だから「ザ・ノース・フェイス」は選ばれる!

ザ・ノース・フェイスの悪天候対応トレッキングシューズ、10km歩いて判明した意外なこと

本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第36回は、「Vectiv Exploris FUTURELIGHT(ベクティブ エクスプロリス フューチャーライト)」をピックアップする。

本モデルは、ランやウォーク時のエネルギー効率を、安定性、推進力、グリップ力で追求する「VECTIV」システム搭載のトレッキングシューズで、アッパーにはミクロ単位のポリウレタン繊維を吹き重ねたナノフィルム状の防水透湿素材「FUTURELIGHT」を採用するなど、悪天候にも対応する1足だ。

「ベクティブ エクスプロリス フューチャーライト(Vectiv Exploris FUTURELIGHT)」(品番:NF02122)。公式サイト価格は、22,880円(税込)

「ベクティブ エクスプロリス フューチャーライト(Vectiv Exploris FUTURELIGHT)」(品番:NF02122)。公式サイト価格は、22,880円(税込)

悪天候時に浸水しにくいスペックを結集したトレッキングシューズ

ザ・ノース・フェイスの「べクティブ」と言うと、トレイルランニングのイメージが強いかもしれない。実際、「フライトベクティブ」や「ベクティブインフィニティ」といったプロダクトは、2021年のリリース以来、トレイルランニングカテゴリーにおいてシェアを拡大することに成功した。それだけに、「Vectiv=トレイルランニング」というイメージが強いかもしれないが、実はトレッキングシューズもラインアップされており、今回紹介する「ベクティブ エクスプロリス フューチャーライト」もそのひとつだ。

本モデルは、歩行や走行時のエネルギー効率を、安定性、推進力、グリップ力で追求するテクノロジー「VECTIV」を採用。また、アッパー素材には、ザ・ノース・フェイスが独自に開発した「FUTURELIGHT」を用いており、ミクロ単位のポリウレタン繊維を吹き重ねたナノフィルム状の防水透湿素材と、「Cordura(コーデュラ)」のリップストップメッシュで構成されている。軽量性を妥協せずに、防水性や耐摩耗性を向上させているのだ。

アッパーには、耐摩耗性にすぐれた「Cordura」リップストップメッシュを採用

アッパーには、耐摩耗性にすぐれた「Cordura」リップストップメッシュを採用

アッパー内部には、ザ・ノース・フェイスが独自に開発した「FUTURELIGHT」を採用。ミクロ単位のポリウレタン繊維を吹き重ねたナノフィルム状の防水透湿素材だ

アッパー内部には、ザ・ノース・フェイスが独自に開発した「FUTURELIGHT」を採用。ミクロ単位のポリウレタン繊維を吹き重ねたナノフィルム状の防水透湿素材だ

ミッドソールには、「3D TPUプレート」を内蔵することで多方向への安定性を高め、アウトソールにはさまざまな路面状況ですぐれたグリップ力を発揮する「Surface CTRL」を使用。さらに、ソールユニットをロッカー形状で成型することで、効率的な推進力を生み出すという。ファストパッキングやハイキングだけでなく、日常の遠出まで幅広く使いやすい1足と言えよう。

「3D TPUプレート」を内蔵したことで、多方向への安定性が大きく向上

「3D TPUプレート」を内蔵したことで、多方向への安定性が大きく向上

土、岩、木の根、落ち葉の上など、あらゆる路面で高いグリップ性を発揮するアウトソールパターン。刻みはそれほど深くなく、接地面積もある程度広いので、舗装路でのグリップ性も問題ない

土、岩、木の根、落ち葉の上など、あらゆる路面で高いグリップ性を発揮するアウトソールパターン。刻みはそれほど深くなく、接地面積もある程度広いので、舗装路でのグリップ性も問題ない

本モデルは、「FUTURELIGHT」テクノロジーを始め、悪天候時にもシューズ内部へ浸水しにくいスペックを結集している

本モデルは、「FUTURELIGHT」テクノロジーを始め、悪天候時にもシューズ内部へ浸水しにくいスペックを結集している

山岳地を往復10km歩行してテスト!

実際に履いて歩いてみた!

実際に履いて歩いてみた!

