ナイキの「ナイキ フリー」は、シューズの動きを裸足の足に可能な限り近づけるために、裸足でランニングする際の足の動きを徹底的に研究し、2004年にリリースされた逸品。しなやかなアッパー構造と軽快な足の動きをサポートするソールは、多くのファンを虜にしました。
そんな「ナイキ フリー」をベースに、より無骨でタフなトレイル向けの機能性と、リサイクル素材を多用したサステナブルなアレンジでアップデートしたモデルが、「ナイキ フリー テラ ビスタ」です。
「ナイキ フリー テラ ビスタ(NIKE FREE TERRA VISTA)」(品番:CZ1757-001)。「atmos 千駄ヶ谷」での販売価格は、14,300円
アッパーは、高い通気性を発揮する層構造のメッシュと、ソフトな合成スエードによって構成。そこに、トゥキャップやウェビングアクセントなどのディテールを配して、アウトドアスタイルなデザイン性や耐久性を高めています。ちなみに、メッシュやウェビング、合成スエードなどの素材はリサイクル素材で、その割合は重量の20%以上に上ります。
アッパーにはメッシュを多用し、高い通気性を確保
肉厚なライニングには、リサイクル素材のファブリックを使用し、ソフトな肌触りに
ソールは、「ナイキ フリー」のオリジナルモデルと同様に、足の動きに合わせて柔軟に屈曲する「フレックスグルーブ」を採用。その素材には、ナイキの廃棄されたスニーカーや、工場での生産工程で発生した廃材をリサイクルすることで作られた「グラインド レザー」を使用しています。
ミッドソールには、廃棄されたスニーカーや工場での廃材をリサイクルして作られた「グラインド レザー」を使用。エコなだけではなく、衝撃吸収性能もしっかりと発揮するとか
アウトソールは、素足の動きに対応するように設計された「フレックスグルーブ」という溝を配しており、足の動きに合わせてしなやかに屈曲する
トレイルシーンはもちろん、街でアウトドアウェアを着こなすアーバンアウトドアスタイルの足元にもピッタリ! ちなみに、ヒールにはオレンジのプルタブ付き
「ナイキ フリー」ならではの軽量で柔軟な履き心地をしっかりと継承しながら、トレイルシーンにもバッチリ対応するタフで無骨なディテール使いが、巧みにミックスされています。さらに、現代のスニーカーシーンに求められているサステナブルな取り組みも、きちんと取り入れられています。しかも、1990年代っぽいハイテク感やアウトドアテイストも兼ね備えており、今っぽさは十分! もうすぐ春を本格的に迎える今、トレイルとストリートの両方で活躍する本モデルを取り入れてみてはいかがですか?
●取材協力/「atmos 千駄ヶ谷」
https://www.atmos-tokyo.com/
ファッションを中心にさまざまな雑誌やWeb媒体で執筆を行っているエディター/ライター。なかでもスニーカーに特化し、年間400本近くのスニーカーレビュー記事を制作している。