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コスパ命、性能十分のゴルフウォッチ!ガーミン「Approach S12」

オグさんです! ガーミンのゴルフウォッチで低価格帯のモデル「Approach S12」を実際にコースで使ってみましたので、率直なインプレッションをお届けしたいと思います!

カラーはホワイト(右)ブラック(左)のほか、グラナイトブルー(中)というちょっとマットな仕上げの青をラインアップ

カラーはホワイト(右)ブラック(左)のほか、グラナイトブルー(中)というちょっとマットな仕上げの青をラインアップ

機能を絞ったコスパの高いモデル

ガーミンは、ゴルフ用GPSナビのマーケットをリードするメーカーのひとつです。軍事技術のために開発された精度の高いGPSを使い、航空や船舶、自動車などはもちろん、ゴルフや自転車などスポーツ分野の製品でも高く評価されています。

こちらの「Approach S12」(以下、S12)は、腕時計型のゴルフ用GPSナビ。機能を絞ることで同社の測位技術を使いやすくした、コストパフォーマンスの高いモデルとなっています。

直径43.7×厚み11.5mm、重量は34.1gと、腕時計としても非常にコンパクトなサイズ。装着しているとスイング中に気になるという方でも、これなら許容できそうな、軽い着け心地です。上位機種である「Approach S42」(以下、S42)は直径43.4×厚み11.7mm、重量が43gですから、S12はかなり軽量に仕上げられているのがわかります。

ディスプレイサイズは23×23mmで解像度は175×175ピクセル。モノクロですが、「S42」と同様の半透過型メモリーインピクセルというパネルを採用し、日光下でもクリアな可視性を実現しています。

衛星はGPS、GLONASS、みちびきに対応。上位機種の「S42」「S62」はみちびきのL1S信号のサブメータ級即位補強に対応していますが、「S12」はL1S信号ではなく、補完信号に対応しています。

バッテリー稼働時間は、ゴルフモードで最大30時間、ウォッチモードで最大10週間と超スタミナ仕様。これは「S42」のほぼ倍の稼働時間。1泊2日のゴルフ旅行も充電なしでこなしてくれそうです。防水機能は「S42」同様、水深50m相当の水圧にも耐える防水等級5ATMを取得しています。

ゴルフナビシステムのデータでは上位機種との差はなく、全世界42,000以上のコースデータを使用可能で、コース情報は無償でアップデート可能。簡略化されたコースレイアウトにハザードまでの距離、グリーンのフロントエッジ・センター・バックエッジまでの距離をわかりやすく表示してくれます。上位機種の「S42」「S62」に搭載されている、グリーンの形状を正確に表示するグリーンモードも、モノクロ表示ではあるものの搭載されています。

デジタルスコア管理機能もしっかりと搭載されており、専用のアプリと連動させることで自分のプレーのさまざまなデータ分析が可能です。手動ではありますが、クラブの飛距離情報などを詳細に記録することもできます。

「S12」は、「S42」と比べてタッチパネルではない点と、画面がモノクロである点が大きな違いですね。

<参考記事>
ゴルフウォッチ最初の1台に! ガーミン「アプローチ S42」のお手頃感がすばらしい

コース攻略プランを迅速に立てられる!

腕に装着してみた感じは、非常に軽量かつコンパクト。スイングのじゃまにはまったくなりません。「S42」よりもさらに軽く、シリコンバンドのおかげで滑りにくいのもいいですね。液晶はモノクロでも視認性はまったく問題なし! 白黒の表示をうまく使っているので、見間違えなく、はっきりと数字を読むことができます。

プレー前のコース設定もスムーズにできました。「S12」はタッチパネルではないのでサイドのボタンでセットするのですが、シンプルで迷うことなく設定できました。

日光下でも見やすいディスプレイはストレスがなく快適です。タッチパネルではありませんが、操作に迷うことはないでしょう

日光下でも見やすいディスプレイはストレスがなく快適です。タッチパネルではありませんが、操作に迷うことはないでしょう

プレー中の使用感は、快適のひと言。ハザードまでの距離、そのハザードを越えるまでの距離やレイアップする際の目安となる距離まで表記してくれるので、コース攻略のプランを迅速に立てることができます。

