こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを20年続けています。
まずは優待関連のニュースから。
総合工具メーカーの「TONE」(証券コード:5967)が8月28日、2024年5月期の売上高が過去最高を記録したことを受け、記念優待を実施することを発表しました。2024年11月末時点で、100株以上を保有する株主に対してQUOカード5,000円分を贈呈するという内容です(実施は2024年のみです)。
9月13日時点の終値(1,199円)で計算すると、優待利回りは4.17%と高水準のため、優待投資家の間でも話題になっています。配当利回り(1.71%)を合わせた総合利回りは5.88%とこちらもかなりの水準なので、気になる方はチェックしてみてください。
なお、同社の通常優待は、11月末時点で1,000株保有する株主に対して自社グループ製品(工具など)を贈呈するというもので、記念優待とあわせてこちらも実施されます。
それでは、2024年10月の注目優待をご紹介していきます。10月に優待を受けられる銘柄は約30と数は限定的ですが、QUOカード30,000円分(年間)や旅行で使える優待券など、魅力的な銘柄も少なくありません。そうした優待を中心におすすめの5銘柄を紹介します。
10月の権利付き最終売買日は10月29日(火)、権利落ち日が翌日の30日(水)。気になる銘柄があれば、10月29日までに購入し、少なくとも30日までは保有するようにしましょう。
(記事で紹介した各銘柄の株価は9月13日の終値です)
最初に紹介するのが、内容が大幅に拡充され年間30,000円分ものQUOカードが贈られるグリーンエナジー&カンパニーの優待です。同社は太陽光発電施設やソーラー発電搭載のコンパクトハウスを販売している企業です。
同社は2024年5月に優待内容を拡充することを発表。従来は4月末に200株保有していると、デジタルギフトのQUOカードPay1,000円分贈呈という内容でした。
拡充後は4月末に加えて、10月末にも優待を実施。さらに内容も大幅に充実したものとなり、300株保有で1回につきQUOカード15,000円分(年間30,000円分)が贈られます。
優待を受けられる条件が「200株」から「300株」に上がった点は留意したいところですが、QUOカードを年間30,000円分贈呈するのは貴重な優待で、私も発表後にこの銘柄の購入を決めました。優待利回りも4%超あり金券優待としては高水準です。
グリーンエナジー&カンパニーの株価は9月13日時点で2,112円なので、300株なら633,600円で優待が受けられます。優待利回り(4.73%)と予想配当利回り(0.62%)を合わせた総合利回りは5.35%になります。
QUOカードは有効期限がないのも特徴。1回15,000円分贈られても焦らず使っていけます
グリーンエナジー&カンパニー(300株)
・QUOカード15,000円分(10月末、4月末)
旅好きにうれしい優待を提供するのがエイチ・アイ・エスです。同社は大手旅行会社で、ホテル運営も行っています。
優待内容ですが、10月末と4月末の年2回、100株保有していると優待券2,000円分を贈呈。こちらは全国のHIS店舗に加え、同社の旅行サイトで利用可能です。
使えるのはひとり12,000円以上の旅行商品で1枚、24,000円以上の商品では2枚となっています。優待券に加えて、愛知県にあるレジャー施設「ラグーナテンボス」の500円分の入園割引券(最大5名まで利用可)もプレゼントされます。
エイチ・アイ・エスの株価は9月13日時点で1,772円なので、100株なら177,200円で優待が受けられ、優待利回りは2.26%。同社は5期ぶりに最終黒字転換を果たし、2024年10月期には10円で復配を予定しています。配当利回り(0.56%)と合わせた総合利回りは2.82%となります。
優待の旅行券を使って、どこに旅行をするか考えるのも楽しい時間です
エイチ・アイ・エス(100株)
・HISで使える旅行券2,000円分
・「ラグーナテンボス」500円分の入園割引券
(10月末、4月末)
ギフトカードを贈呈するのが神戸物産の優待です。同社は大容量かつ低価格商品を中心にそろえる「業務スーパー」を各地に展開しています。
自宅の近所にある「業務スーパー」の店舗はほかのスーパーに比べて2割程度安い商品が多く、私も気に入っているお店です(店名に「業務」の名前が入っていますが、個人客も買い物できます)。
優待内容ですが、10月末に100株保有しているとJCBギフトカード1,000円分が贈られます。JCBギフトカードは有効期限がなく、大手スーパー(西友、イトーヨーカドー)や家電量販店(ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ)などの全国100万以上の店舗で使える利便性の高い金券。3年以上の継続保有で3,000円分にアップするので、長期保有を検討する価値もありそうです。
なお、JCBギフトカードと引き換えに、「業務スーパー」の商品詰め合わせをもらうことも可能。詰め合わせには食材やレトルト食品など、「業務スーパー」ならではの商品が入っており、こちらも人気のある優待品です。
神戸物産の株価は9月13日時点で4,474円なので、100株なら447,400円で優待が受けられます。優待利回り(0.22%)と予想配当利回り(0.51%)を合わせた総合利回りは0.73%になります。
有効期限もなく、全国100万以上の店舗で使えるJCBギフトカードは利便性の高い優待品です
神戸物産の株主優待(100株)
・JCBギフトカード1,000円分(10月末)
優待利回りが高い点が魅力の銘柄がAB&Company。同社は美容室「Agu.(アグ)」を全国各地に約1,000店舗展開しています。
優待内容ですが、10月末に100株保有していると、同社のECサイトで使える8,000円相当の優待券が贈られます。
ECサイトでは店舗で使われているシャンプーやトリートメントなどを扱っており、株主優待用のセット商品も用意されています。現状の株価ですと10万円弱の資金で購入でき、優待利回りが8%超ある点も魅力的です。
AB&Companyの株価は9月13日時点で915円なので、100株なら91,500円で優待が受けられます。優待利回り(8.74%)と予想配当利回り(3.07%)を合わせた総合利回りは11.81%になります。
優待券を使って購入したシャンプーと、トリートメントなどのセット。髪の毛がしっとりと落ち着くので気に入っています
AB&Companyの株主優待(100株)
・自社のECサイトで使える8,000円相当の優待券(10月末)
萩原工業はQUOカードを含め複数の優待品を選ぶことができる人気の10月優待。岡山県にある同社は、ブルーシートなどを製造する合成樹脂繊維のメーカーです。
優待内容ですが、10月末に100株を保有していると、以下の1,000円相当の3つのアイテムからひとつ選ぶことができます。
・岡山県の特産品「マスキングテープ10巻セット」
・自社製品の「デニム調シート」
・QUOカード
オーソドックスな選択肢はQUOカードとなりますが、実用的なシートやかわいらしいデザインのマスキングテープを選ぶのもアリだと思います。配当利回りが3%超あり、配当面でもメリットがあります。
ただ、同社は2026年10月実施分を最後に、優待を廃止することを発表しています。こちらの優待では、3年以上の継続保有で2,000円相当のアイテムにアップしますが、今から購入してもこの継続特典を受けられない点は要注意です。
萩原工業の株価は9月13日時点で1,407円なので、100株なら140,700円で優待が受けられます。優待利回り(0.71%)と予想配当利回り(3.55%)を合わせた総合利回りは4.26%になります。
複数の優待品から選べますが、私は例年QUOカードを選んでいます
萩原工業の株主優待(100株)
以下の3アイテムからひとつ選択
・岡山県の特産品「マスキングテープ10巻セット」
・自社製品の「デニム調シート」
・QUOカード
(10月末)
株主優待を受けるためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
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2024年11月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。