/#7 28°/#8 32°/#9 37.5°/PW 43°

ロフト角は7Iで28°と、飛び系(ロフト角を立てて設計しているアイアン)の中では標準的。クラブ長は、軽量の純正カーボンのみやや長めに設定されていますが、それ以外の純正シャフトは標準的な長さになっています。ミート率を考えたうえでのことでしょう。

今回は、標準カーボンシャフトで5、7、9番と、100gのスチールシャフトを装着した7番をお借りして打ち比べてみました。

個人的に、ヘッドが大きくなりやすいこういったジャンルのアイアンに黒いカラーを採用したことはすごくいい効果を生んでいると感じます。ヘッド自体は大きいのに、カラーのおかげでとても締まって見えます。形状自体はきれいなので、構えると大きさを感じさせないんです。かといって難しそうにはまったく見えないし、とてもいいと思います。純粋にカッコいいですしね!

高い打ち出し角がどの番手でも!

まず、純正カーボンシャフト「ALTA DISTANZA」装着モデルを打ってみました。このシャフトは40g台の軽量シャフト。軽く仕上げてあるため、長さも標準の設定がほかのシャフトと比べて0.5インチ長くなっています。

振り味はしなやかでしなり量が大きく、頑張って振らなくてもスムーズにヘッドが走ってくれる感じ。
打ってみて最初に感じたのは、打感のやわらかさでした。中空アイアンは、構造などによってモデルごとの打感が結構違うのですが、G710はソフトでいい感じ。パチンといった打感で、はじきそうな音はするのですが、実際に手に伝わってくるなかに嫌な感触はなく、気持ちよかったです。

飛距離性能は十分! 軽量でありながら1番手分長いシャフトがヘッドスピードを高めてくれ、軽く振っても一般的なアスリートアイアンより2番手以上の飛距離をたたき出してくれます。好ましいと思ったのが、打ち出し角の高さ。長い番手ほど高さが出やすく、短い番手になるほど高さが抑えられ、どの番手でも弾道の高さがそろうような印象がありました。重心位置を番手ごとに細かく調整しているのでしょう。これなら短い番手が突然ぶっ飛びそうな怖さがないので、安心してグリーンを狙っていけそうです。

球質は、ややスピンが少なめで直進性の高いもの。深重心が効いていますね。芯を外しても飛距離ロスは少ないです。つかまりに関しては、強い補正能力はなく、少しニュートラル〜ややつかまるかな、程度。フェードがストレートになるぐらいで、逆球が出にくそうでちょうどいいなと感じました。

中空のアイアンは打感を作るのが難しい印象があるんですが、やわらかくぼけた感じもない打感は気持ちよく、結構驚きました

パワーがあるならスチールがいい

次に、重さが100gあるN.S.PROのスチール「950GH neo」を装着した7番をテスト。さすがに振り味はシャープになり、強振しても負けない強さがあります。それでもしなりはしっかり感じるのでタイミングはとりやすいですね。弾道はというと、ALTAと特別変わるわけではないですが、長さが短くなる分、若干ですが飛距離が落ちます。その分、しっかり振っては行けるので、パワーヒッターはこちらのほうが安定してグリーンを狙っていけると思います。

標準で40gの軽量カーボンから、100gのしっかりしたスチールまでのシャフトを用意しており、幅広いゴルファーを対象にしたクラブと言えます

どの番手も打ち出し角が近く、弾道がそろいやすいのがいいと思いました。長い番手はビッグキャリーが期待でき、短い番手は、風に強い弾道が打てます。

#5 カーボン

#5 カーボン

#7 カーボン

#7 カーボン

#7 スチール

#7 スチール

#9 カーボン

#9 カーボン

やさしくて飛ばせる欲張りアイアン

G710アイアンは、単純に飛び系というジャンルではなく、アベレージゴルファーがやさしいと感じる要素を満載しながら、そこに飛距離性能をプラスした、とても欲張りなアイアンでした。ヘッドは大きめですが、よほど深いラフとかではない限り、デメリットは感じないでしょう。弾道などをあまり気にせず、とにかく気持ちよく飛ばし、あわよくばいいスコアで上がりたい!なんて方にはピッタリなアイアンですね。

キャロウェイ「マーベリック」のスタンダード、テーラーメイド「SIM MAXアイアン」あたりが比較検討候補にあがるライバルになるでしょう。

G710アイアンのグリップエンドには「アーコス」が標準搭載されています。アーコスとは、専用アプリをダウンロードして自身のクラブを登録すると、コースのデータとすり合わせて、どこからどのクラブで打ったかを記録してくれるすぐれもの。有料サービスではありますが、活用すると自身のウィークポイントやどんなときにどんなミスをするのかなど、実戦力を鍛えるのに必要なデータを簡単に手にすることができますよ

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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