こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを19年続けています。
株主優待の定番アイテムであるQUOカード。先日、採用支援サービスを手掛ける「学情」(証券コード:2301、10月末権利)の優待で贈られたQUOカード(500株以上で3,000円分)を使ってカフェチェーンの「上島珈琲店」でコーヒーを楽しんできました。
QUOカードを使えるお店というと、コンビニをイメージする方が多いと思いますが、「上島珈琲店」のようなカフェやデニーズなどの飲食チェーン、ジュンク堂書店や丸善といった大手書店でも利用可能。有効期限がないこともあり、非常に使いやすい優待品です。ただ、私の経験上、自社商品や飲食店の割引券と比べると、QUOカードなどの金券類は優待廃止や改悪となるケースが相対的に多く、その点は注意が必要です。
上島珈琲店で注文したアイスミルク珈琲。優待でもらったQUOカードで支払ったのでおトク感がありました
さて、2024年4月に優待を受けられる銘柄は約30。数は少ないですが、比較的高額な優待がそろっていて、魅力的な銘柄も少なくありません。そんな4月優待の中から、私がおすすめする5銘柄を紹介します。
ゴールデンウィークが4月27日(土)からスタートするため、4月の権利付き最終売買日は普段より早い25日(木)、権利落ち日が翌日の26日(金)。気になる銘柄があれば、4月25日までに購入し、少なくとも26日までは保有するようにしましょう。 (記事で紹介した各銘柄の株価は3月22日の終値です)
最初に紹介するのが、2024年に優待を新設したばかりのビーアンドピーです。同社は、業務用のインクジェットプリンターを使って、店頭用ディスプレイ・店舗の案内看板などを製作している企業です。
同社は2024年2月に優待新設を発表。その内容ですが、4月末に100株を1年以上保有しているとQUOカード1,000円分が贈られるというものです。2025年以降は「1年以上の継続保有」が条件になりますが、新設初年度の今年は継続保有に関する条件はなく、100株以上保有していれば優待を受けられます。配当利回りも3%弱あるので、今後人気を集める4月優待となりそうです。
ビーアンドピーの株価は3月22日時点で1,788円なので、100株なら178,800円で優待が受けられます。優待利回り(0.56%)と予想配当利回り(2.80%)を合わせた総合利回りは3.36%になります。
今年優待を新設したばかりのビーアンドピー。100株保有で、人気の優待品であるQUOカード1,000円分が贈られます
ビーアンドピー(100株)
・QUOカード1,000円分(4月末)
※2025年からは1年以上の継続保有が条件
高額な食事券を贈呈するのがテンポスホールディングスです。同社は全国の飲食店向けに中古・新品の厨房(ちゅうぼう)機器の販売や、自社で飲食店経営を行っています。
優待内容ですが、4月末に100株保有していると8,000円分の食事券が贈られます。食事券は自社で運営する「ステーキのあさくま」に加え、居酒屋や洋食店など全国各地に約950ある多彩なジャンルの「協力店」でも使えるのがうれしいところ。
参考HP:株主優待協力店舗
また、お肉の加工品やお米、スイーツなどを扱うECサイト「あさくまファーム」でも使えるため、近くに利用可能な店舗がない場合でも有効活用できます。
テンポスホールディングスの株価は3月22日時点で3,590円なので、100株なら359,000円で優待が受けられます。優待利回り(2.23%)と予想配当利回り(0.28%)を合わせた総合利回りは2.51%になります。
「ステーキのあさくま」や、多彩なジャンルの協力店で使える8,000円分の食事券が贈られます
前回の優待でもらった食事券は、ECサイト「あさくまファーム」で人気の福袋購入に使いました。スープやカレーなど、さまざまなグルメを楽しめました
テンポスホールディングスの株主優待(100株)
・「ステーキのあさくま」や協力店、ECサイト「あさくまファーム」で使える8,000円分の食事券(4月末)
続いてご紹介するのも、外食優待として人気のある東和フードサービス。首都圏を中心に高級喫茶「椿屋珈琲」や、カジュアルカフェ「ダッキーダック」などを展開する外食チェーンです。
優待内容ですが、4月末に100株保有していると食事券1,500円分(500円×3枚)が贈られます。10月末も100株保有で1,000円分(500円×2枚)の優待を実施していますが、4月のほうが500円分多く贈呈され、有利です。
私は大正ロマンをテーマにした店づくりの「椿屋珈琲」や、フルーツたっぷりのケーキを楽しめる「ダッキーダック」が気に入っているので、これらのお店で食事券を使って外食を楽しんでいます。なお、店舗が近くにない場合、食事券を返送すればドリップコーヒーなどの自社製品を送ってもらうことも可能です。
東和フードサービスの株価は3月22日時点で2,059円なので、100株なら205,900円で優待が受けられます。優待利回り(1.21%)と予想配当利回り(0.87%)を合わせた総合利回りは2.08%になります。
東和フードサービスの優待では、4月末権利のほうが500円分多く食事券が贈呈されます
「ダッキーダック」のケーキはフルーツたっぷりでお気に入りのスイーツです
東和フードサービスの株主優待(100株)
・食事券1,500円分(4月末)
・食事券1,000円分(10月末)
種類も豊富でたくさんのお菓子を贈るのが正栄食品工業。同社は、製菓・製パンを中心とした食品業界向けに粉乳やバター、ナッツなどを販売する食品原材料の専門商社です。
優待内容ですが、4月末と10月末の年2回、100株保有していると、自社のお菓子類の詰め合わせが贈られます。ナッツやチョコレート、プルーンなど種類が豊富なうえ、量もたっぷり。家族みんなで楽しめる優待で、毎回届くのを楽しみにしています。
正栄食品工業の株価は3月22日時点で4,670円なので、100株なら467,000円で優待が受けられます。予想配当利回りは1.07%になります(優待品の金額算定ができないため、優待利回りは算出できませんでした)。
たくさんのお菓子が自宅に届けられる正栄食品工業の優待
正栄食品工業の株主優待(100株)
・自社のお菓子類詰め合わせ(4月末、10月末)
高額優待として人気があるのがヤーマン。同社は美容家電のパイオニア企業として知られ、美顔器を主力商品としています。
優待内容ですが、4月末に100株保有していると、ECサイト「ヤーマンオンラインストア」や直営店(YA-MAN the store GINZA、なんばスカイオ店、フェイス・リフト・ジム含む)で使える割引券5,000円分が贈られます。現状の株価ですと10万円前後の比較的手ごろな資金で優待を受けられ、配当利回りが5%前後あり高水準です。
また割引券の額面は、100株を1年以上2年未満保有で7,000円分、2年以上5年未満で10,000円分、5年以上で13,000円分となり、長期保有のメリットが大きい銘柄です。
ヤーマンの株価は3月22日時点で966円なので、100株なら96,600円で優待が受けられます。優待利回り(5.18%)と予想配当利回り(0.93%)を合わせた総合利回りは6.11%になります。
割引券を使ってヤンマーの「オンリーミネラルファンデーション」を購入。こちらは肌にやさしくお気に入りの化粧品です
ヤーマンの株主優待(100株)
・「ヤーマンオンラインストア」などで使える割引券5,000円分(4月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
いよいよ新NISAがスタートしたほか、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)など税制上のメリットも大きい制度も整ってきました。ぜひ下にあるランキングやキャンペーン情報などを参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2024年5月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。