S12のコースレイアウト表記は線で表現されています。大体のハザードの位置はわかりますし、そのハザードまでの距離や超えるのに必要な距離が表示されるので、使い勝手としてはこれで困ることはありませんでした

S12のコースレイアウト表記は線で表現されています。大体のハザードの位置はわかりますし、そのハザードまでの距離や超えるのに必要な距離が表示されるので、使い勝手としてはこれで困ることはありませんでした

ハザードまでの距離だけでなく、レイアップの目安となる地点まで表記してくれます

ハザードまでの距離だけでなく、レイアップの目安となる地点まで表記してくれます

左はグリーンのフロントエッジ、センター、バックエッジまでの距離を表示。ひと目で情報がわかるのでとっても便利! 右はレイアップ地点の表示です

左はグリーンのフロントエッジ、センター、バックエッジまでの距離を表示。ひと目で情報がわかるのでとっても便利! 右はレイアップ地点の表示です

上位機種の「S42」はカラースクリーンですが、コースレイアウトは簡易的な表示です。「S12」はそのモノクロ仕様なのですが、見やすさに問題はないと思いました。カラーやタッチパネルにこだわらなければ、「S12」で十分満足できるでしょう。正確なコースレイアウトが知りたいという方は、コースの詳しい俯瞰図を見ることのできる「S62」がおすすめです。

GPS測位の精度ですが、個人的な使用感として「S42」「S62」と差は感じませんでした。コースの表記ともズレはほとんど確認できませんでしたし、使用していて疑問に思うこともなかったですね。とても高い測位精度を持っていると思います。

正確な距離を把握することは、安心感につながります

正確な距離を把握することは、安心感につながります

不安なくアドレスできればよりスムーズなショットをしやすくなるので、細かなミスが減りますね!

不安なくアドレスできればよりスムーズなショットをしやすくなるので、細かなミスが減りますね!

スコアは自分でボタンを押して入力。ホールは自動的に表示してくれるので、入力は簡単です

スコアは自分でボタンを押して入力。ホールは自動的に表示してくれるので、入力は簡単です

付けてスイングした感じでも違和感なし! シリコンバンドなので金属アレルギーのある方でも問題ないですね。汗で肌に密着するのが嫌な方は、リストバンドなどの上から装着してもいいと思います。軽量なのでズレにくいはずですよ

付けてスイングした感じでも違和感なし! シリコンバンドなので金属アレルギーのある方でも問題ないですね。汗で肌に密着するのが嫌な方は、リストバンドなどの上から装着してもいいと思います。軽量なのでズレにくいはずですよ

スマホアプリ「Garmin Golf」と接続すれば、入力したショットデータをコースレイアウトに表示することができ、自身のプレーを客観的に分析することができます。自分の課題を見つけ出すのに最適です

スマホアプリ「Garmin Golf」と接続すれば、入力したショットデータをコースレイアウトに表示することができ、自身のプレーを客観的に分析することができます。自分の課題を見つけ出すのに最適です

ゴルフ用GPSナビとして十分な性能

「Approach S12」はゴルフ用のGPSナビとして十分な性能を持っていました。ガーミンの他機種との違いは、ほぼディスプレイの表示とタッチ操作の有無のみです。

詳細なコースデータを正確に見たいのであれば「S62」になりますし、そこまで詳しい情報はいらないけれどタッチパネルなどで直感的に操作したいというのであれば「S42」がおすすめです。

「S12」は上位機種とほぼ変わらない正確な測位精度をシンプルな表示で確認でき、より負担のない軽さと長いバッテリー稼働時間が強みです。そして何よりリーズナブル! 何度かプレーしているゴルフ場などでおおよそのコース情報を知っている方にとってはこれで十分でしょう!

本機はGPSナビ入門用としては最適なモデルだと思います。ただこの便利さを知ってしまうと……上位機種にも興味が湧いてしまうのが一番の問題かもしれません。

取材協力:千葉バーディクラブ
写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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