提供:ASUS JAPAN
16型モデルの上位機種「ASUS Vivobook M1607KA」。2025年2月21日発売。2025年6月中旬時点での価格.com最安価格は109,800円(税込)〜
ASUSのノートパソコン「ASUS Vivobook」シリーズに、次世代AI PC「Copilot+ PC」準拠の3機種が追加された。いずれも、最大50TOPSのNPUを持つ、AMDの高性能CPU「AMD Ryzen™ AI 7 350」もしくは「AMD Ryzen™ AI 5 340」を搭載し、最新の「Copilot+ PC」として最安クラスの価格を実現した注目製品だ。その特徴に迫ろう。
ASUSはさまざまなノートパソコンをラインアップしている。そのなかでも「ASUS Vivobook」シリーズは、持ち運びやすいボディにすぐれた性能を搭載する個人向けモデルというポジションだ。コストパフォーマンスが高く、まさに“定番”と評せる製品である。
今回紹介する、「AMD Ryzen™ AI」搭載の「Copilot+ PC」3機種に共通する特徴としてまず押さえておきたいのが、高品位なボディだ。「ASUS Vivobook」シリーズらしいシンプルでスタイリッシュなデザインを継承しているうえ、堅牢性が高く、米国国防総省の調達基準「MIL STD-810H」の5項目をクリア。落下衝撃や振動に耐え、高温・低温下でも動作できる性能を兼ね備えている。持ち歩きを考慮すると、落下に耐えられるのは大きい。このタフネスさなら長期間にわたって安心して使い続けられるだろう。
天板のデザインはシンプルで飽きの来ないもの。控えめな製品ロゴマークがアクセントになっている
ボディは「MIL STD-810H」の5項目に加えて、ASUS独自の耐久テスト8項目をクリアしている
画面サイズは16型と14型の2つが用意されていて、いずれも、16:10比/1920×1200の液晶ディスプレイを採用。縦長サイズなので文書作成などの事務作業がやりやすいことに加えて、ベゼルが細く設計されているのがポイント。スウェーデンのオーディオテクノロジー企業「Dirac」と共同で設計したオーディオシステムを搭載するのも特徴で、映画やドラマなどの動画コンテンツを臨場感のある映像・音声で楽しめる。
ディスプレイフレームを狭くした狭額縁設計を採用。画面占有率が高く、没入感の高い映像表示が可能だ
操作性では、スマートジェスチャーに対応する、大型のタッチバッドがポイント。何より大きく操作しやすい点が魅力だが、プリインストールされるソフトウェア「ASUS Smart Gesture」によって、音量や画面輝度の調整、動画再生時の早送り・巻き戻しなどの操作を、指の動きで簡単に行えるようになっている。
スマートジェスチャー対応の大型タッチパッドを採用。音量調整やコンテンツの操作などを手元で行える
拡張性の高さも魅力で、USBポートは、USB 3.2に対応したUSB Type-CとUSB Type-Aをそれぞれ2基の計4基搭載。USB Type-CポートはDPオルタネートモードとUSB PDの電力供給に対応しているので、1本のケーブルで映像と電力供給をスマートに行える。さらに、映像出力用としてHDMIポートも備わっている。
これだけの入出力ポートがあれば、ディスプレイやキーボード、マウス・トラックボール、ペンタブレット、高速の外付けストレージなどを組み合わせてシステム強化を自在に行えるだろう。
USB PDやDPオルタネートによる映像出力に対応したUSB Type-Cポートを2基搭載。USB Type-Aポートも2基備わっている
「Copilot+ PC」とは、マイクロソフトが提唱している次世代AI PCの規格。AI処理に特化したプロセッサー「NPU(Neural network Processing Unit)」を搭載することで、クラウドサーバーを使わずに、ローカルでAI機能を利用できるのが大きな特徴だ。
マイクロソフトの提唱する「Copilot+ PC」は、クラウドサーバーを使わずに高度なAI処理を可能にする。「コクリエイター」「リコール」「ライブキャプション」など、より高度なAI処理を行える
