Daddy’s Sneaker
Vol.8 ナイキ「ナイキ エア テイルウィンド 79」&「ナイキ デイブレイクタイプ」

2021年に来るナイキは“レトラン”! 買いは「ナイキ エア テイルウィンド 79」

本企画「Daddy’s Sneaker」は、30〜40歳代のパパにとって本当に使えるスニーカーを模索する連載企画。ここで言う同世代の平均的なパパたちとは、以下にように定義づけています。

・平日はスーツ姿で出勤。休日は全身ファストブランドで無難な感じにまとめがち
・休日のお出かけは、家族や子供を連れて公園や地元のショッピングモールへ
・自由に使える1か月分のお小遣いは3〜5万円

そんなパパたちがスニーカー選びで押さえておくべきは以下の3点です。

・生活圏内でも浮かないデザイン
・公園でも子供と走り回れる機能性
・地方でも買えて、値段は10,000円台前半が理想

以上の条件から導き出されるのは、「トレンドを超越したスタンダード」。履けば思わずテンションが上がり、とはいえ浮くことはない。ひと言で表すなら、“地に足のついたスニーカー”。ここでは、そのオススメモデルと、その履きこなし方を紹介します。

●連載アーカイブはこちら!

第8回テーマ/次に来るナイキは、レトラン顔で汎用性◎の「エア テイルウィンド79」!

スニーカー界のリーディングブランドとして、ファッション好きからスポーツファンまでを虜にするナイキから、オススメモデルを紹介!

スニーカー界のリーディングブランドとして、ファッション好きからスポーツファンまでを虜にするナイキから、オススメモデルを紹介!

世界中のスニーカー好きはもちろんのこと、パパ世代にも人気の高いNIKE(ナイキ)。本連載第1回でも、同ブランドの象徴的シリーズ「エア マックス」を取り上げましたが、今回は角度を変え、定番ではなく新作モデルに注目してみました。なかでも、どんな格好とも相性がよく、さらに昨今のトレンドでもある“レトラン(レトロランニング)モデル”をピックアップ!

……と、すんなりいきたいところですが、陸上競技用シューズから歴史をスタートさせたナイキだけあって、レトランにカテゴライズされるモデルは数多あり、狙い撃ちは困難です。そこで、税別10,000円以内という検索条件を追加。こうして、パパ世代の足元にハマる1足として浮かび上がってきたのが「ナイキ エア テイルウィンド79」です。その履き心地はもちろん、歴史やデザインにも触れながら、どんなスタイルに合うのか?といった視点を踏まえつつ、“買いのポイント”を検証してみました。

そもそも「ナイキ エア テイルウィンド 79」ってどんなスニーカー?

さて、序文でも触れたように、ナイキの象徴的シリーズといえば「エア マックス」。ですがその心臓部である「エア」テクノロジーが初搭載されたモデルを知らない人も、意外に多いのでは?

そもそも「エア」とは、NASAで技術開発者を務めていたフランク・ルディが考案した斬新なクッショニングシステムの名称。ミッドソール内部に、ガスを充填したエアバッグを埋め込むことで、耐久性を損なうことなくクッション性を飛躍的に向上させる、当時の最先端テクノロジーでした。これを1978年、ハワイのホノルルマラソンに向け試験的に発売されたランニングシューズに搭載し、初めて製品化に成功。70年代ランニングシューズの名作「エア テイルウィンド」の誕生です。そして翌年のグローバルリリースによって、世界中のランナーの間でその名を轟かせるようになりました。

そんな歴史的モデルを、シルエットはもちろん素材やカラーまでオリジナルにほぼ忠実に再現した、マニア歓喜の復刻モデルが、この「ナイキ エア テイルウィンド79」というわけです。ではここからは実物の写真をご覧いただきながら、細部を掘り下げていきたいと思います。

すっきりフォルムに安定感抜群のソール、ボトムスは何でもござれ

ナイキ「ナイキ エア テイルウィンド 79」の「ブラック/ホワイト-チームオレンジ」●撮影リース協力:「ビリーズ(https://www.billys-tokyo.net/shop/)」

ナイキ「ナイキ エア テイルウィンド 79」の「ブラック/ホワイト-チームオレンジ」
●撮影リース協力:「ビリーズ

ベースアッパーには、ハリがありながらも履き込むことで自然なシワが刻まれるナイロン素材を採用。アイステイ(シューレースの穴が並ぶパーツ)やトゥにはスエード素材を重ねることで、1970年代レトランモデルの定番コンビネーションを再現しています。

