こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを19年続けています。
さて、いよいよ“優待祭り”ともいえる3月が近づいてきました。2024年3月に優待を受けられる銘柄は1年で最も多い約800となり、多彩なジャンルの優待品がそろう月となります。そこで今回は、グルメ、家電量販店のギフトカード、QUOカードなど筆者おすすめの優待を通常月の2倍の10銘柄ご紹介。高配当な銘柄も少なくありません。
2024年3月の権利付き最終売買日は3月27日(水)、権利落ち日が翌日の28日(木)。気になる銘柄があれば、3月27日までに購入し、28日までは保有するようにしましょう。 (記事で紹介した各銘柄の株価は2024年2月21日の終値です)
最初に紹介するのが、人気宅配寿司の優待券が贈られるライドオンエクスプレスホールディングス。同社は宅配寿司「銀のさら」や、宅配御膳「釜寅」を展開している企業です。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、「銀のさら」「釜寅」などで使える優待券2,500円分が贈呈されます。近くに店舗がない場合は、優待券の代わりに「新潟県魚沼産コシヒカリ(新米)2kg」を選択することもできます。私は天気が悪いときには、これらの和食の宅配サービスを使うことが多く、お気に入りの優待です。
ライドオンエクスプレスホールディングスの株価は2月21日時点で1,060円なので、100株なら106,000円で優待が受けられます。優待利回り(2.36%)と予想配当利回り(1.42%)を合わせた総合利回りは3.78%になります。
「釜寅」で注文した釜飯はご飯にしっかり味が染みこんでいて、また注文したくなる一品でした
ライドオンエクスプレスホールディングスの株主優待(100株)
・「銀のさら」や「釜寅」などで使える優待券2,500円分(3月末)
※魚沼産コシヒカリ(新米)2kgを選ぶことも可能
優待に加え配当面でも魅力なのがMCJ。同社はパソコンに加え、マウスやモニターなどのPC周辺機器の製造、販売を行っています。
優待内容ですが、3月末に1,000株保有していると、10,000円相当のオリジナルカタログギフトと、「パソコンワンコイン診断サービス」利用券2枚が贈られます。こちらの優待の魅力は、充実したラインアップのカタログギフト。昨年は液晶ディスプレイやキーボード・ゲーミングマウスのセットのほか、米沢牛540gや帝国ホテルのカレーセット(9食分)など、16アイテムから選ぶことができました。
そして、2024年2月5日には11期連続となる増配を発表。創業30周年の記念配当も合わせると、2024年3月期の1株配当は57円の予想となり、配当利回りは4%台前半と高水準です。
MCJの株価は2月21日時点で1,370円なので、1,000株なら1,370,000円で優待が受けられます。優待利回り(0.73%)と予想配当利回り(4.16%)を合わせた総合利回りは4.89%になります。
昨年はカタログギフトの中から、うなぎのかば焼き(4尾)を選びました
MCJの株主優待(100株)
・10,000円相当のオリジナルカタログギフト
・「パソコンワンコイン診断サービス」利用券2枚
(3月末)
続いてご紹介するのも、優待の魅力に加え高配当な点が人気の丸三証券。同社は東京を中心に全国の主要都市に対面型の店舗を展開する中堅証券会社です。
優待内容ですが、3月末に100株を保有していると、1,000円相当の山本山「のり詰め合わせ」が贈呈されます。こちらは、有明海産の高級品で風味がよく、パリッとした食感でご飯との相性もバッチリです。2024年3月期の1株配当は47円の予想で、配当利回りが約5%ある点も魅力です。
丸三証券の株価は2月21日時点で966円なので、100株なら96,600円で優待が受けられます。優待利回り(1.04%)と予想配当利回り(4.87%)を合わせた総合利回りは5.91%になります。
贈答にも使える、山本山「のり詰め合わせ」が贈られます
丸三証券の株主優待(100株)
・1,000円相当の山本山「のり詰め合わせ」(3月末)
次にご紹介するのも食品ギフトの優待を実施する「テイ・エステック」。同社は自動車のシートを製造するホンダ系列のメーカーです。
優待内容ですが、3月末に100株保有しているとQUOカード500円分が贈呈。そして200株保有だと、3,000円相当の食品ギフトに大幅に内容が拡充されます(付与されたポイントを優待品と交換する仕組み)。私は前回200株で優待を受け、健康や美容にも効果的とされているナッツとドライフルーツのセットをチョイスしました。
テイ・エステックの株価は2月21日時点で1,957円なので、200株なら391,400円で優待が受けられます。優待利回り(0.77%)と予想配当利回り(3.73%)を合わせた総合利回りは4.50%になります。
カタログギフトの中から選んだナッツとドライフルーツのセット。ドライフルーツがしっとりしていておいしかったです
テイ・エステックの株主優待(200株)
・食品ギフト3,000円分(3月末)
日常的に食べるお米のギフト券を贈呈するのが高千穂交易。同社は店舗のセキュリティ・顔認証システムの設計、運用などを手掛ける技術商社です。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、おこめギフト券2枚が贈呈されます。同券は全国のJA、スーパー、デパートなどで1枚につき440円の金券として使えます。さほど有名ではありませんが、有効期限もなく、日常的に食べるお米の購入に使えるので便利な金券だと感じています。
高千穂交易の株価は2月21日時点で3,950円なので、100株なら395,000円で優待が受けられます。優待利回り(0.22%)と予想配当利回り(3.47%)を合わせた総合利回りは3.69%になります。
1枚440円の金券として使える「おこめギフト券」が贈られます
高千穂交易の株主優待(100株)
・おこめギフト券2枚(3月末)
コスパ優秀な外食優待を提供するのがアトム。同社はステーキ店「ステーキ宮」を中心に、回転寿司や焼き肉店をチェーン展開しています。
