Daddy’s Sneaker
Vol.9 アシックス「ゲルライト3 OG」

日本人のためのスニーカー「GEL-LYTE III OG」! “甲高幅広さん”は要注目

本企画「Daddy’s Sneaker」は、30〜40歳代のパパにとって本当に使えるスニーカーを模索する連載企画。ここで言う同世代の平均的なパパたちとは、以下にように定義づけています。

・平日はスーツ姿で出勤。休日は全身ファストブランドで無難な感じにまとめがち
・休日のお出かけは、家族や子供を連れて公園や地元のショッピングモールへ
・自由に使える1か月分のお小遣いは3〜5万円

そんなパパたちがスニーカー選びで押さえておくべきは以下の3点です。

・生活圏内でも浮かないデザイン
・公園でも子供と走り回れる機能性
・地方でも買えて、値段は10,000円台前半が理想

以上の条件から導き出されるのは、「トレンドを超越したスタンダード」。履けば思わずテンションが上がり、とは言え浮くことはない。ひと言で表すなら、“地に足のついたスニーカー”。ここでは、そのオススメモデルと、その履きこなし方を紹介します。

「Daddy’s Sneaker」の過去のアーカイブはこちら!

第9回テーマ/「甲高幅広さん」にこそ履いてもらいたいアシックス「ゲルライト3 OG」

70年以上もの歴史を誇り、日本を代表するスポーツメーカーとして知られるアシックスから誕生した、スポーツライフスタイルブランドがアシックスタイガーです。今回はその中から代表的モデルを紹介します!

70年以上もの歴史を誇り、日本を代表するスポーツメーカーとして知られるアシックスから誕生した、スポーツライフスタイルブランドがアシックスタイガーです。今回はその中から代表的モデルを紹介します!

本連載では、NIKE(ナイキ)などのグローバルブランドを取り上げる機会が多いのですが、以前紹介したMOON STAR(ムーンスター)の「810s(エイトテンス)」のように、日本人の足形にフィットするドメスティックブランドにも注目しないわけにはいきません。というわけで今回は、我が国を代表するスポーツメーカーとして海外でも評価の高いASICS(アシックス)が手がけるスポーツライフスタイルブランド、「ASICS SportStyle(アシックス スポーツスタイル)」をピックアップ! 

とは言え、よっぽどのスニーカー好きでもない限り、「アシックス スポーツスタイル」はパパ世代にはなじみが薄いのもまた事実。そこで何を選ぶのが正解かわからない読者諸氏にオススメしたいのが、同ブランドの代表作のひとつ「GEL-LYTE III OG(ゲルライト3 OG)」です。その履き心地はもちろん、歴史やデザインにも触れながら、「どんなスタイルに合うのか?」といった視点を踏まえつつ、「なぜ買いなのか!?」を検証してみました。

そもそも「ゲルライト3 OG」ってどんなスニーカー?

1987年、国民性と思考に違いのある国内と海外のランナーそれぞれの需要を満たすため、高い安全性と軽量性を用いて設計された、革新的なランニングシューズが「ゲルライト」。それから3年後の1990年に誕生したシリーズ3作目が、この「ゲルライト3」です。同モデルは、デザイナー・三ツ井滋之氏の、常識にとらわれず新しいことにチャレンジするという強い信念から、デザイン性だけでなく機能性にもこだわって作られました。海外では、2000年代後半にユーロ圏を中心に、セレクトショップの別注カラーが発売されるなどの盛り上がりを見せ、ここ日本でもストリートカルチャーに精通した玄人たちから支持を集めていました。

そんな同モデルの誕生から25周年目となる2015年、アシックスの中でスポーツライフスタイルブランド、アシックスタイガーが立ち上がるのと同時に本格的に復活。月替わりで各国の有力ショップとのコラボレーションモデルを発売し、これまた話題に。

そして生誕30周年を迎えた2020年からは、スポーツシーンで培ったテクノロジーをライフスタイルで提案するブランド「アシックス スポーツスタイル」の中心的存在として、ますます大きな盛り上がりを見せているモデルと言えます。では、ここからは実物の写真をご覧いただきつつ、細部を掘り下げていきたいと思います。

オリジナルモデルを忠実に再現しつつ、細部を快適にアップデート

アシックス「アシックススポーツスタイル」の「ゲルライト3 OG」の「ブラック/ブラック」 。2021年1月中旬発売

アシックス「アシックススポーツスタイル」の「ゲルライト3 OG」の「ブラック/ブラック」 。2021年1月中旬発売

今回紹介するのは、そんな「ゲルライト3」をベースにした復刻作「ゲルライト3 OG」。モノトーンカラーのレザーが大人の雰囲気を醸し出しながら、その名前の由来でもある衝撃緩衝材「ゲル」によるクッション性により、履き心地は抜群です。また、このOGモデルならではの特徴としては、オリジナルモデルのシェイプを忠実に再現している点があげられます。

