南井正弘の「毎日走って、わかった!」

最上級のクッション性を誇るHOKA「ボンダイ」シリーズが、待望のフルモデルチェンジ!

HOKAのランニングシューズ「BONDI(ボンダイ)」は、同社ラインアップにおいて、最もクッション性にこだわったシリーズ。その抜群のクッショニング性能は、あらゆるレベルやタイプのランナーから支持を得てきたが、今シーズン、待望のフルモデルチェンジが行われ、第8弾「ボンダイ 8」が登場した。ミッドソールには、従来モデルよりもソフトかつ軽量性にすぐれたフォームを採用するほか、新たな拡張ヒールデザインでアップデートするなど、トータルバランスにすぐれた走行性能を確保しているという。

「ボンダイ 8(BONDI 8)」の「ゴブリン ブルー/マウンテン スプリング」(品番:1123202)。メンズのカラバリは、全5色で展開される

「ボンダイ 8(BONDI 8)」の「ゴブリン ブルー/マウンテン スプリング」(品番:1123202)。メンズのカラバリは、全5色で展開される

機能性の高さはそのままに走行性能がアップ!

HOKAは、「マシュマロクッショニング」を標榜するように、その衝撃吸収性能には定評のあるモデルを多くラインアップ。そのなかのオンロードランニングモデルにおいて、マキシマムボリュームクッション、すなわち最も厚く、クッション性が高いシリーズが、「ボンダイ」である。本シリーズは、極厚のミッドソールを採用することで、膝や腰といった部位に不安のあるランナーも安心してランニングを楽しめることから、ワールドワイドで高い人気をキープしてきた。

今シーズン発表された「ボンダイ 8」は、これまで培ってきた機能性の高さをキープしつつ、走行性能をアップさせることに成功している。アッパーには、通気性と快適性を両立するエンジニアードメッシュアッパーを採用。

アッパーは、部位によって織り方を変えたエンジニアードメッシュを採用。通気性と快適性を両立することに成功している

アッパーは、部位によって織り方を変えたエンジニアードメッシュを採用。通気性と快適性を両立することに成功している

シュータンには、内側のみを固定させたインサイドガセットタンを使用しており、フィット感の高さと圧迫感の少なさを兼ね備えている。また、一新された「PROFLY構造」のミッドソールは、従来モデルより軽量で弾力性のあるフォームを採用するほか、耐摩耗性にすぐれた「Durabrasion Rubber」を用いたアウトソールは、軽量化を実現すべく、特に必要な部分にのみラバーを配置。さらに、かかと部分の波状のクラッシュパッドが、かかとからの着地から蹴り出しまで驚くほどソフトで、バランスのよいライド感を提供してくれる。

欧米では「マキシマムボリュームクッション」を強調しているが、同ブランドでも特に厚いミッドソールを用いており、軽量で弾力性にすぐれたフォームを採用。かかと部分の波状のクラッシュパッドは、ソフトでバランスのよいライド感を提供する

欧米では「マキシマムボリュームクッション」を強調しているが、同ブランドでも特に厚いミッドソールを用いており、軽量で弾力性にすぐれたフォームを採用。かかと部分の波状のクラッシュパッドは、ソフトでバランスのよいライド感を提供する

柔軟な素材を使用した履き口は、しっかりとかかとを包み込むため、ペースを上げた際にも脚力をロスなく、シューズ、そして路面へと伝達してくれる

柔軟な素材を使用した履き口は、しっかりとかかとを包み込むため、ペースを上げた際にも脚力をロスなく、シューズ、そして路面へと伝達してくれる

アウトソールには、高い耐摩耗性を持つ「Durabrasion Rubber」を使用。軽量化を実現すべく、特に必要な部分にのみラバーを配している

アウトソールには、高い耐摩耗性を持つ「Durabrasion Rubber」を使用。軽量化を実現すべく、特に必要な部分にのみラバーを配している

汎用性は「クリフトン」シリーズと比較しても遜色ないレベル!

「ボンダイ 8」を履いて、実際に走ってみた!

「ボンダイ 8」を履いて、実際に走ってみた!

まず手に取ってみると、そのボリューミーな外観から想像するよりも軽く感じた。実測値は、サイズUS8(26.0cm)で296g。少し前までは、クッション性、安定性を重視したランニングシューズが300gを軽くオーバーすることも珍しくなかったことを考えると、この数値は決して重くない。

足を入れてみると、「あれ、『ボンダイ』ってこんなに軽かった?」と思うほど軽く感じる。ちなみに、同シリーズの歴代モデルのサイズUS 9の重量は、アメリカの著名なランニング専門店のデータによると、4(297g)/5(283g)/6(310g)/7(298g)/8(307g)だそうだが、履いてみると、今回のモデルがいちばん軽く感じれた。これは、アッパーのフィット感が以前のモデルから大きく向上していることが大きな理由だろう。

実際に走り始めてみると、高いクッション性と着地安定性はそのままに、着地から蹴り出しまでの一連のムーブメントが以前のモデルよりも滑らかで、ペースアップしやすい。このモデルのメディア向けイベントにおける試走3.3kmと、日課としている6kmランの計3回ほど走ってみたが、「ボンダイ 5」や「6」あたりと比較すると、明らかに速めのペースでも走りやすかった。そして、従来の「ボンダイ」シリーズは、その厚みのあるミッドソールもあって、履く人を選ぶ印象があったが、この「ボンダイ 8」は、あらゆるタイプのランナーにマッチする、扱いやすい1足に仕上がっていると思った。HOKAで最も汎用性の高いオンロードモデルと言えるのは「クリフトン」シリーズだが、今回の「ボンダイ 8」に限って言えば、その汎用性は「クリフトン」シリーズと比較しても遜色ないレベルにあると思った。

【まとめ】従来モデル以上の売り上げを記録する可能性アリ!

「ボンダイ」シリーズと言えば、HOKAのロードランニングを代表するプロダクトであり、同ブランドのベストセラーが「クリフトン」シリーズとなった現在も、「HOKAを履くなら、やっぱり『ボンダイ』でしょ!?」と言うランナーは少なくないほどアイコン的存在。個人的にも、これまでにいくつかのバリエーションを履いてきて、その抜群のクッショニング性能を体感してきた。

いっぽうで、「ゆっくり走るにはいいけど、ペースを上げにくい」「体重がそれほど重くないから、ここまでのクッション性は必要ない!」といった意見のランナーも少なからず存在したが、先述のとおり、今回の「ボンダイ 8」は、ゆっくり走るのにピッタリなだけでなく、ペースを上げて走るのにもマッチしている。従来の「ボンダイ」シリーズよりも対応するランナーのレンジが明らかに広がっている。このこともあり、今回のモデルチェンジによって、従来モデル以上の売り上げを記録する可能性もあるが、23,100円という価格設定はランニングシューズとしては決して安いほうではないので、本当は「ボンダイ 8」をトライしたいが、プライスの関係で「クリフトン 8」や「アラヒ 6」を選ぶランナーはいるかもしれない。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間52分00秒。

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