ビックリするくらい小さなワークステーション

「HP Z2 Mini G3 Workstation」を今までのPCの代わりに使ってみた![PR]

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ミニPC並みのコンパクトなボディに、ワークステーションのパワフル性能をギュギュッと搭載!

216 (幅)× 216(奥行) × 58(高さ)mmという「HP Z2 Mini G3 Workstation」のコンパクトなボディは、一見すると、ミニPCにしか見えない。しかし、中身はれっきとしたワークステーション。驚くほどのハイスペックがこの中に凝縮されている。デザインも非常に個性的で、ワークステーション然としていないのがいい

皆さんは「ワークステーション」と聞いて、どんなものを思い浮かべるだろうか。おそらくほとんどの方は、一般のデスクトップPCのミドルタワーよりも大きなサイズのコンピューターを想像するのではないだろうか? かく言う筆者も、おおむねそんなイメージを持っていた1人だ。

しかし、今回紹介するHPの「HP Z2 Mini G3 Workstation」(ダイレクトモデル)は、そんなイメージとは全くかけ離れたボディを持った製品である。何しろ、驚くほど小さい。ミドルタワーどころか、デスクトップPCでよく見かけるスリムタワーサイズよりもコンパクトなのだ。そのサイズたるや、216 (幅)× 216(奥行) × 58(高さ)mmしかなく、むしろ「ミニPC」と言ったほうがしっくりくるほど、そのボディはコンパクトだ。しかし、その中身たるや、まさに「ワークステーション」と呼ぶにふさわしい、れっきとしたハイスペックを身にまとっているのである。

まず、CPUからして違う。一般のコンシューマー向けPCに使われている「インテル Core i プロセッサー」ではなく、サーバー/ワークステーション向けに作られている「インテル Xeon(ジーオン) E3-1245v5プロセッサー」(クアッドコア/3.5GHz)を採用。この時点で、本機が明らかに一般のPCとは異なることがわかるだろう。

Xeonプロセッサーを採用するメリットとしてまずあげられるのは「安定性」だ。サーバー製品にも使われるプロセッサーだけあって、24時間365日の常時稼働でも安定して動作する安定性が求められる。ふだんパソコンを使っている程度ではそれほど気にならないかもしれないが、CG作成とか、ビデオ編集とか、ネットワークゲームのプレイなど、ある程度ヘビーな使い方をする人にとって、この安定性というのは何よりも大事な要件であろう。何しろ、何時間もかけて創りあげてきたものが、プロセッサーの何らかの問題で一瞬にしてパーになるというリスクを回避できるのだから。そういう意味では、まさにパソコンのヘビーユーザーにこそ評価されるプロセッサーといえるだろう。

また、「マルチタスク処理に強い」というのも、Xeonプロセッサーを採用するメリットだ。本機が採用する「インテル Xeon E3-1245 v5 プロセッサー」の場合、CPUコアが4個のクアッドコア構成で、1つのCPUコアが処理できる2つのスレッド(命令)を処理できるため、実際には8つのマルチタスクが可能。ここまでは一般コンシューマー向けの「インテル Core i プロセッサー」などと同じだが、安定性の高いXeonプロセッサーは、マルチタスク処理をある程度重ねても、動作が不安定になるということが少ない。たとえば、ビデオ編集を行いながら、ネットでさまざまな検索を行い、そのうえワープロや表計算ソフトや電子メールを使っても、特に問題がないということである。この安定性こそが、常日頃からヘビーにパソコンを使う人が、Xeonプロセッサーを搭載するワークステーションを使ったほうがいい最大の理由なのだ。

