流行のギアや練習器具、スイング理論などが大好物のゴルフ部員Nです。
最近流行しているボディーターン系のスイング(ピボットターン系とも)に取り組んでおりまして、何かいい練習器具はないものかと物色を続けておりましたところ、今回ご紹介する「Dr.Daniel byAWESOME ボディースルー」というアイテムに巡り合いました!
※以下、「ボディースルー」と表記します
こちらがボディースルー。角度を変えられる「くの字型」の棒です
このボディースルーを使って練習した結果、何がどうなるのかと言いますと、「カラダと腕の同調」が整うのだと思います。
現代のスイングは大きく分けると(まあ、異論はあるかもしれませんが、本稿では便宜上2分類とさせてください)、アームローテーションを大きく使うタイプと、それが小さく腕と体幹部を大きく回していくタイプがあります。前者はアームローテーションがインパクトの直前直後に胸の前で行われるのに対して、後者はアームローテーションがゆったりと(インパクト前にクラブが地面と平行になるあたりから、インパクト後にふたたび地面と平行になるあたりにかけて)行われます。
この2つの間のようなスイングタイプもあるらしいのですが、要は当人がどちらのスイングを理想としているかで判断すればいいのではないか、と。
で、ボディースルーが効くのは後者のスイングです。
動き始めから終わりまで、カラダと腕(つまりクラブ)を同調させて動かすことで、アームローテーションを抑えてインパクトの精度を向上させ、ボールの意図しない曲がりを抑える狙いがあります。
そのためには、クラブとカラダの距離を一定に保つことが重要で、その感覚を体感できるのがボディースルーのメリットだというわけです。
体格に合わせて曲げる角度を変えられます
伸縮性があるので、自分の体格に合わせてセット
いつものアドレスをしてボディースルーを握り、グリップがいつもの位置に、丸いボールが付いたほうを左胸に当たるように調整します
正面から見るとこんな感じ
左胸に当たっているボディースルーの丸い部分の圧が変わらないように、つまりグリップとカラダの距離を変えないようにバックスイング
その圧を感じながらフォロースルーまで振ります
筆者のイメージとしては両腕をなるべく曲げないように振るとうまくいくような気がしました。まだまだ修正すべき点は多々ありますが、まあ、一介のアマチュアの感覚ですので大目に見てください(笑)
たとえば、クラブを極端に開いたり閉じたりして上げる人の場合、ボディースルーを使うとかなり大きな違和感を覚えると思います。ボディースルーがカラダから離れたり、逆にアドレス時よりも強い圧がかかったりしたら、そこは要改善ポイント。カラダとボディースルーの圧が変わらないようにするには、自分のカラダのどこをどう動かせばいいのかを感じ取り、それをゆっくりと反復することでスイングは確実に変わると思います。
ボールを打たないので、自宅や職場(許される範囲で……)などで使えるのも大きなポイント。1日何回かボディースルー素振りを続けることで、カラダがその動きをインプットしてくれるでしょう。
ベストは、練習場にて、ボディースルー素振りをした後にハーフショットをしてみること。感覚が消えないうちにボールを打つことで、インプットの効率が上がるからです。
ボディーターン系のスイングで重要なのは、名前のとおり、カラダをターンさせること。骨盤や上半身を飛球線と反対側に回していくことでパワーを溜めます。その感覚もボディースルーを使うとわかってくるので、かなりすばらしいアイテムではないかと思います。
筆者は、このフォローの形をカラダに覚え込ませるよう練習しています。この形になるには、右のサイドベンドや肩の縦回転など、今まで気付かなかった動きを意識するようになりました
スイング改善の最中ですが、フォローで腕が伸びるようになってきました
かように、ボディーターン系スイングの習得に大きな効果をもたらすボディースルー。
スイングを新しいものに変えるのは容易ではありませんが、こういった器具を効果的に使うことで、一歩一歩前に進んでいくことが重要なのではないかというのが、使い続けてみての感想でした。
ご自身が取り組んでいるスイングはどういうタイプなのかを知るのが重要で、YouTubeやSNSで見るレッスンや、これら練習器具を取り入れていいかどうかをジャッジできるか否かが、現代におけるゴルフ上達のひとつのポイントのような気がしています。
もしコーチやプロに習っていたり、ゴルフスイングに詳しい仲間がいれば、相談してみるのもいいのではないでしょうか。
写真:野村知也
80台で回ったかと思えば、突然100打ったりするゴルフ部員。得意なクラブは強いて言えばミドルアイアン。苦手なドライバーとパッティングを安定させるべく、練習器具を漁る日々です。