オグさんです。今回は、ガーミンのGPSゴルフナビ「Approach G80」の機能が大幅にアップデートされたということで、再度コースでレビューしました。新機能を含む使い勝手などを、改めてレポートしたいと思います。
<前回記事はこちら>
上達までサポートしてくれるGPSゴルフナビ・ガーミン「Approach G80」
十分完成されたGPSナビなのですが、機能がアップデートされ、さらに使い勝手がよくなりました!
なぜ「Approach G80」をもう1度使ってみたかというと、このたび新しく“グリーン傾斜の情報”が確認できる「Green Contour(グリーン コンツアー)」という機能が利用できるようになったからです。このサービスは、「Garmin Golf アプリ」の有料サブスクリプションサービスのひとつで、加入すると、下記のガーミンのデバイスや、同アプリをダウンロードしたスマホなどで使用することができます。
対応デバイスは、下記のとおり。
「Approach G80」
「Approach S60」
「Approach S62」
「Approach Z82」
「fenix7シリーズ」
「epix」
ということでさっそく、千葉県の「千葉バーディクラブ」をラウンドしながら、使ってみました。
グリーン周りまでは、GPSナビとしてさすがの使いやすさ。グリーンやハザードまでの距離がコース図と共に表記され、欲しい情報がひと目で確認できます。
今回追加された「グリーン傾斜情報」は、文字どおり、グリーンの傾斜を表記してくれるものです。表示のモードは、「勾配モード」と「高度モード」の2種類。前者は、傾斜方向を矢印で表記し、傾斜の強さを色で表してくれます。後者は、傾斜の高低を濃淡で表し、傾斜の強さは緑の等高線で表してくれます。
これは「勾配モード」。写真では、矢印の方向に向かって下り傾斜だということがわかります。全体が水色なのは、傾斜がゆるやかであることを示しています
こちらは「高度モード」。等高線が傾斜の情報、つまり凹凸の形です。緑色が濃い場所ほど、低くなっていることを表しています
「勾配モード」と「高度モード」は、ワンタッチで切り替え可能。直観的に見やすいほうを選んでもよし、併用してもよし、ですね
グリーン傾斜情報の効果的な使い方は、パッティングの直前ではなく、グリーンを狙うショットの前に見ること。グリーンのどのあたりに付ければ次のパットがやさしいかなどが事前に確認できるため、アプロ―チの狙いなどが明確になります。ピンだけを見ていると、ミスした時に難しいパットが残ってしまうことが往々にしてありますからね。もちろん、パッティングの際の貴重な情報にもなります。
初めてのコースでスコアを出したいならば、非常にありがたい機能です
残り距離と一緒にグリーンの傾斜が確認できちゃうと、なんだかゲームと錯覚しそうです(笑)
ショートゲームにおいては、事前に得られる情報が多いに越したことはありません。グリーンオーバーはダメとか、右サイドに打つとパッティングが楽だとか、狙うべき(または避けるべき)ポイントが明確化されますからね
最近のゴルフゲームをプレイしたことがある方ならわかると思いますが、カップに寄せるにはグリーン周りの傾斜情報が不可欠。こんなことを言うと、「実際のゴルフでそこまで考えている余裕はないし、狙ったところに打てないから!」なんて声が聞こえてきそうです。
ですが、狙わないでアバウトに打つのと、落としどころをきっちり決めて打つのでは、集中力の高まりが異なります。余計なミスを減らしたいなら、グリーンの傾斜は絶対に欲しい情報ですね。
実はこの機能、現地に行かなくても、コースの情報が見られます。アプリのトップ画面の「新しいラウンドを開始」をタップし、コースを検索し、コースを選択してスタートするだけ。本来はラウンド中にスマホでコースレイアウトやグリーンの情報を見たり、スコアカードを入力したりするモードですが、事前の予習にも応用できてしまいます。今度回るコースをしっかり予習し、攻略のイメージを事前に高めておけば、ラウンドがより楽しく有意義になることでしょう!
グリーン傾斜情報は、「Garmin Golfアプリ」をダウンロードしたスマホなどでも見ることができます。アプリのほうが情報は細かいので、事前の予習にはこっちのほうがよさそうですね
取材のときに付いていただいたキャディさんがコースを熟知した方でしたので、画面を見せて率直な意見を聞いてみました。
すると、「傾斜の頂点とかが微妙にズレているところもありますが、大体合っていますよ」とのこと。さすがに、実際のコースを熟知している方にはかなわないようですが、精度は十分高いと言っていいと思います。
キャディさんの経験と目にはまだかなわないようでしたが、お墨付きをいただきました!
「Approach S62」などのゴルフウォッチでもこのサービスは有効。ペアリングしたスマートフォンからグリーンの傾斜を確認できます
グリーンの傾斜情報は、手元にあるに越したことはありません。あったほうがスコアメイクには確実に有利ですし、1度使ってしまうと、ないと不安になるほど頼りになります。特に初見のコースで威力を発揮しそうです。
使い方のコツとしては、グリーン周りに着いた時点でチェックするのではなく、グリーンを狙うショットを打つ地点から確認しておき、あらかじめ狙いを決めておくこと。この新機能「Green Contour(グリーンコンツアー)」を使っていると、次の1打を考えてマネジメントするクセもつきそう。「Approach」シリーズの魅力をさらにアップさせる機能でした!
1か月間無料で使えるトライアルプランがあるので、ぜひお試しあれ。
1か月間無料で使えるトライアルプランがあるので、ぜひお試しあれ。
※「Green Contour」の利用には、サブスクリプションへの加入が必要です。
トライアルプラン:1か月無料
月間(30日)プラン:1,180円/月
年間(365日)プラン:11,800円/年(2か月分お得)
写真:野村知也
取材協力:千葉バーディクラブ
ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。