CPU以外にも見どころは多い。まずメモリーだが、DDR-4のSDRAMを最大32GB搭載可能。今回試用した貸出機は16GBもの大容量メモリーを搭載しており、実に快適な動作を実現していた。また、グラフィック機能としては、CPU内蔵の「インテル HD Graphics P530」が試用できるほか、NVIDIAのプロ用途向けグラフィックボード「NVIDIA Quadro M620」(ビデオメモリー2GB)を搭載可能。貸出機にもこの「NVIDIA Quadro M620」が搭載されていたが、主にCADや3Gグラフィックなどの制作現場で用いられるこのグラフィックボードは、その処理性能もさることながら、マルチディスプレイ環境に強いのも特徴だ。本体背面には、4つものDisplayPortを備えており、最大で6台ものマルチディスプレイ環境を構築できる。さすがに、家庭での一般的な用途でここまでのマルチディスプレイ環境を使うことはないだろうが、これだけのポテンシャルがあれば、将来マルチディスプレイ環境を構築するときも安心だし、何より、業務で鍛え抜かれたグラフィックボードというのは安心感が高い。派手な3Dゲームなどの用途を除けば、安定して高解像度を出力できるこのグラフィックボードは非常に魅力的であろう。

このほか、一般的に搭載されるHDDのほかに、オプションで「HP Z Turbo G2ドライブ」と呼ばれる、高性能なSSDストレージも搭載可能。高速なM.2接続により、従来比(SATA比)約4倍という高速リード性能を実現しており、マスタードライブなどに使用すれば、OSの起動や処理が劇的に高速化される。

コンパクトなボディに、ワークステーションとしてのハイスペックパーツをギュギュッと詰め込んだことで、気になるのは発熱の問題。しかし、本機はファンやヒートシンクの位置を徹底的に考え抜いた独自の設計によって、効率的なエアフローを実現。前面吸気、背面排気のエアフローで、内部パーツをしっかりと冷却する

これだけの、まさにワークステーションならではのハイスペックパーツを、コンパクトなボディにギュギュッと凝縮させたのが、今回紹介する「HP Z2 Mini G3 Workstation」なのだ。ここまで小さなボディの中に、これだけのハイスペックを詰め込んだと聞くだけでも驚きであるが、一般のデスクトップPCを凌駕する安定性と高性能は、家庭でのメインPCとして使うのにも十分にアリと思わせるだけの魅力がある。特に、ビデオ編集やCG作成などの重い処理をよく行う方や、メインPCをホームネットワークのサーバー代わりに利用している方などにとっては、かなり魅力的なマシンとして映るのではないだろうか。

一般的なPCを凌駕する処理性能! いつもの作業がより早く終わる快適さ

さて、実際に「HP Z2 Mini G3 Workstation」を使って、いつも使っているパソコンの代わりにいくつかの作業を行ってみた。

まず、使い始めてみてすぐに感じたのは、システムの動作に相当余裕があるということ。たとえば、インターネットブラウザーを開く、アプリを起動するといった、いつも行っている動作がいつもよりも数段階スムーズで、しかも、タスクの切り替えも実にスピーディーなのだ。いつも使っているパソコンだと、切り替えにワンクッション置くような場面でも、途切れることなくシームレスにタスクが切り替わる。細かいことのようだが、1日に何度も遭遇するこうしたシチュエーションで一切のストレスがないというのは、何と気持ちのいいことか。まずは、こうした懐の深さに、ワークステーションならではの余裕を見た気がした。

もっともこれは単なる体感値でしかないので、読者の皆さんには今ひとつ伝わりづらいだろう。そこで、定番のベンチマークプログラム「PC MARK 10」を使って、一般のデスクトップPCと処理速度を比較してみることにした。比較対象は、筆者がいつも会社で利用している小型デスクトップPC(インテル Core i3 6100Tプロセッサー(デュアルコア3.2GHz)/4GBメモリー)と、自宅でメインに使っているミドルタワーPC(インテル Core i7 4790プロセッサー(クアッドコア3.6GHz)/16GBメモリー)の2機種。なお、「HP Z2 Mini G3 Workstation」の貸出機は、「インテル Xeon E3-1225v5 プロセッサー」(クアッドコア3.30GHz)に16GBメモリー、「NVIDIA Quadro M620」という構成になる。

