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ぶっ飛びアイアン「UD+2」の後継機「ドライブスター」登場。この顔、一見の価値あり!

オグさんです。今回はヤマハの新製品「DRIVE STAR」(以下、ドライブスター)アイアンの試打レポートをお届けします。

高い人気を誇っていた「UD+2」シリーズが、ネーミングも新たにモデルチェンジ!

高い人気を誇っていた「UD+2」シリーズが、ネーミングも新たにモデルチェンジ!

中・上級者にも使ってほしい!

ドライブスターは、ヤマハのエンジョイ派向けブランド「インプレス」に属するブランニューシリーズ。飛距離とやさしさを追求した「UD+2」の後継モデルに当たります。UD+2シリーズのアイアンは、「プラス2番手の飛び」のキャッチコフレーズとともに、「飛び系アイアン」というジャンルの嚆矢(こうし)となった大人気モデル。発表当時に絶大な人気を誇っていた「ゼクシオ」シリーズの牙城を崩した、唯一のアイアンでした。

そんなUD+2、エンジョイ派のゴルファーからは高い評価を受けていますが、一部の中・上級者からは敬遠されるケースが少なくありません。その理由は、ヘッド形状とつかまり過ぎる性能。UD+2の持つ飛距離性能ややさしさに合わせ、「フックフェース」や「強めのグースネック形状」をわかりやすく採用しているのですが、それが顔にこだわるゴルファーや、フック系のミスを嫌がるゴルファーに受け入れられなかったのです。

そんなユーザーの声に応え、今回のドライブスターは、形状やつかまり具合はもちろん、打感などのフィーリング面にも力を入れて開発されました。

はたして、どのように進化しているのか。今までのUD+2のユーザーにも受け入れられる仕上がりなのか。詳しく見ていきましょう!

バックフェース全面にバッチを装着し、メタリックで高級感のあるデザインを採用。厚みのあるバッチにより、アスリートモデルのような雰囲気も感じさせますね

バックフェース全面にバッチを装着し、メタリックで高級感のあるデザインを採用。厚みのあるバッチにより、アスリートモデルのような雰囲気も感じさせますね

ドライブスター アイアン・#5

ドライブスター アイアン・#5

ドライブスター アイアン・#7

ドライブスター アイアン・#7

ドライブスター アイアン・#9前作に当たるUD+2は、ヘッドの高さが低くて横に細長い、“いかにも飛び系”の形状でした。このドライブスターは、やや面長ではありますが、かなりスッキリした形状に。ブレードも直線的で、結構シャープな顔つきをしています

ドライブスター アイアン・#9
前作に当たるUD+2は、ヘッドの高さが低くて横に細長い、“いかにも飛び系”の形状でした。このドライブスターは、やや面長ではありますが、かなりスッキリした形状に。ブレードも直線的で、結構シャープな顔つきをしています

フェースには、新素材の「X37」というステンレスを採用。フェースをさらに薄く仕上げることが可能で、スッキリ顔でも高い初速性能を実現させています

フェースには、新素材の「X37」というステンレスを採用。フェースをさらに薄く仕上げることが可能で、スッキリ顔でも高い初速性能を実現させています

ソール幅は、UD+2と比べてかなり狭くなりましたが、適度に幅を残し、ダフりのミスにしっかり対応しています。ソール後方のトレーリングエッジはやや引っ込んだ形で、ヌケもよさそうです

ソール幅は、UD+2と比べてかなり狭くなりましたが、適度に幅を残し、ダフりのミスにしっかり対応しています。ソール後方のトレーリングエッジはやや引っ込んだ形で、ヌケもよさそうです

UD+2と形状を比べてみた

形状にこだわったということなので、UD+2と比較してみました。UD+2は、目に見えるポケットキャビティ構造、強いグースネック、厚めのブレード、幅広いソールと、やさしさを目に見える形でデザインしています。

左がドライブスター、右がUD+2(以下、同)。ネーミングからカラーリング、外観まで心機一転といった感じですね

左がドライブスター、右がUD+2(以下、同)。ネーミングからカラーリング、外観まで心機一転といった感じですね

対するドライブスターは、ポケットキャビティ構造は同じですが、バックフェースに厚めのバッチを付けることで、マッスルバックっぽいたたずまいに。グースネックもやや控えめにし、ブレードとソールも適度な厚さに変更されました。

また、UD+2アイアンよりもネックをやや長めに設定しています。これは、見た目のバランスや重心位置のコントロールのためでしょう。見た目で比較するとまったくの別物に仕上がっていますね。

ヘッド形状もかなり異なります。左のドライブスターは、アスリートモデル然としていますね

ヘッド形状もかなり異なります。左のドライブスターは、アスリートモデル然としていますね

ソール幅を比べると一目瞭然。ドライブスターは、かなりシャープに仕上げられています

ソール幅を比べると一目瞭然。ドライブスターは、かなりシャープに仕上げられています

ネックの長さに大きな違いが見られます。これは、重心位置の調整のためでしょう。とにかくスピンを減らして飛距離を追求したUD+2は、低重心設計を追求するため、ネックがかなり短くなっています

ネックの長さに大きな違いが見られます。これは、重心位置の調整のためでしょう。とにかくスピンを減らして飛距離を追求したUD+2は、低重心設計を追求するため、ネックがかなり短くなっています

