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ミスに強い、斬新形状パター

見た目に慣れれば武器になる!! テーラーメイド「トラス パター」

オグさんです。
今回はテーラーメイドの「トラス パター」をお借りすることができましたので早速試打レポートをお届けしたいと思います。

特徴的な形状のパター「トラス パター」シリーズ

特徴的な形状のパター「トラス パター」シリーズ

“面”で支える斬新的なネック

通常のパターはヘッドとシャフトを、ネックと呼ばれる細い部材でつなぐか、シャフトを直接ヘッドに接合してあります。ヘッドとシャフトの装着部分が細いと、構えたときにフェース面がよく見えて構えやすい、ネックの重量が少なくて済むので重心が低く作りやすく操作性やボールの転がりがよくなりやすい、といったメリットがあるからです。これは50年近く変わっていません。

しかし、今回ご紹介するトラス パターは、その常識的な形状を打ち破るかたちで登場してきました。ネックを、棒状ではなく、面で支える構造で設計されています。そうすることで、芯を外したときのヘッドのブレをさらに抑え、ミスヒットに非常に強い構造になっているのです。

ちなみに名前の「トラス(truss)」とは、橋脚などによく用いられる、三角形を基本としてその集合体として構成される建築構造に由来するもの。東京スカイツリーにも用いられている構造なんですよ。

今回は4タイプあるうちの3種類をテストしました。

■トラスTB1 トラス ヒールパター

伝統的なブレードタイプのヘッドに、三角ネックを装着したモデル。通常のブレードタイプと同じように使える、打点のミスに強いモデルに仕上がっています。

構えたときにネックがトップブレードと重なるような工夫がされており、できるだけ通常のクランクネックのパターと差が出ないような作りになっています

三角形の面の部分はできるだけ薄く削られてあり、重心があまり高くならないようになっています

三角形の面の部分はできるだけ薄く削られてあり、重心があまり高くならないようになっています

ヒール寄りでヒットする人にいい

パッと見の印象は、正直、奇抜なモデルかなと思いましたが、構えてみると意外と普通。面で支えるネックは、構えたときにトップブレードと揃うようになっていて、素直に構えるとほとんど違和感はありません。ちゃんとブレードタイプしてます。

打ってみると、適度に硬さを感じる打感がとても心地よく、距離感も出しやすいです。びっくりしたのが、打点のミスへの強さ。特にヒール側は驚異的! センターからボール半分ぐらいはほぼ芯と言っても過言ではないぐらいです。トゥ側でも十分ロスが少なく、打点が安定しない方でもかなり安定した転がりを得られますね。特に、ヒール寄りでヒットすることが多いゴルファーにはいいですね。

構えるとブレードタイプ。振ってもブレードタイプ、けれどミスへの強さは大型マレット並みといった感じです。いい意味で、見かけと性能がかなり違うモデルと言えます

次に紹介する「TM1」もそうですが、通常のブレードタイプよりはトゥの垂れ具合が少なく、トゥバランスがやや弱めになっています。とはいえフェースバランスではないのでストロークでヘッドが弧を描くアークタイプのゴルファーが使いやすく、ストロークでヘッドが真っ直ぐ動くストレートタイプの方が使っても違和感は少ないでしょう

■トラスTM1 トラス ヒールパター

TB1と同様に、ネック側に面で支えるネックを装着した小型マレットパター。トゥとヒール部分だけを後方に伸ばしたような形状になっているため、重心はあまり深くなく、操作性もあわせ持つモデルです。

ツアーでも人気のある、“ツノ”とか“クワガタ”とか言われる形状。視覚的な構えやすさを作りつつ、操作性を持たせるためか、重心を深くしないように真ん中後方は削られたような形状になっています