ここで注目すべきは、シュータンからトゥにかけての直線的なカッティング。これに加え、大きめの「スウッシュ」(ナイキのロゴマーク)がサイドにあしらわれていることで、シャープな表情に仕上がっています。さらに、「ナイキ エア」が内蔵されたミッドソールの厚みは、ほどよくボリューミー。後述する着用サンプルでも触れますが、これならどんな太さのボトムスにも対応してくれそうですね。

トゥ部分は、すっきりスマートなシルエット。ナイロンとスエードの質感の違いが生む、コントラストも良好です

トゥ部分は、すっきりスマートなシルエット。ナイロンとスエードの質感の違いが生む、コントラストも良好です

シンプルなデザインにも光る、往年の名ディテール

また、シュータンラベルやバックステーには、ブランド初期に採用されていたオレンジの「スウッシュ」や“縦ナイキ”のロゴなど、マニア泣かせなディテールも健在。シンプルなデザインだからこそ、細部のこだわりが光っています。

スポンジが露出したシュータンは、ラベルに記されたオレンジ色の「スウッシュ」もあいまってクラシカルな印象を強めます

スポンジが露出したシュータンは、ラベルに記されたオレンジ色の「スウッシュ」もあいまってクラシカルな印象を強めます

バックステー部分に刻まれたブランドロゴは、マニアの間で「縦ナイキ」と呼ばれる往年のディテールを再現したもの

バックステー部分に刻まれたブランドロゴは、マニアの間で「縦ナイキ」と呼ばれる往年のディテールを再現したもの

独特の凹凸パターンがすぐれたグリップ力を発揮!

本モデルにおける最大のポイントは、独特な形状が目を引くアウトソールです。これこそがナイキの創始者のひとりであるビル・バウワーマンが、朝食のワッフルを焼く鉄板から着想を得て考案したとされる「ワッフルソール」。凸凹のトラクションパターンによってグリップ力が向上しており、公園で走り回る子供を追いかける際に、その効果のほどが実感できるはずです。

また、巻き上げるように設計されたヒール部分は、走行時に自然な足の着地をサポートすると同時に、後ろ姿のアクセントとしても生かされています。各部のこだわりをしっかりとチェックしたところで、いつもどおりに着用サンプルをお見せしましょう。

お菓子のワッフルを焼く鉄板から考案されたという「ワッフルソール」は、フラットで安定感のある履き心地

お菓子のワッフルを焼く鉄板から考案されたという「ワッフルソール」は、フラットで安定感のある履き心地

“レトラン”とはいえ、モノトーン配色でモダンな印象

もうすっかり冬ですので、トップスはクルーネックのスウェットとナイロン素材のスウィングトップをレイヤード。ボトムスは、パパ世代の皆さんにとっても心強い味方であるユニクロの「スキニーフィットチノ2WAYストレッチ」(税込3,289円)をセレクトし、キャップでスポーティー感とストリート感を注入。これに「ナイキ エア テイルウィンド 79」を合わせてみると……!?

ナイキ「ナイキ エア テイルウィンド 79」の「ブラック/ホワイト-チームオレンジ」を着用

ナイキ「ナイキ エア テイルウィンド 79」の「ブラック/ホワイト-チームオレンジ」を着用

冬とはいえ筆者は厚着が苦手なほうなので、なるべく細身でまとめたモノトーンスタイルに、同じく黒と白を基調としたスニーカーというのは教科書どおり(笑)。レトランモデルと言いつつも、都会的な配色なのでモダンな印象を受けますし、すっきりしつつもほどよくボリューム感のあるフォルムが、細身でストレッチのきいたチノパンに違和感なくなじんでいます。もちろん、太めのボトムスにもハマりそう。

ちなみに、「ナイキ エア テイルウィンド 79」を着用してみると、意外にソールの厚みを感じました。とはいえ、歩きにくいということはなく、しっかりとした安定感。さらに、身長も若干盛れるので、スタイルUP効果が狙えると考えれば、むしろ加点材料と言えるでしょう。サイズ選びに関しては、横幅が広めなのでジャストサイズが正解ですが、可能なら事前に試着することをオススメします。

