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デシャンボーで人気のコブラ製

全番手7番の長さ「KING RADSPEED ワンレングスアイアン」を打ってみた

オグさんです!
今回は、ゴルファーなら少なからず打ってみたいと思っているであろうクラブ、すべての番手が同じ長さに設定されている「ワンレングスアイアン」の最新モデル、コブラ「KING RADSPEED ワンレングスアイアン」をお借りできましたので、試打レポートをお届けしたいと思います。

コブラ「KING RADSPEED ワンレングスアイアン」

コブラ「KING RADSPEED ワンレングスアイアン」

長さを変えずに距離を打ち分ける設計

現代の一般的なアイアンは、長い距離を打つ番手ほど長く設計されています。長さを変えることで同じスイングでもヘッドスピードの差を作り、距離の打ち分けをしやすくするためです。クラブの長さが変わるとスイング中の遠心力の大きさが変わるため、振り心地に差が生まれます。その差を少なくするため、クラブが長くなるほど軽く作られているのです。

いっぽうワンレングスアイアンは、長さを変えずに距離を打ち分けできるように設計されたアイアンで、すべての番手が7番相当の長さになっています。ロフト角やライ角を普通のアイアン以上に工夫することで、同じ長さでも距離が打ち分けられるようになっているというわけです。

デシャンボーがアマ時代に発想した

ワンレングスアイアンは、アメリカのプロゴルファー、ブライソン・デシャンボーが、プロになる前の学生時代に独自の思想を元に作り上げたクラブ。デシャンボーはそのワンレングスアイアンを使って、アマチュアでありながらメジャートーナメントであるマスターズの予選を通過し、その有効性を結果で示しました(彼の独自の思想はクラブだけでなくスイング理論などにも適用される)。そして今でもワンレングスアイアンを使用し、メジャータイトルを含む9勝を挙げています。

かように、現在のゴルフクラブの常識を覆すクラブとして注目を浴びているのが、このワンレングスアイアンなのですが、その最新モデルが今回お借りしたコブラ「KING RADSPEED ワンレングスアイアン」。ワンレングスアイアンの使い心地はもちろん、一般的なモデルとの相違点など細かくレポートしたいと思います!

ちなみに、全番手が同じ長さのアイアンは数社から製品化されています。

バックフェースはいかにもハイテクが使われていそうな現代的デザイン

バックフェースはいかにもハイテクが使われていそうな現代的デザイン

KING RADSPEED ワンレングスアイアン #5

KING RADSPEED ワンレングスアイアン #5

KING RADSPEED ワンレングスアイアン #7

RADSPEED ワンレングスアイアン #7

KING RADSPEED ワンレングスアイアン #9<br>形状は、当たり前ですがちゃんとしたアイアン。長い番手は低重心化を図るためトップブレード部分をくり抜き、カーボンを埋め込むなどハイテク感を感じさせながら、カチッとしたイイ顔をしています。ちょっとグースなところもボールをほどよくつかまえてくれそうで、やさしそうなイメージを持たせてくれます

KING RADSPEED ワンレングスアイアン #9
形状は、当たり前ですがちゃんとしたアイアン。長い番手は低重心化を図るためトップブレード部分をくり抜き、カーボンを埋め込むなどハイテク感を感じさせながら、カチッとしたイイ顔をしています。ちょっとグースなところもボールをほどよくつかまえてくれそうで、やさしそうなイメージを持たせてくれます

ヘッド構造はポケットキャビティ。フェースはステンレススチールを鍛造製法で仕上げています。3Dプリンターでデザインされた軽量の格子状パーツをバックフェースに装着することで、低重心化を図りつつ心地よい打感や打音を実現しています

ヘッド構造はポケットキャビティ。フェースはステンレススチールを鍛造製法で仕上げています。3Dプリンターでデザインされた軽量の格子状パーツをバックフェースに装着することで、低重心化を図りつつ心地よい打感や打音を実現しています

ヒール側に3g、トゥ側に10gウェートを搭載することで重心位置がフェースのセンターへ来るように設計。直進性を高めて安定感を高めています

ヒール側に3g、トゥ側に10gウェートを搭載することで重心位置がフェースのセンターへ来るように設計。直進性を高めて安定感を高めています

「アーコス」というセンサー付きのグリップですべての番手が37.5インチにそろえられています。番手ごとに違うのはロフト角とライ角。それと、個人的な印象ですが、FP値、いわゆる出っ歯具合が違います

「アーコス」というセンサー付きのグリップですべての番手が37.5インチにそろえられています。番手ごとに違うのはロフト角とライ角。それと、個人的な印象ですが、FP値、いわゆる出っ歯具合が違います

これはこれで、アリではないか!?

