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2つのBOAで即買い決定! フットジョイ「ツアーアルファ デュアルボア」

160 年以上の歴史を持ち、アメリカ男子ツアーで75年以上にわたって使用率ナンバーワンを誇るゴルフシューズブランド、フットジョイ。そのフットジョイ史上「もっともパワーにこだわった」というシューズ「ツアーアルファ」が登場しました。

始動からインパクト、フィニッシュまでのスイング動作中、シューズはどのように作用すべきなのかを分析し、プレーヤーの力を最大限ボールに伝えるために設計されているそうです!

ツアーアルファシリーズには、2モデルがラインアップされていますが、今回そのひとつ「ツアーアルファ デュアルボア」を履いてラウンドしてきましたのでレポートします。

BOAをアッパーにも搭載!

シューレースを結んだりほどいたりする手間をなくしたBOAシステム。シューズに足を入れたらダイヤルを回すだけで足にフィットしていく機構でおなじみですよね。ゴルフシューズは通常、BOAのダイヤルはかかと部分にひとつだけ搭載されていますが、このモデルはなんとアッパーにもダイヤルを備えているんです。

BOAのダイヤルを複数備えたゴルフシューズはこれが初めてというわけではないのですが、このモデルはアッパーとヒール、2つのダイヤルによって左右両側から足を包む「WRAPID2(ラピッドツー) BOAフィットシステム」を搭載。スイング時にゆるみやすい前〜中足部のフィット性を、なんと“スイングごとに”カスタマイズできるというのがセールスポイントとなっています!

アッパーにBOAシステムを備えていても、シンプルで落ち着いたデザイン

アッパーにBOAシステムを備えていても、シンプルで落ち着いたデザイン

アッパーのダイヤルは、なんと1mm単位でフィット性を調整できるすぐれもの! ヒールのみではかなわなかった、微細な調整を可能にしています

アッパーのダイヤルは、なんと1mm単位でフィット性を調整できるすぐれもの! ヒールのみではかなわなかった、微細な調整を可能にしています

新開発の「O.P.Sシステム」とは?

フットジョイ史上もっとも飛びにこだわったというこのツアーアルファシリーズですが、大きな秘密はフレームとソールに隠されています。

搭載される新O.P.S(Optimized Performance Stabilizer)システムは、以下の4つのテクノロジーから構成され、このシューズの性能を決定づけるものとなっています。

【1】アルファフレーム
【2】異素材仕様のミッドソール
【3】3Dモールドヒールカウンター
【4】アルファトクションアウトソール

【1】かかとの両サイドに「A」の形でせり出し、足の後部をしっかりとホールドしている銀色の部分が「A(アルファ)フレーム」。これと一体になった新パワープレートアウトソールが、従来よりも大きな安定性とグリップ力を生み出すと言います

【1】かかとの両サイドに「A」の形でせり出し、足の後部をしっかりとホールドしている銀色の部分が「A(アルファ)フレーム」。これと一体になった新パワープレートアウトソールが、従来よりも大きな安定性とグリップ力を生み出すと言います

【2】中〜前足部にかけて使われる素材は新たに開発されたEVA素材。前作の「Tour-X」に比べてクッショニング性能をおよそ13%も高めて快適性を向上。かかとには「FTF+」という別の硬いEVA素材を使い、かかとを包み込んでいます。これにより、歩行およびスイング時のズレやブレを抑えているのだそう

【2】中〜前足部にかけて使われる素材は新たに開発されたEVA素材。前作の「Tour-X」に比べてクッショニング性能をおよそ13%も高めて快適性を向上。かかとには「FTF+」という別の硬いEVA素材を使い、かかとを包み込んでいます。これにより、歩行およびスイング時のズレやブレを抑えているのだそう

【3】FTF+ミッドソールの上部に、さらに硬くて軽量なヒールカウンターでかかとをがっちりとホールド。3D立体成形により、スイング中に力のかかる部位をしっかりサポートします

