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キャロウェイの2021年モデル

“名器”になりうる可能性! キャロウェイ「EPIC SPEED」「EPIC MAX」FW試打

オグさんです!
今回はキャロウェイの「EPIC SPEED フェアウェイウッド」と「EPIC MAX フェアウェイウッド」の試打レポートをお届けします。

キャロウェイ「EPIC SPEED フェアウェイウッド」(左)、「EPIC MAX フェアウェイウッド」(右)

キャロウェイ「EPIC SPEED フェアウェイウッド」(左)、「EPIC MAX フェアウェイウッド」(右)

すでに多くのプロが使うEPIC

「EPIC」は、2021年1月に発表されたキャロウェイの最新シリーズ。AIに開発課題を持たせ、シミュレーションを繰り返して設計される「フラッシュフェース」や、クラウンとソールをつなげることで余分なたわみを抑制する「JAILBREAK テクノロジー」など、独自の技術を盛り込んだ意欲作で、すでに多くのプロがEPICシリーズを使用しています。

EPICシリーズのドライバーは3モデルがラインアップされていますが、フェアウェイウッド(以下、FW)は2モデル。前作「MAVRIK」に設定されていたアスリート向けモデルである「SUB Zero」に相当するモデルはなく、EPICシリーズでは「EPIC SPEED FW」に集約されているようです。

MAVRIKのFWもやさしく飛ばせると評価が高かっただけに、本作でどのように進化してきたのか注目です。さっそく見ていきたいと思います。

■EPIC SPEED フェアウェイウッド

AIが設計した2本のブレードが高初速を生み出す、浅低重心設計の飛距離追求型モデル。

基本のデザインはドライバーと共通。グリーンをアクセントに使ったメカニカルな意匠で、ドライバーではソールのフェース側に4つのドットが配置されていましたが、FWでは2つの楕円形のバーに変更されています

基本のデザインはドライバーと共通。グリーンをアクセントに使ったメカニカルな意匠で、ドライバーではソールのフェース側に4つのドットが配置されていましたが、FWでは2つの楕円形のバーに変更されています

#3のヘッド体積は173ccで、アスリートモデルとしてはごく一般的なサイズ

#3のヘッド体積は173ccで、アスリートモデルとしてはごく一般的なサイズ

フェース素材は#5まで薄肉化、軽量化が可能なC300マレージング鋼を採用。高初速エリアを広く作れるフェースカップ構造で鍛造し、ミスへの寛容性と高いボール初速を実現させています

フェース素材は#5まで薄肉化、軽量化が可能なC300マレージング鋼を採用。高初速エリアを広く作れるフェースカップ構造で鍛造し、ミスへの寛容性と高いボール初速を実現させています

純正シャフトはドライバーと同じ三菱ケミカル「Diamana 50 for Callaway」。ほかにフジクラの「Speeder EVOLUTION VII FW」が用意されています

純正シャフトはドライバーと同じ三菱ケミカル「Diamana 50 for Callaway」。ほかにフジクラの「Speeder EVOLUTION VII FW」が用意されています

幅広いレベルのプレイヤーが使える

中級者から上級者、ツアープロまで、幅広いゴルファーを対象としたFW。
フェースカップ構造の特性を最大限に生かすために専用に設計された2本のブレード状のバー「JAILBREAK AI ベロシティブレード テクノロジー」を搭載。AIが対象ゴルファーのデータをもとに番手ごとに専用に設計するフェース「FLASHフェースSS21」との相乗効果により、高初速エリアを大幅に拡大し、ドライバー並みの反発性能を実現させています。

今っぽいアスリートモデル

お借りしたのは#3、Diamana for CallawayのSRフレックス装着モデル。アスリートの使用も視野に入れたモデルだけあり、ヘッドの奥行きが狭く、シャープな印象がありますね。個人的には芝からのヌケを考えると、これくらいのサイズが狙ったところに打ち出せそうで好みです。