ロフト:#5 21°#6 23°/#7 25°/#8 28°/#9 32°/PW 37°

ロフト設定は、前作UD+2と同様、7番で25°。アイアンの中では最も立っている部類です。このロフトによる飛距離性能が人気の理由のひとつだっただけに、ここは今作もしっかりこだわっているようですね。

シャフトは、専用設計のフジクラ製「スピーダーNXカーボンシャフト」と、「NS PRO 850GH neo」を用意。楽に飛ばしたい人にはカーボン、自分で振っていきたい人にはスチール、という使い分けなのでしょう。

スチールシャフトは、80g台の、NS PRO 850GH neoをラインアップ。軽量でありながら適度な剛性感を持ち、振りやすい人気のシャフトです

スチールシャフトは、80g台の、NS PRO 850GH neoをラインアップ。軽量でありながら適度な剛性感を持ち、振りやすい人気のシャフトです

打感はUD+2よりもソフトになった

メーカー自身が「こだわった」と公言しているだけあり、よい顔になりましたね。ヘッドは、アベレージゴルファーでも安心できる大きさなのですが、“やや面長なアスリートモデル”といった形状で、構えやすく進化しました。

まずは、ドライバーで40m/s程度のヘッドスピードで試打を開始。お借りしたスペックは、NS PRO 850GH neoのフレックスSです。2、3球打って感じたのは、打感のやわらかさ。UD+2は、はじき感のあるソリッドな感触だったのですが、ドライブスターはかなりソフトな感触を味わえます。フェース素材は、高硬度のステンレスなので、ソリッドな感触を想像していたので、これにはかなりびっくりしましたね。バックフェースに装着されたバッチの効果もあるのでしょう。芯でとらえると、フェース素材から感じるはじき感とバッチの効果によるソフトな感触が合わさって、とても気持ちよい感触。打感も進化していますね。

肝心の弾道ですが、しっかり出る高さと初速の速さは、UD+2からしっかり継承しています。変わったなと思った点は、つかまり具合。UD+2は強めにつかまり、フック系統の弾道が自然と出る印象でしたが、ドライブスターはほぼニュートラルぐらいの味付けに。この顔とこのつかまり具合なら、上級者にも十分受け入れてもらえそうな気がします。

意外と言っては失礼ですが、ヤマハは新作の打感を非常にソフトに仕上げてきました。こだわりの強い上級者にも本製品を使ってもらいたいという、開発者の強い思いを感じます

意外と言っては失礼ですが、ヤマハは新作の打感を非常にソフトに仕上げてきました。こだわりの強い上級者にも本製品を使ってもらいたいという、開発者の強い思いを感じます

飛距離性能はしっかりと

ヘッドスピードを徐々に上げていくと、高い弾道はそのままに、飛距離だけが伸びていきます。UD+2では、振っていくとさらにつかまりが強くなり、正直私は実戦では使えないと思っていましたが、ドライブスターはシャフトを合わせれば十分使えそう。まぁ、個人的にアイアンに飛距離は求めていないので、ここまで飛ぶ必要性は感じませんね。ただ、もう少し体が衰えたら、欲しくなっちゃうかもしれませんが……。

触るとブニブニとつぶれるバッチが、やわらかい打感の秘密でしょう。なんか、ずっと触っていたくなる感触です(笑)

触るとブニブニとつぶれるバッチが、やわらかい打感の秘密でしょう。なんか、ずっと触っていたくなる感触です(笑)

7番のデータですが、普段の私の5番アイアンより飛んでいます……。適度なつかまりで、よい弾道ですね。このデータ、“5番アイアン”として見ると、スピン量はしっかり入っていますし、高さも十分。こう考えれば、上級者でも十分使える性能を持っていると言えます。ただ、ウェッジが5本ぐらい必要になりそうですが(笑)

7番のデータですが、普段の私の5番アイアンより飛んでいます……。適度なつかまりで、よい弾道ですね。このデータ、“5番アイアン”として見ると、スピン量はしっかり入っていますし、高さも十分。こう考えれば、上級者でも十分使える性能を持っていると言えます。ただ、ウェッジが5本ぐらい必要になりそうですが(笑)

ライバルモデルは「PRGR 03」

ドライブスターアイアンは、UD+2の持っていた飛距離性能ややさしさを維持しながら、上級者にも受け入れられる、バランスのよいアイアンに仕上がっていました。上級者にも使えると表現すると「難しくなったのか」と感じるかもしれませんが、特段そんなことはありません。

別の機会に純正カーボンのRを打たせてもらいましたが、こちらはUD+2と同じぐらいのつかまり性能を持っていました。やわらかめのフレックスは従来に近いつかまり性能を持たせ、Sフレックスはややしっかりめに設計し、形状と性能を合わせた仕様にしたのだそう。今までのUD+2ユーザーを切り捨てず、中・上級者にも受け入れられるクラブに仕上げてきたなというのが率直な感想です。

ライバルモデルは、プロギア「PRGR 03アイアン」。まさに、真っ向勝負の様相でしょう。どちらも、高い飛距離性能持ちながら、顔もフィーリングもよいアイアンです。

こういったモデル、これからもどんどん出てきてほしいですね。クラブ選びは、強くこだわるほど、手にしたときの満足感が高く、さらにそのクラブでよい結果が得られれば、最高にゴルフが楽しくなります。アイアンの飛距離と顔にこだわるなら、ドライブスターアイアンはチェック必須のモデルですよ!

小倉勇人

小倉勇人

ゴルフショップ店長、クラフトマン、クラブフィッターそして雑誌の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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