ワンレングスアイアンの最大の特徴は、どの番手もかなり近いフィーリングで振れることです。ロングアイアンが苦手、ショートアイアンが飛ばないといった、アイアンの中で得意不得意がある方にはとても有効なモデルだと思います。

反対に、飛距離の出る番手ほど長い今のアイアンに対して、特に苦手意識を持っていない方はおそらくとまどうことでしょう。長さの違うアイアンに慣れてしまっているため、7番アイアンの長さのPW(ピッチングウェッジ)に違和感を覚えると思います。とはいえこれは慣れの問題が大きいでしょう。最初からワンレングスアイアンでゴルフを始めていたら、一般的なアイアンに違和感を覚えるでしょうから。実際、しばらく打っていると長めのPWにもそれほど違和感はなくなりました。

5番、7番、9番と連続して打っても振り心地に大きな差がなく、ちゃんと飛距離差は出ます。ボール位置もあまり意識することなく同じ位置で振れるので、再現性の高いスイングが身に付きやすくなりそう

5番、7番、9番と連続して打っても振り心地に大きな差がなく、ちゃんと飛距離差は出ます。ボール位置もあまり意識することなく同じ位置で振れるので、再現性の高いスイングが身に付きやすくなりそう

クラブとしての性能ですが、とてもバランスがよい仕上がり。打点のミスに強く、ある程度の操作性を持っているので、初心者から上級者まで使える懐の広いモデルです。打感はややソリッドですが、クリアな感触で不快な振動や硬さもありません。

正直、「これはこれでありだなぁ」と思いました。

このKING RADSPEED ワンレングスアイアンのカーボンモデルは、番手によって微妙にシャフト重量が違います。ロフトの立った飛距離の欲しい番手は振り抜きやすさを高めた仕様になっているようです。カタログを見るとヘッドバランスはどの番手も同じなので、ヘッド重量とうまくバランスを取って数値を変えずに振り抜きやすさを高めているのでしょう

このKING RADSPEED ワンレングスアイアンのカーボンモデルは、番手によって微妙にシャフト重量が違います。ロフトの立った飛距離の欲しい番手は振り抜きやすさを高めた仕様になっているようです。カタログを見るとヘッドバランスはどの番手も同じなので、ヘッド重量とうまくバランスを取って数値を変えずに振り抜きやすさを高めているのでしょう

#5のデータ

#5のデータ

#7のデータ

#7のデータ

#9のデータ<br>意外と飛距離も出ちゃうのがKING RADSPEED ワンレングスアイアンのよいところ。番手ごとの距離差もきちんとあるので、ロングアイアンのミート率が低い、ボールが上がらないなんて方は試す価値があると思います

#9のデータ
意外と飛距離も出ちゃうのがKING RADSPEED ワンレングスアイアンのよいところ。番手ごとの距離差もきちんとあるので、ロングアイアンのミート率が低い、ボールが上がらないなんて方は試す価値があると思います

使いこなすには慣れが必要か

アイアンというクラブの目的は、異なる距離から正確にターゲットを狙うこと。そのために複数本(番手)あり、同じスイングで距離を打ち分けられるようになっています。「複数のクラブの振り心地をいかに近づけるか」を、一般的なアイアンとは異なる方法でアプローチしたのがこのワンレングスアイアンです。その方法論に基づき、そこに最新のテクノロジーを使うことで、曲がりにくく、飛距離性能も高めたモデルがKING RADSPEED ワンレングスアイアンだと思います。

グリーンを確実にとらえる距離のショットをできるだけシンプルに打ちたい! 結果を重視したい! という方には素直におすすめできる仕上がりだと私は感じました。
ただ、使いこなすにはある程度慣れが必要だと思います。ゴルフ歴が長いゴルファーほど時間を要するでしょう。でも、慣れてさえしまえば、アイアンの番手によっての得手不得手が減らせるはずです。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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