まずはドライバーで40m/s相当のヘッドスピードで打ってみました。「EPIC SPEEDドライバー」もそうでしたが、打感に余計な振動が少なく、ソフトな感触が好印象。打音も小さめでアスリート好みの仕上がり。芯でとらえるとあまりに振動が少なく、飛距離出ているのかな?と疑いたくなるぐらいソフトですね。

弾道は、しっかり低スピンの強弾道です。打ち出し角はロフトなりなので、ドライバーで38m/sぐらいの方は#5のほうが安定して飛ばせます。ライナーでとにかく飛距離を稼ぎたいと考えるなら#3もいいでしょう。

キャロウェイは過去に名器と呼ばれるFWをいくつも生み出しているメーカー。このEPICシリーズのFWにもその可能性がありそうです。ボールの拾いやすさもこのFWのよさのひとつ

キャロウェイは過去に名器と呼ばれるFWをいくつも生み出しているメーカー。このEPICシリーズのFWにもその可能性がありそうです。ボールの拾いやすさもこのFWのよさのひとつ

ドライバーで43m/s相当のヘッドスピードでも打ち出し角はあまり変わらず、スピン量がちょっと増えるぐらい。飛距離がそのまま伸びていく感じでした。振れば振るほど距離につながるタイプですね。

つかまり具合はニュートラル。アスリートだけでなく中級者も視野に入っているだけあって、難しさは感じませんね。打点のミスへの寛容性もかなり高いです。弾道の操作もできますが、まずまずといった感じ。最近はツアープロでもミスへの強さと直進性の高さを重視する方が多いので、そういった点からも今風のアスリートが求めるモデルに仕上がっていると感じました。

かなりフェースを開いてインパクトした時のデータです。本来ならスライスしていきそうなところですが、ほぼ打ち出した方向に、真っすぐ飛んでいきました。飛距離もかなり出ており、今までのアスリートモデルと比べると直進性の高さとミスへの寛容性の高さがかなり高くなっていると感じました

かなりフェースを開いてインパクトした時のデータです。本来ならスライスしていきそうなところですが、ほぼ打ち出した方向に、真っすぐ飛んでいきました。飛距離もかなり出ており、今までのアスリートモデルと比べると直進性の高さとミスへの寛容性の高さがかなり高くなっていると感じました

└#3・純正シャフト装着モデル

└#3・カスタムシャフト装着モデル

└#5・純正シャフト装着モデル

└#5・カスタムシャフト装着モデル

└#7・純正シャフト装着モデル

■EPIC MAX フェアウェイウッド

高初速の弾道を維持しながら、つかまり性能と上がりやすさを強化した、やさしく飛ばせるモデル。

ソールの後方にウェイトが配置され、SPEED と比べると、見た目からもボールが上がりそうな印象を与えてくれます

ソールの後方にウェイトが配置され、SPEED と比べると、見た目からもボールが上がりそうな印象を与えてくれます

#3のヘッド体積は179ccと、SPEED比で少しだけ大型化されていますが、投影面積が広くなっており、数値以上に大きくなった印象を受けます

#3のヘッド体積は179ccと、SPEED比で少しだけ大型化されていますが、投影面積が広くなっており、数値以上に大きくなった印象を受けます

フェース素材はSPEEDと共通。AIの設計によるFLASHフェースはMAX 専用となります。ヘッド形状はなりシャロー(薄い)ですね

フェース素材はSPEEDと共通。AIの設計によるFLASHフェースはMAX 専用となります。ヘッド形状はなりシャロー(薄い)ですね

シャフトは三菱ケミカル「Diamana for Callaway」ですが、SPEED と比べて10g弱軽いモデルが採用されています

シャフトは三菱ケミカル「Diamana for Callaway」ですが、SPEED と比べて10g弱軽いモデルが採用されています

SPEEDよりも安定感がある

初心者から中級者をターゲットユーザーとし、ミスに強い設計のFW。SPEED 同様「JAILBREAK AI ベロシティブレード テクノロジー」を搭載することで高いボール初速を生み出し、「FLASHフェースSS21」は、対象ゴルファーの打点データを元に、MAX専用に設計されたものを搭載することで、ミスへの寛容性を高めています。SPEED よりも重心を深くしてつかまりをよくすることで、打点が多少ズレても安定して飛ばせるモデルに仕上がっています。