ザ・ノース・フェイスの「ベクティブ」シリーズは、特設サイトも作成されるなど、登場から1年が経過した今、ブランドにおいても業界においても、確固たるポジションを築くことに成功している。

筆者はこれまでに、トレイルランニングシューズの「フライトベクティブ」、「ベクティブインフィニティ」、そして「ベクティブ エンデュリス」の3モデルを履いて走った経験を持つ。いっぽう、「ベクティブ エクスプロリス フューチャーライト」は、トレッキングシューズに分類されるので、今回は「青梅丘陵ハイキングコース」を歩くことに。いつもは、「永山公園」から「矢倉台」まで行って折り返す約6kmを定番のテストコースとして使用していたが、今回は往復10kmの歩行でテストしてみた。

まず、足を入れた感覚は、ランニングシューズと比較して、アッパーのフィット感やサポートがよりしっかりしていた。最近は、ランニングシューズ以外のモデルを履く機会が少なかったので、懐かしい感覚だ。特に、つま先部分が守られている感覚は、オンロード用ランニングシューズでは感じられないので、何だか頼もしい。

手元のスケールで計量してみると、片足345g(サイズ26.0cm)と、重量は一般的なランニングシューズよりも重いが、昔ながらのトレッキングシューズと比較すると圧倒的に軽い。立っている状態でのミッドソールの沈み込みはほとんどなく、安定性の高さが感じられた。

歩き始めてみると、同じ「ベクティブ」シリーズにおいても、トレイルランニング用の「フライトベクティブ」とは履き心地がかなり異なることが理解できた。特に、着地安定性は段違いにこちらのほうが高い。最近主流のフワフワしたミッドソールのランニングシューズを履いているユーザーには硬く感じるかもしれないが、使用する場所が舗装路よりもやわらかい土の山岳地である場合が多いので、衝撃吸収性はこの程度で問題ないだろう。逆に、脚力はほとんどロスすることなく路面に伝わるので、スイスイと進む。上り坂でも高い推進力が感じられた。

アウトソールは、トレッキングシューズとしては刻みが浅いものの、土、岩、木の根、落ち葉の上など、あらゆる路面で高いグリップ性を発揮。山道を歩いている時間帯は雨に降られなかったので、ぬかるんだ路面でのグリップ性のテストを行えなかったのは残念だったが、市街地を歩いている時に雨が降りだし、濡れた舗装路では滑ることなく、軽快に歩けたのは意外だった。なぜなら、一般的にトレッキングシューズのアウトソールは接地面積が狭く、濡れた舗装路は鬼門で、滑って身体を強打している人を見ることもあるが、このシューズはアスファルト、コンクリート、そしてマンホールといった場所でも極端に滑ることはなかった。

そして、アッパーに採用された「FUTURELIGHT」は、すぐれた防水透湿性を発揮してくれた。この日のような小雨程度ではシューズ内部の浸水はまったく発生しなかったし、10km着用した程度では、靴内部の蒸れも感じなかった。

山道でのパフォーマンス性能に話を戻すと、あまりに履きやすかったので、10kmの行程のうち後半の4kmほどは、上り下り問わずに走ってしまったのだが、このシューズがトレッキングシューズにカテゴライズされるのを忘れるくらいに走りやすかった。

そして、あることを思い出した。それは10年以上前のトレイルランニングシューズは、この「ベクティブ エクスプロリス フューチャーライト」のような、安定性を重視した走行感だったということ。現在のトレイルランニングシューズは、軽さやクッション性も重視したオンロードシューズにスペックを寄せたシューズが幅をきかせているが、当時はトレッキングやハイキングからトレイルランニングに転向する人が、ロードランニングからの転向組以上にいたことから、その頃のベストセラーであるモントレイルの「マウンテンマゾヒスト」を始め、着地安定性やアッパーのサポート性、保護性を重視したシューズがポピュラーだったのである。

【まとめ】防水透湿性と軽量性にすぐれたトレッキングシューズだった!

以上のことから、「ベクティブ エクスプロリス フューチャーライト」は、防水透湿性と軽量性にすぐれたトレッキングシューズであり、これ1足でトレッキングを始めとしたアウトドアアクティビティからタウンユースまで対応する汎用性にすぐれた1足であることが理解できたと思う。特にトレイルでは、ウォークだけでなく、ランにも十分対応してくれたのは意外であった。

ひとつ注意したいのが、防水透湿性にすぐれた「FUTURELIGHT」を採用している点。このテクノロジーは、シューズ内部への浸水を防いでくれるが、履き口などから水が入った場合は、メッシュ素材のシューズよりも水の抜けが遅い。小雨程度なら問題ないが、雨が強い日は防水性にすぐれたロングパンツを着用するか、市販のゲイターで履き口からの浸水を防ぎたい。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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