【3】FTF+ミッドソールの上部に、さらに硬くて軽量なヒールカウンターでかかとをがっちりとホールド。3D立体成形により、スイング中に力のかかる部位をしっかりサポートします

フットジョイのツアーシューズに受け継がれているプラットフォームをアップデート。接地性を最大限に向上することを目指し、卓越したグリップとスイング時のパワーをアップさせるそうです

フットジョイのツアーシューズに受け継がれているプラットフォームをアップデート。接地性を最大限に向上することを目指し、卓越したグリップとスイング時のパワーをアップさせるそうです

ミッドソール、アウトソール、そしてフレームと、スイング時のパワーをみじんもロスさせたくないという思想で作られています。最新テクノロジーが詰まったようなヒールデザインが、それを象徴しているように思いました。

では、実際に履いてプレーした感じをお伝えします。

履き方とサイズ感にちょっと注意

さっそく履いてみます。アッパーにもBOAシステムが搭載されているので、足を入れるのはちょっとしたコツが必要。ダイヤルを緩め、履き口をガバっと広げて足を入れます。最初はとまどいますが、すぐに慣れます。

足がシューズに収まり、ヒールのダイヤルで締め上げるのはBOA搭載シューズを履くときの慣例ですが、このシューズはさらにアッパーを調整できるのがいいところ。ヒールだけではできなかった、甲からつま先にかけてのホールド感を微細に決められるのは本当にスゴいと思います。

アッパーのフィット感を調整しているうちに、ヒールから全部ゆるめてやり直すこともありました(笑)。

アッパーのパーツをゆるめて入り口を開き、足を入れます

アッパーのパーツをゆるめて入り口を開き、足を入れます

この部分を広げながら足を入れるといいような気がしました

この部分を広げながら足を入れるといいような気がしました

とりあえず足を入れてみた感じ

とりあえず足を入れてみた感じ

ヒールのダイヤルを締めた後、アッパーのダイヤルで微調整を行います

ヒールのダイヤルを締めた後、アッパーのダイヤルで微調整を行います

実際にプレーしてみると、ホールド感は言わずもがな。ただでさえよくできているシステムを改良したのですから、そりゃそうだよなと。足にピッタリとフィットするため、シューズの重さをほぼ感じずにプレーできます。

サイズは、いつものフットジョイより0.5cm小さめをセレクト。従来と構造が変わったため、目安として少しだけ小さめを選ぶといいようです。

で、飛距離について。
今回のラウンドで明確に何ヤード伸びた!とは言いがたいのですが、フットワークが使いやすいのを明確に感じました。特にかかと部分のホールドが強力で、シューズのほうから「足をあらぬ方向に動かしても、できる限りは受け止める」と言ってくるようです。

右かかとに乗った体重を左のつま先にシフトしていくイメージで動けます。まあ、あくまでイメージですが……

右かかとに乗った体重を左のつま先にシフトしていくイメージで動けます。まあ、あくまでイメージですが……

右足の蹴り上げも自然に。筆者の悪癖はスウェーとスライドなのですが、微細ながらそれが減っている感じがしました

右足の蹴り上げも自然に。筆者の悪癖はスウェーとスライドなのですが、微細ながらそれが減っている感じがしました

ホールド感を目当てに買ってもいい

飛距離が伸びるかどうかはさておき、フットジョイで初めて採用された2つのBOAシステムの出来が大変よかったと感じました。アッパーの締め付けを細かく調整することで、ヒールだけではどうしてもできなかったつま先あたりのホールド感をグッとアップさせています。

個人的には、この機能だけでも買いかなと思います。
従来と履き比べると、その違いはすぐにはわからないかもしれません。ですが、数ラウンドを通じると、疲労感やスイングの精度などが少しずつ改善され、はき続けることによりゴルファーにベネフィットをもたらす。そんなシューズなのではないかと感じました。

ゴルフ部員N(編集部)

ゴルフ部員N(編集部)

80台で回ったかと思えば、突然100打ったりするゴルフ部員。得意なクラブは強いて言えばミドルアイアン。苦手なドライバーとパッティングを安定させるべく、練習器具を漁る日々です。

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