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高品質なゲーミングチェアで知られるnoblechairs(ノーブルチェアーズ)。その豊富なラインアップのひとつである「TXシリーズ」は、ゲーミングチェアとしての機能性はそのままに、表面素材にファブリックを使用した落ち着いた雰囲気を放っているのが特徴。また、ファブリック張りでもたらされる快適性、機能性にも特筆すべき点がある。その魅力をお届けしよう。
noblechairs「TXシリーズ」価格.com最安価格は62,700円〜(2025年1月中旬時点における価格)、2023年4月発売
快適なゲームプレーを支えるゲーミングチェアが注目を集めて久しい。その有力メーカーのひとつ「noblechairs」は、ドイツを拠点にPCやその周辺機器を製造するCasekingグループが手掛けるゲーミングチェアのブランドだ。
ゲーミングチェアは、長時間座り続けても、体に負担のかかりにくい正しい姿勢を維持することが求められる。着座時の姿勢も、オフィスチェアが後ろにのけぞり気味なのに対して、画面により集中する必要があるゲーミングチェアはやや前のめりの直立した姿勢であることが必要となる。
背もたれは左右が盛り上がり体をしっかりサポート。また、座り心地が硬めでしっかりと体を支える
座面の両側面は盛り上がっており、こちらも体のずれを抑えている
「TXシリーズ」は、そうした姿勢を支える秀逸なデザインがあちこちに見られる。座面の形状は体にフィットする形状。そして、やや硬めの座り心地は体をしっかりとホールドする。このちょうどいい硬さの座面は、高密度のウレタンを鋳型することで実現されている。こうした鋳型による加工は大量生産には向かないものの、部分ごとの品質むらが少なく型崩れが起こりにくい利点があるうえに、耐久性を高める効果も期待できる。背もたれは一体形成されており、深くもたれかかってもびくともしない安心感がある。
分厚い座面に、高密度のウレタンをぎっしり充填。硬めの座り心地のため沈み込みが少なく正しい姿勢を維持できる
調節機能も豊富だ。座面の高さや、4方向の調整が可能な肘置きなどで好みのポジションに調整できる。また、背もたれのリクライニングは、「EPIC-TX」と「ICON-TX」なら135度、「HERO-TX」は125度まで可能なので、横になって気分転換も行える。また、座面と背もたれを一緒に最大11度倒す「ロッキング」機能を使えばゆりかごのようにリラックスした姿勢を取ることができる。また、「EPIC COMPACT-TX」には独自の機能として、座面と背もたれを一緒に22度リクライニングさせる「シンクロ・ロッキング」機能が備わっている。
肘置きは上下、左右、前後、斜めの4方向の調整が可能
次に「TXシリーズ」の特徴であるファブリック張りの利点を解説しよう。ゲーミングチェアではレザー張りが使われることが目立つ。もちろんレザーには高級感や耐久性、撥水性など利点がある。しかし、インテリアの視点で見ると、光沢があり主張が強いため日本の一般的な住宅と調和させるのはいささかやっかいだ。
だが、「TXシリーズ」は落ち着いたチャコールグレーのファブリック張りなので、インテリアとなじみやすい。また、ゲーミングチェアでよく見られる背もたれのロゴも小さめで、この点もインテリアと調和させやすいだろう。
背もたれのロゴマークも小さめなうえにステッチも同系色で揃えられているので主張は穏やかだ
しっとりとした心地よいファブリックの感触は魅力的
通気性にすぐれたファブリックは暑い時期に快適なことは想像しやすい。だが、筆者が検証を行った冬でも肌触りが暖かで、座りはじめに冷えを感じることがほとんどなかった。夏と冬の通年で快適に使えるのは、ファブリックの大きなメリットだろう。
さらに、ファブリックには滑りにくいため姿勢がズレにくい利点も存在する。スポーツカーにおいても、ファブリックシートにこだわる人がいるが、ゲーミングチェアにおいても、滑りにくさを重視してファブリックを選ぶのは十分にアリだろう。
服の生地にしっかり食い込んで滑りを抑えるのもファブリックの利点。結果として正しい姿勢を維持しやすい
なお、「TXシリーズ」に使われるファブリック素材は、摩耗や引き裂きなどの耐久性も高い。また、毛玉ができにくい素材なので、長く使っても劣化した印象は受けにくい。耐久性や高級感の維持の点でもレザーと比べて見劣りがないと言えそうだ。
ファブリック張りのゲーミングチェア「TXシリーズ」のカタログをお届けしよう。見た目の違いだけでなく、サイズ、用途・機能性といった違いに注視しているので、製品選びに役立ててほしい。
ゲーミングチェアらしいフォルムが特徴の「EPIC」シリーズ。首や肩まで包み込むように湾曲した背もたれや、腰を支えるランバーサポートの位置を柔軟に調整できるなど、より高いホールド性や、体温を逃がす通風口を備えることで長時間のゲームプレイに対応可能。また、座面の横幅は56cmもあり、より多くの体型にフィットするサイズとなっている。フィッティングの際に基準となるスタンダードモデルだ 。
なだらかな曲線の背もたれのデザインが特徴。さらにファブリック張りであることも相まって、インテリアとの親和性が高く、一般的なデスクチェアと同じような感覚で使うことができるだろう。なお、座面の横幅は52cmで「EPIC-TX」より少しコンパクトな座り心地になる。
重厚感のあるデザインが特徴の「HERO TX」。サイズや重量は「TXシリーズ」の中では最も大型で、ゆったりと座りたい人や、体の大きな人に適した製品だ。背もたれに通風口が設けられていないが、肩や首をしっかりサポートする湾曲した背もたれとなっており、機能性は十分確保されている。また、腰部を支えるランバーサポートを背もたれに内蔵しており、ダイヤルで膨らみを調節できる。
先に紹介した「EPIC-TX」の特徴を受け継ぎつつ、一回りコンパクトなボディにパッケージングした小型モデル。身長125〜170cm程度のユーザーを想定しており、子どもや男女を問わずやや小柄な人を想定している。なお、背もたれと座面を傾けるシンクロ・ロッキングの最大傾斜は22度にとどめられている。
上記のTXシリーズと同じファブリック を使用したフットレスト。座面の高さは45cmの固定で、角度を0〜45度の範囲で調節可能。耐荷重も100kgとかなり余裕のある設計のため幅広い人に適合するだろう。
幅広い人たちがゲームを楽しむこの時代、ゲーミングチェアに興味を持つ人は増えている。しかし、いざ家庭に導入するとなると、チェアに限らずゲーミング製品に広く見られる派手なデザインで二の足を踏む人は少なくない。機能性とインテリアを両立した製品も求められている。
その点「TXシリーズ」はnoblechairs製ゲーミングチェアの機能性はそのままで、ファブリック張りの落ち着いたデザインが、インテリアとの調和にはぴったりの製品と言えるだろう。しかも、蒸れにくく、冬でも暖かなので四季を通じて快適に使える。製品のラインアップも豊富で、デザインやサイズ、機能性など用途に応じて選べるのもうれしいところ。お気に入りの1台を選んで、より快適なゲーミングライフを満喫しよう。
「TXシリーズ」は、デザインやサイズで製品選びを楽しめる (写真のモデルは身長170cm台前半の男性が使用したもの)