「Copilot+ PC」の基準を満たすにはいくつかの条件があるが、なかでも処理性能面でハードルが高いのがNPUだ。マイクロソフトは「40TOPS以上」の処理性能を持つNPUの搭載を条件としているが、今回紹介する3機種は、最大50TOPSの性能を発揮するNPUを持つ最新CPU「AMD Ryzen™ AI 7 350」もしくは 「AMD Ryzen™ AI 5 340」(コードネーム:Krackan Point)を搭載。「Copilot+ PC」の基準を上回り、より快適にAI処理が行えるようになっているのだ。
上位モデルと同じ50TOPSのNPUを持つ「AMD Ryzen™ AI 7」と「AMD Ryzen™ AI 5」(コードネーム:Krackan Point)。価格を抑えつつ高性能を実現した注目の最新CPUだ
「AMD Ryzen™ AI 7 350」と「AMD Ryzen™ AI 5 340」は、2025年1月に、「AMD Ryzen™ AI 300シリーズ」のひとつとして発表された最新のミドルレンジCPU。上位モデルの「AMD Ryzen™ AI Max」や(コードネーム:Strix Halo)や「AMD Ryzen™ AI 9」(コードネーム:Strix Point)と同等となる最大50 TOPSのNPUを搭載しつつ、より低価格を実現しているのがポイントで、コストパフォーマンスの高いが光るモデルだ。
「AMD Ryzen™ AI」には前モデルから20%の性能アップを果たしたオンボードグラフィックス「AMD Radeon™」が搭載されている
グラフィック性能も高く、「AMD Ryzen™ AI 7 350」は、オンボードグラフィックスに、最大3.0GHz駆動のコアを8基持つ「AMD Radeon™ 860M」を採用。「AMD Ryzen™ AI 5 340」のオンボードグラフィックスは、2.9Hz駆動のコアを4基持つ「AMD Radeon™ 840M」だ。いずれのオンボードグラフィックスも、前世代から大幅な性能アップを実現しており、ゲームにおいてもよりスムーズな動作が期待できる。
最後に、「AMD Ryzen™ AI 7 350」もしくは「AMD Ryzen™ AI 5 340」を搭載する、「ASUS Vivobook」シリーズの「Copilot+ PC」3機種の詳細をまとめよう。いずれも、2025年6月中旬時点での最新の「Copilot+ PC」として最安クラスの価格帯。最新AI PCの購入を検討しているのなら、選択肢に入れておいて損はない製品だ。
テンキー付きキーボード(キーピッチ19.05mm)を備えた16型の大画面モデル。搭載するCPUはより高性能な「AMD Ryzen™ AI 7 350」で、50TOPSのNPUと合わせてチップ全体では計66TOPSのAI性能を誇る。メモリーは16GB、SSDは512GBと十分な容量。AI機能の活用に加えて、動画編集やゲームなどの重い作業もマルチにこなせる1台と言えるだろう。
上記の「M1607KA-AI7165W」と同じ16型モデルで、CPUに「AMD Ryzen™ AI 5 340」を搭載することで価格を抑えた下位モデル。直販価格は109,800円(税込)で、これはx86/x64版の「Copilot+ PC」として最安だ(2025年6月中旬時点、価格.comに登録されている製品において)。チップ全体の処理性能は59TOPS。予算を抑えつつ「Copilot+ PC」を選びたい、そんな用途にぴったりの1台だ。
14型ディスプレイを備えたモバイルノート。CPUに「AMD Ryzen™ AI 5 340」を採用しており、処理性能は16型の下位モデル「M1607KA-AI5165W」と同じだ。本記事で取り上げる3機種のなかで唯一、「Microsoft Office 2024 Home&Business」搭載モデルが用意されているのがポイントで、仕事や学校で使う用途にも適している。「Microsoft Office」バンドルの「Copilot+ PC」としても、本機は最も安価だ(2025年6月中旬時点、価格.comに登録されている製品において)。