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5代目になったRSシリーズ

“快芯の一撃”は出たか!? 「RS」シリーズのドライバー3本を試打

オグさんです。
今回はPRGR(プロギア)の新しくなった「RS」シリーズから、ドライバー3兄弟の打ち比べをさせていただきましたので、その様子をレポートしたいと思います。

プロギア「RS」シリーズ、3モデルのドライバー

プロギア「RS」シリーズ、3モデルのドライバー

独自の飛距離設計でモデルチェンジ

「RS」シリーズとは、プロギアの、アスリートを中心としたアクティブなゴルファーに向けたブランドで、今作で5代目となります。それに応じてクラブには「RS5」(アールエス ファイブ)と表記されました(モデル名はRSドライバー)。

RSシリーズは代々、ルールで決められている数値を上限ギリギリまで追求することで、高い性能を発揮させることがメインのコンセプトになっており、「ギリギリ」がキャッチコピーになっています。今作はそのギリギリの性能をさらに磨きながら「快芯の一撃性能」をプラスしたそうです。

ドライバーのヘッドの芯とはフェース面上の重心点のこと。ヘッドの重心からフェース面に対して垂直な線で結んだポイントを指します。このポイントで打てればインパクト時にヘッドがブレず、エネルギーロスが少なくてすむため、ボール初速が高まり、飛ぶわけです。

しかしほかにもボール初速を高めるカギとなるポイントが、フェース面には存在します。ひとつはフェースが最大にたわむポイント。インパクト時にフェースはたわんでいるのですが、そのたわみの大きいポイントは、条件がそろえばボール初速の向上に大きく寄与します。もうひとつは、フェースの最も反発するポイントです。この反発の強さはCT値という数値で表され、ルールで最大257以内と上限が定められています。このCT値が、ルール範囲内かつ、最も大きい数値の場所がそのポイントとなります。

これらのフェース面上の重心点、最大たわみポイント、最大CTポイントは、通常のドライバーではたいていバラバラに存在します。フェース面上の飛ばせるエリアを広げるためであったり、総合した性能を高めるためであったりとその理由はさまざまです。今回のRSシリーズは、今までのギリギリ性能はそのままに、この3つのポイントをフェースのセンターに集中させることで、最大級の一発の飛び「快芯の一撃」を生み出そうという発想の設計になっています。

ヘッドは3タイプあり、それぞれ明確にコンセプトが分けられた設計になっていてそれぞれ個性を持っているようです。さっそく見ていきましょう!

■RSドライバー

いわゆるスタンダードなモデルで、つかまりがよく高弾道が打ちやすい設計。デザインは、全体的にダークなカラーを使用し、精かんなイメージを与えてくれます。なかなかカッコいい!

黒く締まったデザインでカッコいいですね。クラウンからうっすら浮き上がるカーボンの模様が、ハイテク感と高級感を感じさせます

今回のRSシリーズは純正シャフトにも力が入っていて、各モデルにそれぞれ専用設計のシャフトを用意しています。RSドライバーには、「ディアマナ」ブランドの専用モデルを採用。適度なしなりとつかまり感のある振り味です

フェースを大きくたわませることで、大幅な反発性能向上を狙った設計。ディープフェースではありますが、低重心に設計されているため、しっかりとボールは上がります。極端ではありませんが、やや後方が低く設計されたシャローバックの形状を採用しています

スライスに悩むパワーヒッターによさそう

構えてみると、ややヒール側にボリュームがあり、自然とヘッドが返りそうな印象を与える形状になっていて、つかまりそうな安心感はありますね。クラウンに見えるカーボンの模様が美しく、所有感もしっかり満たしてくれます。

お借りしたモデルは10.5°。打ってみると、見た目の印象通りの弾道が打てました。つかまりのいいドロー系のボールで、多少振り遅れてもしっかりとボールをつかまえてくれます。スピンが適度に入るのでキャリーが出しやすい印象ですね。

もともとプロギアのモデルは、ややアスリート向けでも打点のミスに強い印象でしたが、今回のRSシリーズもしっかりとそのよさを継承しています。ヒール、トゥどちらに外しても安定してつかまる方向の弾道が打てますね。

打感も気持ちいいです! 一度フェースに乗るようなやわらかい感触がありながら、はじく感じもある独特の打感。打音は少し高音が混じる金属音で、打っていて爽快感があります。

パワーはあるけどスライス系のミスが多くて飛距離ロスしている、なんて方にいいですね。

やわらかさとはじき感を両立した爽快な打感。気持ちよく振り抜けます

やわらかさとはじき感を両立した爽快な打感。気持ちよく振り抜けます

フェース面上の重心点(芯)、最大たわみポイント、最大反発ポイント、フェースセンターをそろえた4点集中設計で、一発の飛び「快芯の一撃」が味わえます。ど真ん中で打てたときは、軽やかに振り抜けました!