優待内容ですが、3月末と9月末の年2回、100株保有していると、優待ポイント2,000ポイントが贈呈されます。優待ポイントは「1ポイント=1円」として1円単位で利用可能。そして、同社運営の店舗はもちろん、親会社であるコロワイドが運営する飲食チェーン(「牛角」「土間土間」など)や、同じグループのカッパ・クリエイト運営の店舗(かっぱ寿司)も利用対象になっているので、使えるお店が幅広いのも特徴的です。コロワイドやカッパ・クリエイトも優待を実施していますが、必要資金が少なくてすみ、優待利回りが高いアトムのほうに魅力を感じています。
アトムの株価は2月21日時点で910円なので、100株なら91,000円で優待が受けられます。優待利回りは4.40%で、2024年3月期は無配の予想となっています。
幅広い飲食チェーンで利用可能な優待ポイントが贈呈されます
アトムの株主優待(100株)
・自社やコロワイドグループの飲食チェーンで使える優待ポイント2,000ポイント(3月末)
バラエティ豊かな優待品から、ひとつを選ぶ形の優待を実施しているのがTOKAIホールディングスです。同社は静岡県を中心に、LPガス販売やインターネット接続サービス、ウォーターサーバーのレンタルなど、さまざまな事業を多角的に経営している企業です。
優待内容ですが、3月末と9月末の年2回、100株保有していると、以下の5つからひとつ選択できます。
・同社のミネラルウォーター(500ml×12本)
・QUOカード500円分
・同社運営のフレンチレストラン・鉄板焼店(いずれも店舗は静岡県)で使える食事券1,000円分
・TOKAIグループのサービスで使えるポイント1,000円分
・同社が提供する格安スマホサービスの割引(月350円×6か月=2,100円)
私は静岡に足を運ぶ機会があったので、昨年は同社が運営する飲食店で使える食事券を選びました。2024年3月期の1株配当は32円を予想しており、配当利回りも3%台とまずまずの水準です。
TOKAIホールディングスの株価は2月21日時点で1,010円なので、100株なら101,000円で優待が受けられます。QUOカード500円分で計算すると優待利回りは0.99%。配当利回り(3.17%)を合わせた総合利回りは4.16%となります。
鉄板焼店「葵」(静岡市)で食事券を使って、ステーキランチをいただきました
TOKAIホールディングスの株主優待(100株)
以下の5つからひとつ選択。
・同社のミネラルウォーター(500ml×12本)
・QUOカード500円分
・同社運営の飲食店(静岡県)で使える食事券1,000円分
・TOKAIグループのサービスで使えるポイント1,000円分
・同社が提供する格安スマホサービスの割引(月350円×6か月=2,100円)
(3月末、9月末)
次も複数のアイテムからひとつを選ぶタイプの優待。ベルーナは衣料品や生活雑貨、家具などの通信販売を行っている企業です。
優待内容ですが、3月末と9月末の年2回、100株保有していると、1,000円相当の「通販で使える割引券」「自社オンラインストアで使えるポイント」「自社で取り扱うグルメ(日本酒、ワイン、お菓子など)」の3つから選ぶことができます。普段通販を利用していない方でも、グルメという選択肢があるので、使いやすい優待だと思います。現状の株価だと、6万円前後の資金で購入できるので優待初心者向きの銘柄でもあります。
ベルーナの株価は2月21日時点で615円なので、100株なら61,500円で優待が受けられます。優待利回り(3.25%)と予想配当利回り(3.33%)を合わせた総合利回りは6.58%になります。
ベルーナの通信販売で使える割引券など、3つの選択肢から選ぶことができます
ベルーナの株主優待(100株)
・1,000円相当の「通販で使える割引券」「自社オンラインストアで使えるポイント」「自社で取り扱うグルメ」の3つからひとつ選択(3月末、9月末)
家電優待として人気が高いのがエディオン。同社は西日本を地盤とする大手家電量販店です。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、「エディオン」をはじめ北陸・北海道を中心に展開する「100満ボルト」、ECサイト「エディオンネットショップ」で使えるエディオンギフトカード3,000円分が贈られます。1円単位で使えて現金不要で買い物が楽しめるうえ、有効期限も1年間と長いので便利です。1年以上の継続保有で1,000円分、2年以上で2,000円分、3年以上で3,000円分の追加優待があるので長期保有を検討してもよいでしょう。
エディオンの株価は2月21日時点で1,503円なので、100株なら150,300円で優待が受けられます。優待利回り(2.00%)と予想配当利回り(2.93%)を合わせた総合利回りは4.93%になります。
500〜999株の場合、エディオンギフトカード10,000円分となります
エディオンの株主優待(100株)
・エディオンギフトカード3,000円分(3月末)
最後にご紹介するのが、優待の定番、QUOカードを贈呈するダイキョーニシカワ。同社は自動車などの樹脂部品を製造するプラスチックメーカーです。
優待内容ですが、3月末に100株保有していると、QUOカード500円分が贈られます。3年以上の継続保有で1,000円分にアップ。1株配当がここ数年は30円と安定しているので、長期保有を検討してもよい銘柄だと思います。
ダイキョーニシカワの株価は2月21日時点で735円なので、100株なら73,500円で優待が受けられます。優待利回り(0.68%)と予想配当利回り(4.08%)を合わせた総合利回りは4.76%になります。
贈られるQUOカードは使えるお店も幅広く、有効期限もありません
ダイキョーニシカワの株主優待(100株)
・QUOカード500円分(3月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
いよいよ、2024年1月から新NISAがスタートしたほか、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)など税制上のメリットも大きい制度も整ってきました。ぜひ下にあるランキングやキャンペーン情報などを参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2024年4月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。