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セレクトストア限定モデル

テーラーメイド「P7MB」「P7MC」には、トッププロたちの要望が詰まってる!

オグさんです! 今回はテーラーメイドのアイアン2モデル、「P7MB」「P7MC」をお借りできましたので、試打レポートをお届けしたいと思います。

テーラーメイド「」「P7MB」(左)と「P7MC」(右)

テーラーメイド「P7MB」(左)と「P7MC」(右)

プロから信頼の厚い「P」シリーズ

「P」は、テーラーメイドがアスリート向けアイアンに使うシリーズ名。同社の契約プロがPシリーズのモデルを使っています。たとえば、タイガー・ウッズは専用に設計されたマッスルバックモデル「P7TW」を、2020年に史上初の秋開催となったマスターズを制したダスティン・ジョンソンは「P730」というモデルのプロトタイプを使用しています。

プロからも信頼の厚いPシリーズの中で、世界のトッププレイヤーからのリクエストに基づいて設計されているのが、今回お借りしたP7MBとP7MCになります。ツアーの最新のトレンドが詰まった2本! 早速見ていきましょう!!

■P7MB

軟鉄のみを使用した、いわゆる1枚物のマッスルバックアイアン。番手別にデザインされたオフセットを採用し、シャープな形状と美しさを持ちつつ、精密マシンミルド製法で精度の高い仕上がりを誇るモデルです。

幾何学的なデザインのバックフェース。ミラーとサテンを使い分け、美しく仕上げられたメッキにより、非常にうるわしいアイアンに仕上がっています

幾何学的なデザインのバックフェース。ミラーとサテンを使い分け、美しく仕上げられたメッキにより、非常にうるわしいアイアンに仕上がっています

適度にオフセット(グースネック)した小ぶりなヘッドに、薄めながらカチッとした角のあるブレードが特徴。特にネック部分がスリムな印象がありますね。構えて集中できる形状です

適度にオフセット(グースネック)した小ぶりなヘッドに、薄めながらカチッとした角のあるブレードが特徴。特にネック部分がスリムな印象がありますね。構えて集中できる形状です

フェース面は、テーラーメイドが誇るマシンミルド製法で精度の高い仕上げになっています

フェース面は、テーラーメイドが誇るマシンミルド製法で精度の高い仕上げになっています

やや丸みを帯びたソールでヌケもよさそう。ネックは昔のマッスルバックと違って、やや短めになっています

やや丸みを帯びたソールでヌケもよさそう。ネックは昔のマッスルバックと違って、やや短めになっています

最新技術で作った昔のアイアン

ひと言で言えば、“最新の製造技術と最新の思想で作った、古きよきモデル”です。最新のマッスルバックには、重心位置などを最適化するためにタングステンウェートなどを内蔵するモデルが多いのですが、P7MBは全番手で素材は軟鉄のみを使用。交じりっけなしのフィーリングを重視した作りになっています。

テーラーメイドが「ツアーインスパイヤードシェイプ」と呼ぶ形状は、世界のトッププレイヤーからのリクエストに基づいて設計されており、番手別に設計されたオフセット、狭いソール幅など、ボールを細かくコントロールして、狭いエリアを積極的に狙っていけるモデルと言えます。いわば100点を取りに行くためのアイアンです。

ロフト:#3 21°/#4 24°/#5 27°/#6 31°/#7 35°/#8 39°/#9 43°/PW 47°

ロフト設定は、7番で35°と、昔のマッスルバックアイアンの設定と同じ。飛距離性能は追求せず、操作性や縦の距離の安定感を重視しているのだと思います。

アスリートモデルとして文句なし!

構えてみると……いや〜美しい! モデル体型と言うか、ネック部分がやや低くスリムに仕上げられていて、いかにもヌケがよさそうです! 小ぶりなサイズと、薄めながら角を残したブレードが、カチッとしたイメージも出してくれるので頼りなさはありません。わずかにグースしている点も、適度な安心感を生んでくれるのでアスリート向けモデルのアイアンとして文句のつけようがないと思います。

ヒールの高さを低めに設定することでスマートな印象を与えてくれます。それでいて頼りなさがないのは、デザインの妙でしょう!

ヒールの高さを低めに設定することでスマートな印象を与えてくれます。それでいて頼りなさがないのは、デザインの妙でしょう!

打ってみると、マッスルバックらしい分厚い感触の重い弾道が飛び出します。上下の弾道の操作もやりやすく、高さを抑えたり、ラインを出したりなどがやりやすかったです。意外だったのが左右の操作性。そりゃもう、ガンガン曲がるのかと思っていたのですが、意外とマイルド。結構大げさにやっても大きく曲がらないので、いざとなったら安心して曲げに行ける印象。このへんがツアープロからのリクエストなんでしょうか?

ミスしたときはと言うと、マッスルバックらしくきちんと距離が落ちる性能。それでいて曲がりは少ないので、より安心して狭いエリアを狙っていける印象です。補正能力が高すぎると、ミスヒットした際に想定以上の飛距離が出てしまい、かえって難しくなってしまうことがありますから。

狙ったところに打ち出しやすく、上下の操作は楽にできるが左右の曲がりは若干抑えられたこのモデル。非常に実戦力が高いアイアンだと感じました!

