2021年冬、スニーカーシーンで注目を浴びているジャンルが、「フュージョン」スニーカーです。
複数のスニーカーの特徴をひとつに融合させたモデルのことで、たとえばナイキからは、「エア マックス 95」のアッパーと「エア ヴェイパーマックス」のソールをドッキングさせた「エア ヴェイパーマックス 95」がリリースされてヒットしたのを皮切りに、「エア プレスト」にリアクトソールを履かせた「リアクト プレスト」も登場しました。いっぽう、ニューバランスからは、1970年代や1980年代の複数の名モデルの特徴をひとつに融合させた「327」や「5740」、「XC-72」などが登場しており、いずれもヒットしています。
ここでは、そんな大豊作のフュージョンモデルの中で注目すべき1足「ナイキ エア マックス 270 リアクト ENG」をピックアップしました。
「ナイキ エア マックス 270 リアクト ENG」(品番:cd0113-401)。「atmos」のオンラインショップでの販売価格は18,700円(税込)
本モデルの最大の注目ポイントは、ミッドソール。後足部には270°に渡って露出させたビジブルエア「マックス エア 270ユニット」を搭載しつつ、前足部には反発力と耐久性を兼ね備えたナイキのクッショニングテクノロジー「ナイキ リアクト」を搭載しています。ひとつのソールに、ナイキが誇る2つのテクノロジーが融合されているわけです。これまでの「フュージョン」モデルは、複数のスニーカーのルックスや特徴をひとつに融合したものでしたが、テクノロジーをドッキングさせてしまうとは、ナイキの攻めの姿勢が感じられます。
ミッドソールの前足部には、弾力性にすぐれた素材「ナイキ リアクト」を搭載
後足部のヒールには、270°に渡って大きく露出した「マックス エア 270ユニット」を採用。着地時の衝撃をしっかりと吸収してくれます
「エア マックス」シリーズのアウトソールは、四角形のドットを並べたトラクションパターンの「ワッフルソール」が定番ですが、本モデルでは「リアクトソール」のパターンを採用。軽量性と屈曲性を両立しています
アッパーは、縫い目のないシームレスなファブリックで形成されており、しなやかなフィット感を提供。さらに、全面にTPUのウェーブ状オーバーレイを配することで、インパクトのあるルックスと、すぐれたホールド感も実現しています。シューレースには、シューレーストグルが付属しており、デザインアクセントとしても効いています。
波型のオーバーレイがスポーティーな雰囲気を盛り上げています
シュータンのウェービングテープには、シューレーストグルが付属
シューレーストグルは着脱も可能で、ヒールのストラップに移せば、アクセサリーとしても機能します
ビビッドなルックスで、冬コーデのアクセントにもピッタリ!
本モデルは、ナイキのアイデンティティとも言える「エア ユニット」と、先進素材の「リアクト」という2大テクノロジーを同時に搭載した、とっても贅沢な1足。しかも、現行モデルにも関わらず、1990年代にリリースされたモデルの復刻版のような、大胆でエッジの効いたルックスもすてきです。旬なスポーツミックススタイルやラフなワンマイルスタイルといった大人の休日コーデに、ピリッとスパイスを効かせたいならぜひ!
●取材協力/「atmos」
https://www.atmos-tokyo.com/
ファッションを中心にさまざまな雑誌やWeb媒体で執筆を行っているエディター/ライター。なかでもスニーカーに特化し、年間400本近くのスニーカーレビュー記事を制作している。