1989年に登場したナイキ「エア ジョーダン 4」は、バスケットボール界のレジェンド、マイケル・ジョーダンのシグネチャーモデルとして生み出された一足です。意匠を手掛けたのは、ナイキの伝説的デザイナー、ティンカー・ハットフィールド。その斬新なデザインは、時代を超えて多くのスニーカーヘッズやアスリートに愛され続けており、特に現在のシーンにおいては、リーバイスやトラヴィス・スコットとのコラボレーションによって改めて脚光を浴びています。
そしてこのたび、同モデルのデザイン要素を巧みに残しつつ、より現代的な感性を取り入れた新作「エア ジョーダン 4 RM」が登場。より街での履きやすさに焦点を当ててアップデートされたこのニューモデルは、往年のファンにとってはどこか懐かしく、また若い世代にはフレッシュな魅力を提供する一足です!
ナイキ「エア ジョーダン 4 RM」(品番:FQ7939-001)。「ミタスニーカーズ」での販売価格は、22,550円(税込)
意欲的にアレンジが加えられたアッパー部分には、シンプルかつ洗練されたモノクロのバイカラーが採用され、モダンな雰囲気を醸成しています。素材は、耐久性とスタイリッシュさを兼ね備えたキャンバス地のベースに、レザー&スエードを重ねることで質感のコントラストを演出。さらに、従来のハイカットよりもローカットに近い5ホールのシルエットが採用され、より軽快な印象を与えます。
従来のバスケットゴールを模したアイレットパーツは一新され、代わりに「エア ジョーダン 4」の特徴であるサイドのTPUパーツが際立つ、ラージサイズの直線的なケージへと変貌
足首周りに余裕を持たせることで、より柔軟な動きが可能に。シューズと足の一体感が増し、特に日常使いにおいて軽快な着用感を求めるユーザーに最適な履き心地を提供します
新しい要素が積極的に加えられたアッパーとは対照的に、ソールユニットはオリジナルモデルのディテールを踏襲。ビジブルエアやアウトソールの形状はそのままに、クラシカルな要素を保っています。現代のトレンドに対応するための洗練されたデザインを取り入れつつ、過去の名作にしっかりオマージュを捧げていると感じます。
ミッドソールに搭載された「Max Airクッショニング」が、足裏にやわらかな履き心地と反発力を与えます。長時間の着用でも疲れにくく、どんな状況でも安定したサポートを提供
ジオメトリックなグリップパターンが複雑に配置されたラバーアウトソールが、多方向に対応した高い耐久性と滑りにくさを実現
この「エア ジョーダン 4 RM」は、単なるリメイクモデルではありません。ナイキの研ぎ澄まされた美学と、都市生活を快適に過ごすための機能性を巧みに融合させ、ファッションシーンでの存在感がより際立つ一足へと昇華されています。従来のトラディショナルなスタイルに新たな息吹を吹き込んだ本作は、これからのスニーカーカルチャーを牽引する名作となるかもしれません。
大胆なシルエットの変更は、ユーザーにとってより快適な体験を提供することを目指した、デザイン上の正統な進化と言えます
●取材協力/「ミタスニーカーズ」