データは5番アイアンです。ロフトが全く立っていないだけあって、飛距離はそれなりですが、高さもしっかり出ていてグリーンでもしっかり止まってくれそう。曲がり幅は抑え気味ですが、右に出して戻してくるといった、操作性の高いモデルならではのテクニックはしっかりと使えます

データは5番アイアンです。ロフトが全く立っていないだけあって、飛距離はそれなりですが、高さもしっかり出ていてグリーンでもしっかり止まってくれそう。曲がり幅は抑え気味ですが、右に出して戻してくるといった、操作性の高いモデルならではのテクニックはしっかりと使えます

■P7MC

P7MB同様、軟鉄のみを使用した1枚物の鍛造キャビティ。こちらもツアープレイヤーのリクエストを元に、精密マシンミルド製法で仕上げられていて、操作性に加えミスへの許容性を合わせ持つモデルです。

マシンミルド製法を存分に生かした、非常に細かくそしてていねいな仕上がりのバックフェース。機能はもちろん、所有感も満たしてくれます

マシンミルド製法を存分に生かした、非常に細かくそしてていねいな仕上がりのバックフェース。機能はもちろん、所有感も満たしてくれます

ヘッドの印象はMBとほぼ同じ。シャープさの中に適度な堅牢(けんろう)さを感じさせるきれいな形状です

ヘッドの印象はMBとほぼ同じ。シャープさの中に適度な堅牢(けんろう)さを感じさせるきれいな形状です

P7MB同様精密マシンミルドで仕上げられた精度の高いフェースが、プレイヤーの意思を正確にボールへと伝えてくれます

P7MB同様精密マシンミルドで仕上げられた精度の高いフェースが、プレイヤーの意思を正確にボールへと伝えてくれます

シャープでやや丸みを持ったソールもMBとほぼ同じ印象。ラフからでもスパッと抜けてくれそう

シャープでやや丸みを持ったソールもMBとほぼ同じ印象。ラフからでもスパッと抜けてくれそう

操作性とフィーリングを重視した鍛キャビ

このP7MCも、P7MB同様ツアープレイヤーからのリクエストを元に設計されたモデルです。タングステンウェートなどの異素材は使わず、操作性とフィーリングを重視した軟鉄鍛造キャビティアイアンになっています。製造方法もMBと同じく精密マシンミルド製法によりていねいに仕上げられていて、とても美しいアイアンになっています。

ロフト:#3 20°/#4 23°/#5 26°/#6 30°/#7 34°/#8 38°/#9 42.5°/PW 47°

ロフト設定は7番で34°と、こちらもクラシックモデルと比べると1°しか立っておらず、ほとんど飛距離性能は追求していませんね。操作性を重視しつつ、ミスへの許容性を適度に高めたモデルになっています。

アスリートが求めるやさしさがある

構えた印象はMBと同じで、スマートなのに頼りなさがない、絶妙な形状をしております。こちらも美しい!

打った感想は、MBと比べてしまうと少しだけ軽やかな印象はありますが、単体で見れば、十分厚めの気持ちいい打感が味わえます。操作性はMB同様、左右には必要以上に曲がらない適度な感じが魅力的。上下も、MBほどではないにせよ、十分打ち分けられる性能を持っています。キャビティの恩恵は、やや薄い当たりのときに感じました。ハーフトップでもボールを上げてくれて、飛距離ロスが少なくて済みます。とはいえ飛び過ぎることもないので、アスリートモデルの性格を有していますね。

キャビティモデルとしてみるとミスへの許容性が少ないと感じるかもしれませんが、操作性やフィーリング面などを重要視するアスリートが求める、ちょうどよいやさしさを具現化したモデルに仕上がっていると思います!

7番アイアンのデータです。スピン量、高さは申し分なし。ちょっと引っかけていますが、それでもフック回転は少なめで直進性の高さがうかがえます。MBと比べると間違いなく芯を外した時の飛距離ロスは少ないと思います。

7番アイアンのデータです。スピン量、高さは申し分なし。ちょっと引っかけていますが、それでもフック回転は少なめで直進性の高さがうかがえます。MBと比べると間違いなく芯を外した時の飛距離ロスは少ないと思います。

スキルがあるほどやさしく感じる2本

P7MBとP7MCは、現代の技術を使って作り上げた、操作を重視するゴルファーのためのアイアンだと思います。ミスしたときに予想外の球を打たないようなスキルを持ったゴルファーほど、やさしいと感じるはず。
逆、ミスしたときにどこへ行ってしまうかわからないようなゴルファーには扱いにくいアイアンとも言えます。

P7MB、P7MCは同社が指定したセレクトストア限定モデルとなっているのですが、性能がこれだけ尖っているだけに、きっちり自分に合わせたスペックでヘッドの性能をしっかり引き出してほしいというメーカーの思いがあるのでしょう。

ライバルモデルは、P7MBがタイトリスト「620MB」やキャロウェイ「APEX MB」、ピン「ブループリント」。P7MCがタイトリスト「620CB」、スリクソン「ZX7」、ミズノ「JPX921 ツアー」といったところでしょうか。

それにしても、2020年はアスリートモデルが豊作です! どれも微妙に個性があるので、機会があれば打ち比べてみることをおすすめします!

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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