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ライバル不在、とにかくやさしいUT! キャロウェイ「EPIC SUPER HYBRID」

オグさんです。今回はキャロウェイのユーティリティー(以下、UT)、「EPIC SUPER HYBRID」の試打レポートをお届けいたします。

キャロウェイ「EPIC SUPER HYBRID」

キャロウェイ「EPIC SUPER HYBRID」

ドライバー並みに力の入ったUT

2022年4月現在のキャロウェイの主力ブランドは、「ローグST」です。今回取り上げる「EPIC SUPER HYBRID」は、2021年の「EPIC」ブランドに属するのですが、決して古いモデルではありません。製品発表が2021年の12月で、発売が2022年の1月14日ですから、ローグSTが発表になる直前のモデルということになります。

製品の特性を簡単に表現すると「ウッド型ユーティリティーの性能を極限まで追求したクラブ」といったところでしょうか。

ボディとフェースにチタンを、クラウンにはカーボンを使用。キャロウェイ独自の技術である、AIが設計するFLASHフェースや、ジェイルブレイクテクノロジーも搭載しており、力の入れようはドライバー並みです。

はたしてどんなクラブに仕上がっているのか、見ていきましょう!

メカメカしい印象のソールデザイン。鈍い光を反射するクローム仕上げのソールに、脱着式のウェートと、「ジェイルブレイク AI ベロシティブレード」の搭載を暗示する円柱形のデザインが高性能を予感させてくれます

メカメカしい印象のソールデザイン。鈍い光を反射するクローム仕上げのソールに、脱着式のウェートと、「ジェイルブレイク AI ベロシティブレード」の搭載を暗示する円柱形のデザインが高性能を予感させてくれます

ウッド型UTとしてはヘッドサイズが大きく、投影面積も大きめ。とても安心感がありますね。ヘッド形状は、トゥ側にちょっとだけボリュームがあるオーソドックスなものです

ウッド型UTとしてはヘッドサイズが大きく、投影面積も大きめ。とても安心感がありますね。ヘッド形状は、トゥ側にちょっとだけボリュームがあるオーソドックスなものです

チタンを素材とし、AIが番手別に設計したFLASHフェースを搭載。オーソドックスなフェアウェイウッド(以下、FW)より、はるかにコストと手間がかかっています。やや大型なヘッドですが、チタンボディとカーボンクラウンで徹底的に軽量化されています。その余剰重量をヘッド内部に効率的に配置し、低重心で高い慣性モーメントを実現させています

チタンを素材とし、AIが番手別に設計したFLASHフェースを搭載。オーソドックスなフェアウェイウッド(以下、FW)より、はるかにコストと手間がかかっています。やや大型なヘッドですが、チタンボディとカーボンクラウンで徹底的に軽量化されています。その余剰重量をヘッド内部に効率的に配置し、低重心で高い慣性モーメントを実現させています

ロフト設定とシャフト

2H 16°/3H 18°/4H 21°/5H 24°/6H 27°

ロフトバリエーションは、UTとしては非常に豊富です。ロフトの立った番手はティーショットで、ある程度ロフトのある番手は、フェアウェイウッドでは厳しいライや、ロングアイアンの代わりとして使えそうですね。

シャフトは、50g台のカーボンが装着されています。適度なしなりとクセのない挙動を持っていますが、やや軽めの設定なので、信頼した武器として使うにはリシャフトする必要がありそうですね。

専用設計された三菱ケミカル「ディアマナ 55 for Callaway」。打ち手を選ばないミートしやすさが特徴

専用設計された三菱ケミカル「ディアマナ 55 for Callaway」。打ち手を選ばないミートしやすさが特徴

ミスに強く直進性が高い!

構えた印象は、やさしそうなUTといった感じ。投影面積が大きめなので、安心感があります。かといってFWほど奥行きはないので、操作性がよくミートしやすそうな印象を受けますね。こういった大きめのUTはFP値が大きい、いわゆる出っ歯気味のモデルが多いのですが、本モデルは適度なFP値にとどめ、構えやすくなっています。このFP値の違い、ゴルファーによって好みが分かれるのですが、アイアンのほうが好き、得意と感じる方は、FP値の小さい、出っ歯ではないモデルがマッチしやすいです。

お借りしたスペックは、4H(21°)のSフレックス。ドライバーでのヘッドスピード40m/sを意識して試打スタート。球質は適度な低スピンの中弾道で、前に飛んでくれます。

最も強く感じたのは、ミスへの強さ。少々の打点ズレでも弾道に差が出にくいです。特に、上下の打点のズレに強いですね。薄い当たりでも極端にスピンが増えにくく、高さもさほど変わりませんでした。直進性が高く狙ったところに安定してボールを運ぶことができます。

つかまりはニュートラルといってよいでしょう。ロフトが多いウッド系のクラブは自然とつかまる特性を持っていますから、難しいということはありません。もしスライスするのであれば、弾道調整機能を使ってつかまり性能を高めることもできます。

はじき感のあるソリッドな感触。余韻が短めで爽快感のある打感です

はじき感のあるソリッドな感触。余韻が短めで爽快感のある打感です

この2つの楕円形の部分はクラウンとソールをつなぎ、ヘッドの余分なたわみを抑制するジェイルブレイク AI ベロシティブレードの端っこ……だと思っていたのですが、その搭載をイメージさせる装飾みたいです(笑)

この2つの楕円形の部分はクラウンとソールをつなぎ、ヘッドの余分なたわみを抑制するジェイルブレイク AI ベロシティブレードの端っこ……だと思っていたのですが、その搭載をイメージさせる装飾みたいです(笑)

しっかり振ると、距離が出る

ヘッドスピードを高めていくと、やや弾道が高くなりますが、弾道の質は変わらず。極端なライナー弾道ではなく、適度な低スピンを伴う弾道です。番手にもよりますが、グリーンに直接落としても止まりそうです。

ヘッドスピードが低めのときはあまり感じなかったのですが、しっかり振るとよく飛んでくれます。大きめの弾道操作には向きませんが、パワーのさほどない方には安定した距離と方向性を提供し、パワーヒッターには適度なコントロール性と高い飛距離性能により、長い距離を狙う武器になってくれそうです。

トゥ側をやや高くしたフェースデザイン。FP値を抑えた形状と相まって、アイアンに近いイメージで打つことができます

トゥ側をやや高くしたフェースデザイン。FP値を抑えた形状と相まって、アイアンに近いイメージで打つことができます

狙ったところに飛び出し、適度なスピン量でキャリーもしっかりと出ています。UTで左のミスが多い方にもおすすめできます!

狙ったところに飛び出し、適度なスピン量でキャリーもしっかりと出ています。UTで左のミスが多い方にもおすすめできます!

同じようなUTはほぼ見当たらない

EPIC SUPER HYBRIDは、FW、ウッド型UT両方のデメリットをうまく軽減した、やさしいUTに仕上がっていました。FWよりもボールコントロールがしやすく、ウッド型UTよりもミートしやすく狙ったところに打ち出しやすい。それでいてミスに強く、飛距離性能も高いので、かなりの完成度と言えるでしょう。

同じようなポジションのクラブは、今のところ存在しないと思います。強いて言えば、性格は少し違いますが、同じキャロウェイの「APEX UW」でしょうか。

豊富なロフトラインアップにより、シャフト次第でドライバーとアイアンの間をこのモデルだけできれいに埋めることもできそうです。ウッド類が苦手な方は、試す価値があると思います。

写真:野村知也

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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