提供:ファーウェイ・ジャパン
在宅勤務やおうち時間の増加で、家のWi-Fi(無線LAN)環境の重要度が増しており、Wi-Fiルーターのアップグレードを考えている人も多いのではないだろうか? そんな人に注目してほしいのが、ファーウェイの最新メッシュWi-Fiルーター「HUAWEI WiFi Mesh 3」だ。最新Wi-Fi規格である「Wi-Fi 6」に加え、独自規格の「Wi-Fi 6 Plus」に対応し、最大3000Mbps(理論値)の高速無線通信を実現しているほか、メッシュ対応により広いエリアをカバーできるのが特徴で、家の隅々まで高速で快適なWi-Fi環境を構築できる。そんな「HUAWEI WiFi Mesh 3」を実際に試して、その実力をレポートする。
ファーウェイのメッシュWi-Fiルーター「HUAWEI WiFi Mesh 3」。2022年2月22日に発売されたのは2台セットの2ユニットモデル。単体モデルも後日発売予定となっており、必要に応じて追加できる
「HUAWEI WiFi Mesh 3」は、「Wi-Fi 6」と独自の「Wi-Fi 6 Plus」に対応し、最大3000Mbps(2.4GHz帯574Mbps+5GHz帯2402Mbps、理論値)の高速無線通信を実現するメッシュWi-Fiルーターだ。複数台のルーターを使ってメッシュネットワークを構築し、広いエリアをカバーできるのも特徴で、1台で約200平方メートル、2台で約400平方メートル、3台で約600平方メートルという広さをカバーできる。また、4つのハイパワーアンプを搭載し、同時に接続できるWi-Fi機器が250台以上というのも心強い。
本体サイズは約70(幅)×174(高さ)×107(奥行)mm、重量は約413g(1台当たり)。同社のスマートフォン「HUAWEI P40 Pro」(約6.58インチ)と比べると、コンパクトなのがよくわかる。なお、独自規格の「Wi-Fi 6 Plus」は160MHz の周波数帯域を利用した通信で、「HUAWEI P40 Pro」などのファーウェイ製スマートフォンと組み合わせることで、最適な通信を実現するというもの
機能面では5GHz帯と2.4GHz帯を自動的に切り替えるデュアルバンドテクノロジーと、最適なルーターにそれぞれの機器をシームレスに接続する独自技術「HarmonyOS Mesh+」を搭載。ほかのメッシュWi-Fiルーターでも同様の技術や機能が搭載されているが、「HUAWEI WiFi Mesh 3」は最適なルーターへの切り替え(接続し直し)が速いのが特徴で、家の中で移動した際にも、Wi-Fiが途切れたり、遅くなったりするのを防いで、快適なWi-Fi利用を可能にしてくれるのだ。
家の中でスマートフォンなどを持ちながら移動する場合、メッシュWi-Fi環境では移動先で最適なルーターへ接続し直すことで、広いWi-Fi環境を実現する。この接続し直す速さや賢さがメッシュWi-Fiルーターの快適さにつながるのだが、「HUAWEI WiFi Mesh 3」は独自の「HarmonyOS Mesh+」により、ほかのメッシュWi-Fiルーターよりも最適なルーターへ瞬時に接続し直すことができるという
ところで、Wi-Fiルーターというと、黒い箱型のモデルが多いが、「HUAWEI WiFi Mesh 3」は清潔感のある白い筒状で、外部アンテナのないコンパクトかつシンプルなデザインを採用。ルーターというと棚の中やテレビの裏側など目立たない場所に置きがちだが、スタイリッシュな「HUAWEI WiFi Mesh 3」なら、棚の上など目立つところに設置しても違和感はないだろう。
清潔感のある白いスタイリッシュなデザインで、棚の上など目立つ場所に違和感なく置けそうだ。Wi-FiルーターやメッシュWi-Fiルーターは、周囲が見える開けた場所に置くのが理想なので、機能だけでなくデザイン面でも「HUWEI WiFi Mesh 3」はWi-Fi環境を改善するのに役立ちそうだ
続いて、「HUAWEI WiFi Mesh 3」を実際にセットアップしていこう。電源ケーブルとWAN/LANケーブルを接続するために背面を見ると、3つのネットワークポートが色分けされていないことがわかる。一般的なWi-FiルーターやメッシュWi-Fiルーターは、WANは青、LANは白など、WAN用/LAN用にポートが分かれているが、「HUAWEI WiFi Mesh 3」はWANとLANのポートの区別がなく、どこにどのケーブルを接続してもOKなのだ。細かな点だが、差し間違える心配のない親切設計と言える。
ネットワークポートは背面に3ポートを備える。WANとLANの区別がなく、どのポートにどのケーブルを接続しても正常に動作する(オートネゴシエーション)。スペック的には3ポートとも1Gbpsに対応
