これは、100%自戒を込めてのことなんですが、バッグの中がグチャグチャの人って、仕事できなさそう感じがスゴくないですか? というか、第3者目線で見ると、確実に「この人、ダメっぽいなー」って見えるはず。
社会人のバッグというのは、“個人が持ち運べる最も基本的な仕事道具コンテナ”であって、たとえば、必要な書類がサッと出てこないとか、道具類が必要なタイミングで取り出せないというのは致命的。であればやっぱり、「バッグの中が汚い=仕事ができなさそう」と思われても仕方がないことでしょう。
そんなグチャグチャバッグの整理にきくと一般的に言われているのが、いわゆるバッグインバッグと呼ばれる収納ケース。散らかりがちな小物をまとめて収納できるので、バッグの中をスッキリさせやすいんですが……、すると今度は、「バッグインバッグの中がグチャグチャ問題」が発生してしまいがち。
これ、どうすれば解決できるんでしょうか……!?
まず、整理が苦手な人は、どんなに頑張っても整理できない、と諦めるところから始めたほうが手っ取り早いです。無理なものは無理。
とはいえ、“仕事ができない”と思われるままでは困るので、次に考えるべきは、グチャグチャでも中身の出し入れがしやすいバッグインバッグを導入することです。キングジムから発売されているフルオープンケース「ロッツ」は、そういうケースにかなりハマりそうなんです。
中身へのアクセス性がとにかく優秀なキングジム「ロッツ」。A4サイズ(左)とA5サイズ(右)がラインアップされています
バッグインバッグの機能において何より重要なのは、先にも述べたとおり、中身の取り出しやすさ。見た目はごく普通の角形ファイルケースっぽい「ロッツ」ですが、フラップを留めているゴムバンドを引っ張って外すと……。
フタを開ける際は、ゴムバンドのタブをつまんで外す
すると、超大きく開口して、内部が完全に露出!
上の写真のとおり、全面がガバッとフルオープン!
巨大な開口なので、中に何が入っているかが丸見えですし、当たり前のように出し入れも超簡単です。道具をどれだけ雑にポイポイ放り込んであったとしても、必要なモノへのアクセスはまず数秒以内に完了。これなら、もうバッグインバッグ内の整理なんて最初から不要!というわけです。
内部は、凹凸のない箱状なので、ポイポイと小物が放り込めます
ケースの内厚は、A4/A5サイズともに25mmあるので、厚みのある立体物も問題なく飲み込めます。内側に張り出したポケットなどもないので、ほぼ外見どおりの容量が確保できている印象。
ホッチキスや油性マーカーなど、ペンケースに入れづらい文房具や、モバイルバッテリー、薄型のメガネケース、電卓などがスッキリ収納できます。こういった小物類って、バッグに直入れすると、内部でまぎれてしまって、取り出しに手間がかかるんですよね。そういったものがスパスパと出し入れできれば、それだけでもかなりストレスフリー。
本体背面には、面ファスナーの開口あり。ここは大きくは開きませんが……
面ファスナーを開けると、板で仕切られた書類収納スペースにアクセスできます
ユニークなのが、面ファスナーで固定された背面のフラップです。
何と、ここからも内部にアクセスできるため、バッグに入れたままで書類の出し入れが可能です。書類用の仕切り板が付いているため、メインのフタをガバッと開口した際には書類が見えない(仕切り板によって2重底になっている)のもナイスなアイデア。これなら、書類の下に小物がまぎれ込んで発見できない、といったトラブルも起きづらい仕組みです。これは本当によく考えられてます。
A4サイズの「ロッツ」だと、書類を入れたA4サイズのクリアホルダーがそのまま入ります
ちなみに、ケース自体は耐久性のあるクラフトペーパー製(0.8mm厚)で、軽くて手触りがやわらかいのもポイント。パーツは、縫合&金属ハトメで接合されているので、紙製と聞いてイメージするよりははるかに頑丈です。水濡れで破損しにくい特殊加工も施されているので、多少の雨ぐらいなら問題はなさそう。
頑丈なクラフトペーパーをガッチリ接合しているので、思った以上に壊れにくい!
とにかく、中身の出し入れがここまでラクなバッグインバッグは、かなりレア。間違いなくおすすめできます。バッグの中のグチャグチャ加減を自覚している人や、バッグインバッグを導入しているけど快適にならない人は、ぜひ試してみてもらいたいところ。無理して整理しようと考えるよりは、機能の高いバッグインバッグに全部丸投げしちゃうほうが、ずっと効率的ですから。
最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。