70年代レトランの名作を、現代的なスタイルにアップデート

さて、毎度のことですが、ここからは“オマケの1足”を紹介。

先述しましたが、ナイキには“レトロランニング”とカテゴライズされるモデルが、デザインアーカイブに多数眠っています。その中にあって、本記事の主役である「エア テイルウィンド」と並び人気を誇るのが、同じく1979年にデビューした「デイブレイク」です。

そして、ナイロンをベースにスエードを重ねたシャープなアッパーや、ワッフルパターンのアウトソールなど、両モデルに共通するディテールを継承しつつ、現代的にアップデートされて誕生したのが、ここで紹介する「ナイキ デイブレイクタイプ」というわけです。

ナイキ「ナイキ デイブレイクタイプ」の「ブラック/ホワイト」

ナイキ「ナイキ デイブレイクタイプ」の「ブラック/ホワイト」

本モデルは、ナイキ歴代デザイナーたちの知られざる努力への敬意を表し、2019年に設立された新レーベル「N.354」からの1足。レーベル名の「354」という数字は、70年代にナイキが契約していた天才ランナー、スティーブ・プリフォンテーンの叩き出した、当時の1マイルの最速タイム、3分54秒に由来するとのこと。こういったエピソードも、モノ好き&ウンチク好きのパパ世代にはたまりません。では続いて、細部をチェック!

アッパーの素材には、耐久性が高くてやわらかなスエードと、軽くて通気性にもすぐれたメッシュを採用。ともに黒の同色ですが、質感の違いもあってアッパーを立体的に見せています。さらに、レーベル名を記した切りっ放しのシュータンや、ステッチで縁取った「スウッシュ」など、オリジナルモデルの意匠を落とし込みながら大胆にアレンジ。まさに「温故知新」と言える絶妙なマッシュアップによって、懐かしくも新しいスタイルに仕上がっています。

ブランドのアイコンである「スウッシュ」は、ステッチワークで表現。ステッチはアクセントとしても使われています

ブランドのアイコンである「スウッシュ」は、ステッチワークで表現。ステッチはアクセントとしても使われています

シュータンラベルには、手描きのような味わい深いタッチで、レーベル名と「スウッシュ」が記されています

シュータンラベルには、手描きのような味わい深いタッチで、レーベル名と「スウッシュ」が記されています

ヒールカウンターは、ミッドソールと一体化&補強することで、走行時のサポート力を強化しています

ヒールカウンターは、ミッドソールと一体化&補強することで、走行時のサポート力を強化しています

アップデートされている個所は、アッパーだけにとどまりません。同ブランドのレトランモデルでは定番として認知されている、「ワッフルアウトソール」も例に漏れず。すぐれたトラクション&耐久性に、ヒールカウンターの補強も加えたことでサポート力は強化されています。その履き心地たるや、タウンユースだけではもったいないくらいにコンフォータブル。要はメッチャ履きやすい!ってことです(笑)。では、こちらもいざスタイリングとまいりましょう。

ナイキ「ナイキ デイブレイクタイプ」の「ブラック/ホワイト」を着用

ナイキ「ナイキ デイブレイクタイプ」の「ブラック/ホワイト」を着用

黒をベースカラーとしつつ、白のアクセントを効かせている点は、先述の「エア テイルウィンド79」と同様。ですが、全体のボリュームが抑えられている分、こちらのほうがスタイリッシュに感じられるのではないでしょうか。また足元以外のアイテムが、すべてオーセンティックな雰囲気をまとっていることも、現代的にアップデートされた意匠を引き立てる要因に。こちらを太めのボトムスで合わせるならば、くるぶし丈くらいに設定して、ソックスをチラッと見せるくらいが、バランスよくキマると思います。ぜひ参考までに。

【まとめ】リーズナブルだけど使える“コスパのよさ”こそが正義!

というわけで、今回はナイキ「ナイキ エア テイルウィンド79」と「ナイキ デイブレイクタイプ」をピックアップしました。

同ブランドのレトランモデルの魅力は、リーズナブル&すぐれた汎用性に尽きます。言い換えるならば、“コスパのよさ”。今回紹介した2足は、今買っておけばこれから1年、いや数年間は活躍すること間違いなし。コスパの追求が、パパの足元選びの命題ならば、これもまた最適解のひとつと言えるでしょう。

TOMMY

TOMMY

メンズファッション誌を中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛するアラフォー38歳。

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