だから「ザ・ノース・フェイス」は選ばれる!

“フルマラソン以上”を目指す人へ! TNF「ウルトラ フォワード」の推進力に刮目せよ

本連載「だからザ・ノース・フェイスは選ばれる!」は、現在セールス絶好調のザ・ノース・フェイスが、ユーザーから選ばれる理由を検証する企画。第37回は、「Ultra Forward(ウルトラ フォワード)」をピックアップした。

本モデルは、100kmレースを始めとして、フルマラソン以上の距離を走るロードレース、ウルトラマラソンにおいて好成績を残すために開発されたシューズ。ミッドソールとアウトソールが一体成型されているほか、軽量性と摩耗耐久性を向上させたビブラム社の「morflex HAEラバーアウトソール」を搭載するなど、超長距離を効率よく走るためのスペックが結集されている。

「ウルトラ フォワード」の「TNFブラック×TNFホワイト」(品番:NF52200)。公式サイト価格は、19,800円(税込)

「ウルトラ フォワード」の「TNFブラック×TNFホワイト」(品番:NF52200)。公式サイト価格は、19,800円(税込)

ザ・ノース・フェイスのフットウェアの中では、前回紹介した「ベクティブのコレクション」がトレイルランニングやハイキングカテゴリーにおいてシェアを大きく伸ばすことに成功している。そして、これらアウトドアフィールド対応シューズのヒットに続いて期待されているのが、オンロードランニングのカテゴリーだ。

同カテゴリーのシューズは、これまでも「ピナクルランナーII」を始めとして、いくつかリリースされてきたが、今回紹介する「ウルトラ フォワード」は、100kmレースなど、ウルトラマラソンで好成績を残すために開発されたモデルだ。部位ごとに解説していこう。

まずアッパーには、フィット感と通気性を高いレベルで追求したエンジニアードメッシュを使用。

アッパーには、部位によって織り方を変えたエンジニアードメッシュを使用。フィット感と通気性を高いレベルで確保することに成功し、長時間の走行でも快適性をキープする

アッパーには、部位によって織り方を変えたエンジニアードメッシュを使用。フィット感と通気性を高いレベルで確保することに成功し、長時間の走行でも快適性をキープする

ソールユニットは、ミッドソールとアウトソールが一体成型されたもので、軽量性と摩耗耐久性を高次元で両立させたビブラム社の「morflex HAEラバーアウトソール」を採用。またそのアウトソールは、一般的なランニングシューズのものよりも面積が広く、着地安定性の向上に成功している。

ビブラム社の「morflex HAEラバーアウトソール」は、ミッドソールとアウトソールが一体成型されており、軽量性と摩耗耐久性を高次元で両立。硬度はかなり高めで、着地時に大きな衝撃を受けた際も変形は最小限。安定性の高さも特筆すべきレベルを確保している

ビブラム社の「morflex HAEラバーアウトソール」は、ミッドソールとアウトソールが一体成型されており、軽量性と摩耗耐久性を高次元で両立。硬度はかなり高めで、着地時に大きな衝撃を受けた際も変形は最小限。安定性の高さも特筆すべきレベルを確保している

さらに、横から見ると、弧を描いたような形を形成しており、着地から蹴り出しまでロッキングチェアの動きのように、前方への自然な推進力を提供してくれるという。

履き口の内側部分に凸型パッドを配すことで、ヒール部分のフィット性を向上。かかとの浮きを防止して、より効率のよい走行に貢献してくれる

履き口の内側部分に凸型パッドを配すことで、ヒール部分のフィット性を向上。かかとの浮きを防止して、より効率のよい走行に貢献してくれる

アウトソールは、アスファルトやコンクリートといった舗装路で最高のグリップ性を発揮するコンパウンドとパターンを組み合わせている

アウトソールは、アスファルトやコンクリートといった舗装路で最高のグリップ性を発揮するコンパウンドとパターンを組み合わせている

【実走!】最近履いたランニングシューズでは五指に入るほどの高い推進力

実際に走ってみた!

実際に走ってみた!

まず、「ウルトラ フォワード」を手にしてみると、そのシルエットから想像するよりも明らかに軽く感じる。デジタルスケールで計量すると260g。同種のランニングシューズとしては、軽量な部類と言えよう。

ソールユニットを指で押してみると、素材の硬さを感じ、指で押したくらいではほとんど変形しないくらいだった。

次に足を入れてみると、どちらかいうとタイトなフィッティングで、足長もさほど長くなく、つま先の捨て寸も少なめ。立っている状態では、ソールユニットが潰れる感覚はほぼ皆無で、ソールユニットの弧を描く形状により、自然と前方へと転がってくれそうな感覚が伝わってきた。

実際に走り始めてみると、着地から蹴り出しまでの一連の動作がスムーズ。フラットなアウトソールパターンは転がりへの抵抗が少なく、無理なくペースアップが可能だ。幅広のソールユニットを採用していることもあり、着地安定性も高レベルだと感じた。

5分50秒/kmのペースで走り始めて、最終的に4分40秒/kmまで加速したが、最近履いたランニングシューズでは五指に入るほどの高い推進力を体感することができた。

いっぽうで留意すべき点は、前述のようにソールユニットがかなり硬いので、衝撃吸収性の高いランニングシューズに慣れたランナーには、脚部、特に関節への負荷が気になるだろう。自分はどちらかいうと脚部が頑強で故障も少ないので特に気にならなかったが、ビギナーランナーや故障しがちなランナーには向かないかもしれない。

【まとめ】フルマラソン以上を走ってみたい中級ランナーにおすすめ!

以上のように「ウルトラ フォワード」は、ウルトラマラソンで好成績を残すために開発されたシューズだけあって、そのすぐれた推進力を始めとして、高いレベルの走行性能を着用者に提供してくれる。

いっぽう、硬度の高いソールユニットを履きこなすためには、ある程度の脚力が必要不可欠。ここでいう脚力は、「速く走れるかどうか?」ということだけでなく、「脚が丈夫かどうか?」ということも含まれる。自分は速いランナーではないが、関節周りにしっかりと筋肉が付いており、故障の少ないランナーということもあり、「ウルトラ フォワード」のソールユニットがほとんど変形せず、前方へと転がる感覚をポジティブに受け入れられ、比類なき推進力を体感することができた。

このシューズが最もマッチするのは、ブランド側が開発ターゲットとした「これまで以上の記録をウルトラマラソンで収めたい」、「メジャーなウルトラマラソンの大会において上位でゴールしたい」という上級ランナーだが、個人的におすすめなのは「これまでフルマラソン(42.195km)以上の距離を走ったことがないが、いつか走ってみたい」と思っている中級レベルのランナー。このシューズの自然に転がるような推進力の高さは、特にレース後半で効果が絶大だと思う。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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