テスト1:「PC MARK 10」を使ったベンチマークテスト

「PC MARK 10」によるベンチマークテストの結果は、上記表の通り。「HP Z2 Mini G3 Workstation」の総合スコアは「3612」で、この3製品の中では最も高い結果になった。なお、会社で使っているデスクトップPCは実行エラーで計測できず、自宅で使っているCore i7のマシンでも総合スコアは「2940」で、処理性能ではかなりの差がついた。正直、パワフルさという点では自力に勝るCore i7マシンはいい勝負をするのではないかと思ったのだが、意外に大きな差が付いたという感じだ。おそらくこのあたりは、Xeonプロセッサーが持つ4スレッドのマルチスレッド処理がかなり効いているのだろう。

テスト2:「CrystalDiskMark」を使ったストレージ・ベンチマークテスト

続いて、ストレージのデータ転送速度を計測する定番のベンチマークプログラム「CrystalDiskMark 5.2.2」を使い、データ転送速度を計測してみた。ちなみに、使用したPCは、会社のCore i3マシンが256GB SSD(SATA接続)、自宅のCore i7マシンが2TB HDD、そして「HP Z2 Mini G3 Workstation」の貸出機は、256GB「HP Z Turbo G2ドライブ」(M.2接続)(オプション)となっている。

テストの結果は上記の通り。左から自宅Core i7マシン(HDD)、会社Core i3マシン(SATA/SSD)、「HP Z2 Mini G3 Workstation」(M.2/HP Z Turbo G2ドライブ)となる。まずHDDの自宅Core i7マシンは、転送速度ではほかの2モデルに圧倒される結果になった。会社Core i3マシンはSSDのため、かなりいいスコアが出ているが、それをはるかに凌駕したのが、「HP Z Turbo G2ドライブ」を搭載した「HP Z2 Mini G3 Workstation」の結果だ。SATA接続のSSDを搭載した会社Core i3マシンに比べても、ほぼ3倍程度のパフォーマンスが出ており、高速なM.2接続の優位性が明確に出ている。実際の作業などでも、HP Z2 Mini G3 Workstation」はかなりサクサク動作していたが、マルチタスク処理に強いXeonプロセッサーに加えて、この高速ストレージの効果も相当プラスに働いたものと思われる。

ただし、これはあくまでもベンチマークテストでの処理速度比較である。実際の処理パフォーマンスがどの程度であるかは、実使用に近い作業を通してでなければ、なかなかわからない。そこで、次は、パソコンの処理の中でも重いといわれるビデオ編集で、「HP Z2 Mini G3 Workstation」の処理性能を測ってみた。テストでは、30分ほどのフルHD映像(AVC HD)を、1280×720のMP4ファイルに変換する時間を計測。なお、使用したアプリケーションは、「Adobe Premiere Elements 15」となる。

テスト3:ビデオ編集レンダリング時間比較

テストの結果は上記の表の通りで、「HP Z2 Mini G3 Workstation」と自宅のCore i7マシンがどちらも21分台のほぼ同じ時間で作業を終え、会社のCore i3マシンよりも5分ほど早く終了した。自宅のCore i7マシンとあまり結果が変わらなかった理由は、Core i7のほうにはハイパースレッディング機能があり、なおかつ処理クロックでは上回っていたためで、そう考えると、これらの点でやや不利な「HP Z2 Mini G3 Workstation」は、かなりの健闘と言えるだろう。また、レンダリング中にほかの作業を行っても、システム全体が安定していたという点はメリットして付け加えておきたい。自宅のCore i7マシンではさすがにこうはいかなかった。もちろん、Core i3搭載マシンと比べると圧倒的に高速な処理が行えるということは明らかだ。

このように、一般的なパソコンと比べた場合、ワークステーションである「HP Z2 Mini G3 Workstation」の総合的な処理性能は秀でており、いつもの作業をより早く終わらせることができる。特に、マルチタスク性能にすぐれている「HP Z2 Mini G3 Workstation」においては、ビデオ編集のレンダリングといった重たい処理を行いながら、その裏でほかの作業が行えるだけの余裕があるので、同時並行的に作業を進められるのが大きなメリットになるだろう。結果として作業が早く片付くから生産性は高まるし、余裕も生み出せる。ふだん、こうした一般的なパソコンの処理に不満を抱いている人こそ、「HP Z2 Mini G3 Workstation」に乗り換える価値を感じてもらえるのではないだろうか。