電源とケーブル類を接続したら、これで準備は完了。NFC対応のAndroidスマートフォンであれば、本体の上部にあるNFC検出エリアにタッチするだけでWi-Fi接続が完了する。ひとつのルーターで設定が完了すれば、もうひとつのルーターは電源を入れるだけで、自動的にネットワークに接続され、サテライトとして動作する。台数分だけ接続設定をする手間がないのも「HUWEI WiFi Mesh 3」の魅力だ。メッシュWi-Fiルーターは、複数台のルーターを使うので使い始めるのが面倒かと思いきや、「HUAWEI WiFi Mesh 3」は数分で使い始めることができてしまった。
NFC対応のAndroidスマートフォンなら、NFC検出エリアにスマホをタッチするだけでWi-Fiに接続できる。面倒なパスワード入力は不要
初回利用時のパスワード設定やネットワークの設定は、スマートフォン用アプリ「HUAWEI AI Lifeアプリ」で行うが、数回タッチするだけで設定は済んでしまう。この「HUAWEI AI Lifeアプリ」では、接続中のWi-Fi機器との通信状態の確認や速度制限の設定、ゲストへの接続設定、子どものデバイス接続の管理(ペアレンタルコントロール)なども可能。使い慣れたスマートフォンでWi-Fiに関する各種設定を行えるので、パソコンが苦手という人も安心だ。
初期設定から各種設定まで「HUAWEI WiFi Mesh 3」に関するひと通りの設定や管理ができる「HUAWEI AI Lifeアプリ」
最後にファーウェイが独自開発した「Wi-Fi信号強度表示システム」が便利だったので、詳しく紹介したい。これは、Wi-Fiのカバー範囲を家の間取りで可視化できるというもので、家の中でWi-Fiがつながりにくい場所を見つけるのに役立つ。この情報を元に、「HUAWEI WiFi Mesh 3」の設置場所を変更して、家中どこでもWi-Fiがつながる環境を構築することができるのだ。
以下の画面は、調整前と調整後の「Wi-Fi信号強度表示システム」のヒートマップ。調整前(左)は、メインのルーターを金属製の扉で覆われた棚の中に置き、もう1台のルーターをダイニングルームの端に置いた状態で、キッチン周辺の電波が弱くなっているのがわかる。それに対して調整後(右)は、棚の外にメインのルーターを設置し、電波が弱かったキッチンにもう1台のルーターを置いてみたもの。こちらでは、どの部屋も電波が強いことを示す赤色になり、家中隅々まで電波が届く状態になったことがわかる。
Wi-Fiのカバー範囲を家の間取りで可視化できる「Wi-Fi信号強度表示システム」。家の間取りを作成し、それぞれの部屋で診断(通信)すれば、それぞれの部屋の電波強度がわかる。電波の強度はヒートマップで表示され、家の中で電波強度が弱いところを探すのに役立つ
家の間取りは細かく作成できる。1階、2階などフロアも分けられるので、戸建てでもOK
このほか、ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)やARPスプーフィング攻撃、ワンクリック詐欺の防止対策として、「HUAWEI HomeSec」を搭載するなど、セキュリティ対策も万全だ。なお、同社のWi-Fiルーター「HUAWEI WiFi AX3」を持っている人は、本製品を組み合わせてメッシュWi-Fiネットワークを構築できるので、買い替えではなく買い増しすることで、自宅のWi-Fi環境をアップデートすることが可能だ。
以上、ファーウェイの「HUAWEI WiFi Mesh 3」を実際に家に導入してみたが、「速い」「広い」「使いやすい」の三拍子そろったメッシュWi-Fiルーターであることがわかった。最大3000Mbps(理論値)の「Wi-Fi 6」および「Wi-Fi 6 Plus」に対応しており、対応機器であれば高速に通信できるのはもちろん、多くの機器を同時に接続しても遅くなりにくいという「Wi-Fi 6」のメリットを存分に享受できる。筆者としては仕事柄、多いときは30〜40台のWi-Fi機器を同時に接続することもあるので、250台以上の機器を接続できる懐の深さはありがたい。
また、メッシュWi-Fiルーターならでの広いエリアをカバーできるのも魅力。さらに、Wi-Fiエリアの可視化により、つながりにくい場所を特定して、Wi-Fi環境を改善できるのも便利なところだ。各種設定はスマートフォンのアプリで完結し、使いやすさも文句なし。自宅のWi-Fiルーターの買い換えやメッシュ対応ルーターへのグレードアップを考えている人は、「HUWEI WiFi Mesh 3」をぜひチェックしてみてほしい。
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