ヘッド半分をネックで支えているような形状。ヒールで打ったほうが当たり負けしなそうな雰囲気さえあります

ヘッド半分をネックで支えているような形状。ヒールで打ったほうが当たり負けしなそうな雰囲気さえあります

テンポのいいストロークもできる

マレットタイプにはなりますが、ブレードが短く重心も浅めで、テンポのいいストロークも可能なモデルです。TB1同様、トップブレードとネックのラインが揃うようになっていて、構えやすさを演出しています。構えたときの投影面積が大きいので、フェース面をより目標に構えやすくなっていますね。それでいてストローク中の鈍重さはなく、タップ式のような打ち方も問題なくできました。

打点のミスへの強さはTB1同様で、ヒール側が滅法強く、抜群の安定感を生み出してくれます。TB1との違いは、構えたときのヘッド形状の違いとブレードの長さによる若干の操作感の違いといったところですね。個人的な感覚としてはこのTM1のほうが瞬間的なアジャストはできる感じがします。

■トラスTM2 トラス センターパター

通常のセンターシャフトと違い、フェース面の全長を端から端までネックで支えたような形状を採用したモデル。センターシャフトのデメリットと言われる、芯を外したときのヘッドのブレを大きく軽減しています。

ヒール寄りネックのモデルと違い、ネックの一部分がトップブレードになっているようなデザイン

ヒール寄りネックのモデルと違い、ネックの一部分がトップブレードになっているようなデザイン

面で支えるネックがフェース面と同じ位置にあるため、この角度からだと不思議な形状に見えます。構えたときに後方から見ると、ボールが隠れて全く見えなくなるぐらいの高さがあります

センターシャフトのネガを軽減

TM2は重心位置に向かってシャフトが刺さっている、いわゆるセンターシャフトパターを、独自のネックで進化させたモデルと言えます。ネックと言っていいのかわかりませんが、トップブレードがトゥ、ヒール両端からセンターに向かうにつれて高くなっていき、ややヒール寄りの地点で頂点を迎え、そこにシャフトが装着されています。

構えてみると、トップブレードが傾斜しているので最初ちょっと違和感はありますが、すぐに慣れてしまうので気になりません。いわゆるフェースバランスモデルで、ストロークでヘッドをまっすぐ動かしたい方向けの設計でこの点は通常のセンターシャフトと変わりません。

最も違いを感じたのがやはり打点のミスへの強さ。センターシャフトはシャフト軸線上に芯があるため、芯を外したときにヘッドのブレが大きくなりがちなんですが、これはそのネガティブな要素をほとんど感じませんでした。とても高性能なセンターシャフトといった仕上がり。普段私はセンターシャフトを使っていますので、この性能はかなり魅力的です。

フェースバランスなのでオートマチックに振りやすく、パッティングをシンプルに考えたいゴルファーにはかなりおすすめできるパターです

インサートは「サーリン」と呼ばれるアイオノマー素材にアルミニウムを組み合わせたもので、適度にしっかりした、芯のある気持ちいい打感を生み出しています

また、今回の試打では登場しなかったのですが、トラス パターには「TB2」というモデルもあり、このTM2のブレードモデル版です。同じくセンターシャフトのデメリットを感じさせない作りになっています。センターシャフト好きならこの2本はチェックすることをおすすめします!

大型パターは苦手だけど
ミスに強いモデルが欲しい人へ

このトラス パター、面で支えるネックという新たな試みで、今までにない高性能モデルといった印象を受けました。多くのパターはヘッドの大きさやウェイト位置などで特徴を生み出してきましたが、ネックに特徴を持たせて高性能化させたというのは、かなり珍しいケース。

今までこういったモデルが出なかった理由は、構えた時の見た目に少し影響が出るからなのでしょう。ですが実際に打ってみるとほとんど気になりませんし、すぐ慣れてしまいます。大型マレットが苦手だけど、ミスに強いモデルが欲しい方はぜひ試してみてください。文字通り、見た目以上に高性能なパターですよ!

今までなかったパターなので初めは違和感を覚えるかもしれませんが、すぐに慣れると思います!

今までなかったパターなので初めは違和感を覚えるかもしれませんが、すぐに慣れると思います!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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