コンパクトだから置き場所を選ばない。ディスプレイマウントにも設置可能

最後に、「HP Z2 Mini G3 Workstation」のコンパクトボディについて再度確認していこう。すでに述べたように、216 (幅)× 216(奥行) × 58(高さ)mmというミニPC並みのコンパクトボディは、デスク上に置いてもじゃまにならないし、縦置きすれば、ちょっと厚めの本くらいのサイズしかないので、一般的なスリムタワーPCよりも省スペースに設置できる。本体の上にディスプレイを置くといった置き方もできそうだ。

オプションのモニターマウントキットを使うことで、液晶ディスプレイの背面に本機を取り付けることも可能。ディスプレイ背面にマウントしてしまえば、本体の存在を気にすることなく、省スペースでの設置が可能になる

しかも、このコンパクトなボディのメリットを生かし、ディスプレイ背部のVESAマウントに取り付けることも可能(オプションのモニターマウントキットが必要)。最近、ミニPCをVESAマウントでディスプレイ背面に取り付けることで、一体型PCのように利用するケースも増えているが、本機はワークステーションでありながらこうした省スペース設置が可能な点が新しい。場合によっては、リビングの大型テレビの背面に設置して、リビングPCとして使うなんてことも十分考えられる。大型テレビと接続して、ネット配信の高精細動画を思いっきり楽しむという使い方だってアリだろう。

このほか、ボディはコンパクトでも、拡張性はしっかり保たれているのも本機のいいところだ。背面に、USB3.1 Type-C×2、USB3.0×2、DisplayPort1.2×4、ギガビットLANの各種ポートを装備。側面にもUSB3.0×2ポートを備え、ひと通りの周辺機器を接続できるようになっている。特に、4ポートも用意されたDisplayPortは圧巻。最大6台のマルチディスプレイ環境が、この小さなボディで実現できるというのはちょっとした驚きだ。欲を言えば無線LAN機能も内蔵してほしかった気はするが、最近は小型の無線LANルーターも数多くでているので、ワイヤレス化もさほどの問題ではないだろう。

背面には、USB3.1 Type-C×2、USB3.0×2、DisplayPort1.2×4、ギガビットLANの各種ポートが装備され、このほか側面にUSB3.0×2ポートが備わる。コンパクトボディとしては驚くべき拡張性といえるだろう

また、これだけの高性能でこれだけのコンパクトボディとなると、発熱が気になるところだが、前述の通り、エアフローもしっかり考えられているので心配はいらない。何しろ、ワークステーション市場で9年連続国内シェアNo.1(※)の実績を持つHPの製品だけに、ボディはコンパクトでも、安定した動作については万全の注意が払われている。安心して使い倒すことができるはずだ。

※2008 〜 17年第二四半期、出典:IDC's Worldwide Quarterly Workstation Tracker, 2017 Q2

まとめ:一般のパソコンを超える安定性と快適さ。ハイエンドPCの代わりに使うのは十分アリ!

以上見てきたように、「HP Z2 Mini G3 Workstation」は、一般のPCとは次元の異なる安定性とワンランク上の処理性能を持ったれっきとしたワークステーションであるが、信じられないくらいのコンパクトボディを実現しており、個人用途でもかなり使える製品といえる。高性能なワークステーションだけに、一般のパソコンよりも価格はやや高めにはなるが、その安定性、そのポテンシャル、快適さは、価格に十分見合うものだと感じた。最近パソコンが今ひとつつまらない、人とは違うパワフルマシンが欲しい、そのように感じているパソコンのパワーユーザーにこそ、ぜひ注目してほしい製品である。

価格.comマガジン編集部

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