ソール後方には脱着式のウェイトが装着されています。別売りのウェイトと交換することで、バランスの調整が可能になっています

フェースの上にWクラウン、フェースの下にWソールを搭載し、さらに大きくフェースをたわませることで高初速エリアを広くすることに成功しています

ややつかまり過ぎてしまい低めの弾道になってしまっていますが、その分、強い弾道が打てました。実際はもう少し高く上がります。オートマチックにドロー系の弾道が打てる仕様になっていますね

■RS Fドライバー

アスリートに向けたモデルで、ボールのつかまりを適度に抑え、しっかりたたいていける強弾道仕様。デザインは共通ですが、ヘッド形状は弾道イメージに合わせ、スタンダードのモデルとはかなり変わっています。

スタンダードのRSと比べてかなり面長になっており、つかまりを抑えていますよ〜というのが形状からも見て取れます。デザイン上の違いは、ウェイトとロゴの位置と、ロゴに“F”が追加された点

搭載されたテクノロジーとヘッド体積は同じですが、ライ角や重心角などを変えてつかまりをかなり抑えた設計。スタンダードのヘッドとは、まったく別物になっています

RS-F用の専用シャフトは、グラファイトデザイン社製のモデルを採用。中間から先端の剛性を高めた。しっかりたたいていけるシャフトになっています

左のミスを抑えたいゴルファー向き

構えると、RSとは別物と言っていいぐらい形状が異なります。ややヒール側にボリュームがあるのは共通ですが、全体的に面長になっており、つかまりを抑えてあるのが形状から感じ取れます。
こういった、形状と性能が一致することは個人的にはとても重要だと思っていて、とても好感が持てました。構えたときに浮かぶ弾道のイメージと実際の弾道が違うと混乱しますからね。

先に結果を書いてしまいましたが、打ってみると形状通りのつかまりを抑えた弾道が打てます。しっかりつかまえに行ってもつかまりすぎず、普段の持ち球であるフェード系のボールが気持ちよく打てましたね。

スタンダードよりもより低スピン性能になっている印象で、フェード系の弾道でもスピンが増えすぎないのが好印象! 左のミスを抑えたいゴルファーにはもってこいのモデルです!!

つかまりを抑えた性能で安心してたたきに行けます。フェード系でもスピンが増えすぎないのがポイント!

つかまりを抑えた性能で安心してたたきに行けます。フェード系でもスピンが増えすぎないのがポイント!

RSと比べてウェイト位置がややフェース側に移動しており、スタンダードより重心を浅めにしていることが確認できます

面長なシェイプながらヒール寄りにボリュームがある形状は、個人的には大好きな形。個人差はありますがこれでトゥ側にボリュームがある形だと、全くつかまらなそうな印象になってしまいます

個人的に好きな点をもうひとつ。RS-Fはちょっとだけヒール側が出ているように見えるんです。そうすると安心してヒール側から打っていけるので、必ずスライス系の弾道が打てそうな安心感につながります

しっかり左に打ち出せてフェード系で戻ってくる弾道が打てました。フェースターンがしやすく、なおかつつかまりを適度に抑えた性能を持っていないと、この弾道はなかなか打てないんです。ドロー系の弾道もちゃんと右に打ち出せて打つことができました。ボールを自分でつかまえることができる方ほど使いやすいと感じるモデルだと思います

■RS +ドライバー

スタンダードのモデルをベースに、少し長めにそして少し軽めに仕上げた、飛距離を重視したモデル。ヘッドスピードの高速化と振りやすさを狙った仕様で、専用シャフトもいい仕事をしています。

ヘッド形状やデザインはスタンダードと共通。唯一の相違点はロゴに付いた「+」

ヘッド形状やデザインはスタンダードと共通。唯一の相違点はロゴに付いた「+」

共通のテクノロジーを搭載

共通のテクノロジーを搭載

個人的には、このフジクラ設計の専用シャフトが気に入りました。軽量ながらシャキッとしていて、強振してもしなり負けることなく、しっかりとついてきてくれます

ヘッドスピードを高めやすいモデル

ヘッドはスタンダードと共通で、違いは装着されているウェイトがスタンダードの8gよりも軽い5gが装着されている点。その分長さが0.25インチ長く設定されており、よりヘッドスピードを高めやすくなった設計になっています。振ってみるとスタンダードより10g以上総重量が軽くなっている効果もあって、確かに軽い力でヘッドを走らせることができますね。

打ってみるとこれがなかなか気持ちいい! まず好感触なのが専用に設計されたフジクラ製のシャフト。お借りしたのはRフレックスのモデルでしたが、しなりはちゃんと大きいのに、適度にシャキッとしていた芯があり、強振してもちゃんとついてきてくれます。

基本は、パワーのない方が軽やかに振って強い弾道が打てるモデルで、つかまり具合もスタンダードに準じた性能。ヘッドスピード38〜40m/sぐらいの方が効率いい弾道が打てそうな性能です。

個人的な偏った感想としては、Rフレックスでも強く振ったら振ったなりに飛距離につながってくれる懐の深いモデルという印象。やさしいクラブでいざとなったら力強く振って距離を出したい、なんて欲張りな使い方をするならこのモデルがおすすめです!

シャフトがシャキッとしているので強振もOK! 軽くてヘッドスピードも出やすいのでついついマン振りしたくなるモデルでした!

マン振りした数値です(笑) スピン量がほかのモデルより減っているのはまさに快芯の一撃が出たんでしょう! 軽いドローでしっかり飛距離につながりました!

まずは純正シャフトを試打するのがおすすめ

5代目となるRSシリーズは、3タイプの個性あるヘッドに、熟成の域に入った技術を搭載することで、ミスに強く、高い飛距離性能を持たせながら、幅広いゴルファーのニーズに応えるシリーズに仕上がっていました。

ボールをつかまえやすく高弾道の打ちやすいRS、つかまりを抑えてしっかりたたいていけるRS-F、楽して飛ばせていざとなったらたたいても行けるRS+。高性能でありながら分かりやすいのもいいですね。どのモデルも、いわゆる純正シャフトがしっかりと作り込まれているので、カスタムシャフトもいいですが、最初はぜひ純正シャフトのモデルを試打してみてください。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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