斬新なシュータンがもたらす、包み込むようなフィット感

本モデルにおける最大の特徴は、シュータンと足首のライナーを一体化させ、縦に大きく2分割した「スプリットタン」です。これは、走行中の長距離ランナーがシュータンがずれることで感じるストレスを、解消するための独自設計。甲部分を包み込むようなフィッティングにより、毛細血管への圧迫を軽減し、日本人に多い甲高の足型でもラクチンなのです。さらに、脱ぎ履きも非常にスムーズにいくので、寝てしまった子供を抱えていても、買い物袋を両手に持っていても問題なし。このような機能面でのメリットはもとより、デザインとしてもすばらしく、「ゲルライト3」が名作と呼ばれる特徴のひとつでもあります。

同モデル最大の特徴が、2分割されたスプリットタン。足の甲部分を圧迫することなく全体を包み込み、実に快適です

同モデル最大の特徴が、2分割されたスプリットタン。足の甲部分を圧迫することなく全体を包み込み、実に快適です

いっぽう、同ブランドのアイコンとして知られるのが、アッパーサイドに配された「アシックスストライプ」のオーバーレイです。本モデルでは、やわらかな質感のレザーアッパーと同素材&同色にすることで自然になじませており、派手さを感じさせることはありません。またアンダーレイをナイロンメッシュにすることで、すぐれた通気性を確保し、同時に軽快さを演出。さらにヒールサイドにあしらわれたモデル名&「GEL(ゲル)」の刺繍が後ろ姿にアクセントを添え、デザイン性を高めています。

アッパーサイドのオーバーレイには質感のよいレザー、アンダーレイにはナイロンメッシュと、素材の対比も効いています

アッパーサイドのオーバーレイには質感のよいレザー、アンダーレイにはナイロンメッシュと、素材の対比も効いています

また、ヒールサイドに刻まれたモデル名の刺繍も、モノトーンボディの後ろ姿にアクセントを添えてくれるポイント

また、ヒールサイドに刻まれたモデル名の刺繍も、モノトーンボディの後ろ姿にアクセントを添えてくれるポイント

機能性インソールを新たにプラスすることで、履き心地を刷新

先述のように、この「ゲルライト3 OG」の原型は、長距離ランナーの着用を前提に作られたパフォーマンスモデル。ゆえに衝撃吸収性をキープできる「ゲル」ユニットを搭載した成形型ミッドソールにより、長時間の着用でも疲れにくくなっています。そのうえ、軽量性と衝撃吸収性を兼備する素材EVAを使用したインソールを内蔵するという、タウンユースにおいても実用的なアップデートが加えられている点も見逃せません。

アウトソール裏はフラットなパターンですが、グリップは上々。そもそも出自がランニングシューズなのでそれも納得

アウトソール裏はフラットなパターンですが、グリップは上々。そもそも出自がランニングシューズなのでそれも納得

以上のように、スニーカー好きにとっては、デザイン面と機能面の両方に語りどころがあるのがうれしいポイント。また、スポーティーでありながらシックで街履きに適しているという観点からも、“地に足のついたスニーカー”を標榜する本企画に適したモデルと言えます。ではこの辺りで、実際に着用したスタイルサンプルといきましょう。

大人の足元を、スポーティーかつシックに導いてくれる1足

いよいよアウターを着ないと厳しい時期となってきたので、トップスはブラック1色でまとめたスタジャンとサイドジップを配したスウェットをレイヤード。ボトムスには、もはや説明不要なくらいヘビロテしているユニクロの「スキニーフィットチノ2WAYストレッチ」(税込3,289円)を合わせ、キャップでスポーティーに味付け。これに「ゲルライト3 OG」を合わせてみると……!?

アシックス「アシックススポーツスタイル」の「ゲルライト3 OG」の「ブラック/ブラック」を着用

アシックス「アシックススポーツスタイル」の「ゲルライト3 OG」の「ブラック/ブラック」を着用

90sらしいちょっと丸みを帯びたシルエットの本モデルですが、モノトーンカラーなので表情はシックそのもの。独創的なシュータンもあいまって、ストリート×モードな印象さえ漂わせています。細身のチノパンは、足首に生地が溜まりすぎると野暮ったくなってしまいますが、こちらは履き口周辺がすっきりしているため、その点も問題なし。スポーティーさを生かすなら、足首にリブが付いたジョガーパンツを合わせてみてもいいでしょう。付属のシューレースは平ヒモですが、リフレクター糸が編み込まれた丸ヒモに変えるなどして、個性を出してみるのも面白いのでは?

筆者は甲高幅広という典型的な日本人の足型なのですが、着用した印象としては、表記サイズよりも小さめに感じました。または歩行時にはソールの厚みも感じます。したがって、普段よりも1/2〜1サイズアップしても、履き心地と見た目のバランスとしてはよさそう。

【まとめ】日本人のDNAにクリティカルフィットする着用感

というわけで、今回はアシックス「ゲルライト3 OG」をピックアップしました。

冒頭でも述べたように、日本を代表するスポーツメーカーであるアシックス。となれば、我々日本人の足にフィットする製品作りを追求しているのは当然のこと。なのに、これまで1度も履いたことがない人も多いのだから、実にもったいない話。なので、この機会にぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。あまりの足なじみのよさに、きっとヤミツキになること必至です!

TOMMY

TOMMY

メンズファッション誌を中心に、ファッションやアイドル、ホビーなどの記事を執筆するライター/編集者。プライベートでは漫画、アニメ、特撮、オカルト、ストリート&駄カルチャー全般を愛するアラフォー38歳。

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