ミスに強くボールが上がる

お借りしたクラブは#3でシャフトはDiamana for Callaway 40のSR。ポンと置くとヘッドの奥行きがあり、投影面積が大きいので安心感がありますね。形状も丸形に近く、自然にスッと構えられます。

フェースアングルは少しだけ左を向いていますが、右へのミスが嫌なゴルファーにとってはむしろ安心材料だと思います。

こちらもドライバーヘッドスピード38m/s相当からスタート。SPEEDとの違いは打ち出し角。ボール初速は変わらない印象ですが、MAX のほうが明らかに高く打ち出せます。ボールがつかまる分、初速が稼ぎやすいのかもしれません。

ミスへの強さは、断然MAX。少々の打点のズレはなかったことにしてくれます。曲がりも少なく、少々トップ気味でもボールを拾ってくれるのがいいですね。

FW専用に設計されたJAILBREAK AI ベロシティ ブレード。この2本のバーが、ヘッドの余分なたわみを抑制し、フェースを効率よくたわませて高いボール初速を生み出しています

FW専用に設計されたJAILBREAK AI ベロシティ ブレード。この2本のバーが、ヘッドの余分なたわみを抑制し、フェースを効率よくたわませて高いボール初速を生み出しています

ヘッドスピードを速めると一気に印象が変わりました。打ち出し角が低めになり、ライナー性の弾道に。これは、シャフトがしなり戻りしきれず、ロフトが立ってインパクトしているのが原因だと思います。

これはこれで飛距離につながっているので悪くはありませんが、SPEEDよりも軽量に仕上げられていることもあり、フレックスがSRぐらいだとヘッドスピード40m/s前後がこのモデルの本来の性能を最も引き出せそうですね。フレックスSでも42m/sぐらいが適合値でしょう。

クラブのスペックに対し、ヘッドスピードが速すぎると弾道が低くなりやすいですね。飛距離にはつながっているのですが、本来のスペックとはちょっとかけ離れた弾道な気がします

クラブのスペックに対し、ヘッドスピードが速すぎると弾道が低くなりやすいですね。飛距離にはつながっているのですが、本来のスペックとはちょっとかけ離れている気がします

└#3・純正シャフト装着モデル

└#5・純正シャフト装着モデル

└#7・純正シャフト装着モデル

ある程度のミート力やパワーがあればSPEEDがいい

EPICシリーズのFWは、モデルごとの対象ゴルファーに合わせた飛距離とミスへの寛容性が、バランスよく詰め込まれた扱いやすいクラブに仕上がっていました。前作のFWと比べるとミスへの寛容性が少し上がり、飛距離性能が1段階高まった印象ですね。

EPIC SPEED FWは前作の2モデル分(MAVRIK FWとMAVRIK SUB Zero FW)のゴルファー層をカバーする役目を担うため、どんな仕上がりか興味がありましたが、ちょうどよいところに作ってきたなという印象でした。上級者が嫌うつかまり過ぎをおさえつつ、打点が多少バラつくゴルファーでも安定した強い弾道を打てるようになっています。MAXはミスへの強さを全面に出しつつ、飛距離につながりやすかったです。

ある程度ミートできる方には断然SPEEDがおすすめ。カスタムシャフトも用意されているのでパワーヒッターにも対応しています。MAXはFW全般が苦手な方、とにかく楽にFWを打ちたいという方におすすめですが、パワーがあるならSPEEDのほうがミートしやすく感じると思います。ぜひ試してみてください。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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